arts center akita

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ミッション!
早送りおにいさんを、あたためてあげよう

自分で色を使ってドット絵が描けること。それをもとに、他の場所にコピーできること。そして参加者同士で組み合わせたりもできること…。スプレッドシートを使ったこのワークショップでできることを、みんな把握できたようです。休憩のあとは、Labリーダーの野呂さんと工藤さんからミッションが!

「早送りおにいさんをあたためよう」

共有しているスプレッドシートに、寒そうなおにいさんが登場しました。もう秋ですよ、そんな格好では風邪をひいちゃいます。みんなであたためてあげよう!

寒そうなおにいさん。みんなどうやってあたためてくれるのかな?

寒そうな早送りおにいさんをあたためてあげるにはどうしたらいいかな? 参加者それぞれのひそひそ声が聞こえてきます。
「マスクを付けてあげたら?」
「服を着せてあげよう!」
「太陽を描いて、あたためてあげよう!」
「そのまま走れば、あたたまるよ」

参加者それぞれが思い付いても、ドット絵で表さなければおにいさんはあたたかくなりません。試行錯誤する様子が画面を通して伝わってきます。

赤い帽子に、あたたかそうな靴、黄色いシャツ。マスクも付けたのね

太陽やマフラーが増殖中。猫もいっぱい。体にすり寄ってくれるのかな?

あたかそうなコタツ。まるでお正月気分でほんわか

そしてまたしても早送りおにいさん本人が登場。自分の体をあたためてくれた過程を録画して、早送りで見せてくれました。どんどんあたたまって、むしろ暑そう! みんな工夫してあたためてくれて、ありがとう!

▼早送りおにいさんをあたためる共同作業を早送りでお送りします

自分の絵がアレンジされていく面白さ

ミッションを終えて、みんなから感想を聞きました。もちろんスプレッドシートと声で気持ちを共有します。
「絵は描けるけれど、ドット絵にするのは難しかった」
「自分の絵がアレンジされていくのが面白かった」
「みんなの描く様子を実況してもらえて楽しかった」
「自分が描いた絵の色を他の人が変えてくれて嬉しかった」
「自分が思って描いた絵とは違うように作られていって面白かった」
ほぼ初めてのスプレッドシート操作なのに、その特徴をよく理解して、作ったり作り換えられたりすることを楽しんでいただけたようです。

Labリーダーの野呂さんと工藤さんのユニットが展開するワークショップは、共同作業における創造性とコミュニケーションがテーマです。相手の顔が見えないなかで、PCの操作を通して一緒に絵を描いた今回のワークショップについて、野呂さんに振り返っていただきました。

最初は他の人が描いた絵に触れることにみんな慎重でしたが、他の人の絵のコピーや改変が少しずつ始まっていきました。慎重だった分、お互いが描いたものに触発されながら、ドット絵を発展させていく面白さがあったと思います。
ここ半年、新型コロナウイルス感染症の影響でコミュニケーションのオンライン化が進んでいますが、ビデオ通話をして、対面のコミュニケーションに近づけようとする力が強く働いていると思います。でもインターネットでのコミュニケーションの面白さって、相手のことを知らなくても一緒に何かを作れたり、知らない人から思いがけないアイデアをもらったりすることだと思います。子どもがインターネットのツールに触れるとき、危険性やリテラシーだけじゃなく、この面白さも一緒に体験できたらいいなと思い、お互いに描き換えられる状況で絵を描く遊びを考えました。
子どもたちが将来、本来の用途でスプレッドシートを使った時に、ニヤッとしてくれたら嬉しいです。

オンラインの面白さと、共同で描く面白さ。
「こどもアートLab」初めてのオンラインワークショップで、描き換えながらどんどんアレンジされていく楽しさを感じていただけたでしょうか。
参加者の皆さん、見守ってくれた保護者の皆さん、どうもありがとうございました!

▼コココ https://co-koko.tumblr.com/

Profile

コココ(工藤恵美+野呂祐人)
野呂祐人(造形表現/秋田公立美術大学卒業生)と工藤恵美(コミュニケーション学)によるアートワークショップユニット。共同制作における創造性とコミュニケーションをテーマに、造形遊びやワークショップの開発と実施をしている。言葉を使わずに共同制作をする「モノトーク・シリーズ」や、見ず知らずの人同士が姿の見えない状態で紙の裏表から絵を描き合う「とくめいおえかき」などを展開。https://co-koko.tumblr.com/

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