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変容する“現在”を映し出す SHOWREEL 境界を行き来するメディアアート

【ジャパン・ライブエール・プロジェクトinあきた】
秋田公立美術大学サテライトセンターでは2021年1月16日から、展覧会「SHOWREEL 境界を行き来するメディアアート」を開催します。変化していく日常を見つめ、ボーダーレスに表現する作家11組が変容する“現在”を映し出します。

時間、距離、移動、会話、コミュニティー・・・。コロナ禍にあって、日常における人々の思考、存在、コミュニケーションなどの在り方が日々変化していく“現在”とは、どんな景色なのでしょうか。本展はメディア芸術が有するリアリティや創造性によって、変容する“現在”にアプローチする試みです。デジタルとアナログ、仮想空間と実空間、過去と未来、自分と他人といった境界を行き来し、ボーダーレスに表現と向き合う秋田在住の作家や学生らが“現在”を映し出します。文化庁主催『ジャパン・ライブエール ・プロジェクトinあきた』の一環。

会期中は秋田公立美術大学サテライトセンターでの展覧会のほか、小中学生を対象としたワークショップ「からだでアニメーションを動かそう」「音をあつめて演奏しよう」(講師:萩原健一/秋田公立美術大学准教授)や、安達香澄(ダンサー・振付家)、佐藤由郎(映像・空間デザイン)らによるパフォーマンスを開催します。

コロナ禍のいま、メディアアートから思考する“現在”の景色をぜひご覧ください。

イベント情報

●展覧会

秋田在住の作家や秋田公立美術大学の学生・卒業生11組がメディアアート作品を出品。
[会期]2021年1月16日(土)~1月31日(日)10:00~18:50
[会場]秋田公立美術大学サテライトセンター(秋田市中通2丁目8番1号 フォンテAKITA6F)

●ワークショップ

自分の身体を使ってアニメーションを動かすワークショップと、音と映像をあつめて演奏するワークショップ。どちらも小中学生対象、視聴覚を扱ったワークショップです。
▼「からだでアニメーションを動かそう」
2021年1月16日(土)10:30~14:30(休憩12:00~13:00)
▼「音をあつめて演奏しよう」
2021年1月23日(土)10:30~14:30(休憩12:00~13:00)
[講師]萩原健一(秋田公立美術大学准教授)
[会場]ABS秋田放送1F多目的ホール
[定員]各回12名(先着順)※小学生参加の場合は保護者同伴OK
[参加費]無料
[一般観覧]なし
※お申込みは、秋田公立美術大学サテライトセンターまで。メール(info@artscenter-akita.jp)または電話(018-893-6128)にて、参加日、参加者名、参加者学校名・学年、保護者名、電話番号をご連絡ください。

ワークショップ「音をあつめて演奏しよう」(2019年)

●ampersand[&]パフォーマンス

「ライブペインティング」
ampersand[&]の佐藤由郎らによる音と映像、ライブペインティング。
[日時]2021年1月16日(土)15:00~18:00(予定)
[会場]秋田公立美術大学サテライトセンター 情報発信コーナー
※入場を制限させていただくことがあります。
「パフォーマンス」
ライブペインティングで完成させた作品をパフォーマンス会場に移動。安達香澄(ダンサー・振付家)、佐藤由郎(映像・空間デザイン)、OVO(音の瞬間をレコードに刻む)によるライブパフォーマンス。
[日時]2021年1月31日(日)15:30~18:00(ダンスは17:30頃からを予定)
[会場]ABS秋田放送 1F多目的ホール
[定員]15名(入れ替え制)

ampersand[&]による音と映像、身体のパフォーマンス

SHOWREEL 出展作家

Profile

ゼロニウム(伊藤茂之・黒川匡子)

2004年ソニーにてプレイステーション向け3DCG作成等を担当した伊藤茂之と建築設計に携わっていた黒川匡子によりCGクリエイターユニット「ゼロニウム・グラフィックス」として秋田市で活動を開始。2007年「株式会社ゼロニウム」に組織変更し、現在に至る。制作領域は3DCGアニメーション、ゲーム向けCG、VR、メディアアート、プロジェクションマッピング等多岐にわたる。https://www.zeronium.com/

Profile

ampersand[&]

踊る身体を中心に各分野で活躍するクリエーターたちが、緩やかな関係を保ちつつ互いの共同作業の中で劇場を飛び出し、規制の枠を取り外し、感覚的に刺激する、新たな表現スタイルを目指すパフォーマンス集団。2013年あきたアートプロジェクト「秋田幻燈夜」「千秋公園の動物たち」。2014年より自主企画Dance@Space Project を継続し、東北を発信地として実験的創作活動を続けている。本展には、佐藤由郎(映像・ライブペインティング)、安達香澄(ダンサー・振付家)のDUOで挑む。http://facebook.com/ampersand.jp/

Profile

nost(OVO)

自分が歩んできた生を辿り、過去、現在を行き来する心象残響音像。ZOMBIE FOREVER NO.43以降、心身共にモノラルの環境下に置かれ思う「過去に戻り時を止めたい」。もがきながら時を止めようとするが進む時間。それらをレコード回転数の概念を壊した音像で表現する。家族と長く暮らす事が目標である。https://instagram.com/nost.ing

Profile 作家プロフィール

後藤仁

秋田生まれ秋田育ち。ココラボラトリー2代目代表、兼デザイナーとしてギャラリーを運営。秋田公立美術工芸短期大学1期生。2007~2016年「ゼロダテ/大館」、2009年個展「PHOTONE」(ココラボラトリー)、2016年『踊る。秋田』ダンスコレクション II「ペーパーカンパニー」出演、2017年個展「TIMELINE」(ココラボラトリー)、2018年「ひらふくひらく」出展(仙北市立角館町平福記念美術館)ほか、イベント企画、ダンス公演出演、舞台美術制作など表現活動は多岐にわたる。

Profile

sy

2008年から2014年の間、ゲーム業界勤務。プログラミングを始め、数学に興味を持つ。2015年から2016年の間、サムスンデザイン学校(SADI)に在学、文字に興味を持つ。2017年から2018年の間、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)に在学、身体と機械構造に興味を持つ。構造に興味を持ち、明確にし、内部を知る努力が生活全般に必要だと感じている。現在、資産投資プログラムを制作中。

Profile 作家プロフィール

大越円香

秋田県能代市出身。2020年秋田公立美術大学ビジュアルアーツ専攻卒業。現在、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)在籍。主な展示に、アートアワードトーキョー丸の内2020(行幸ギャラリー/東京)、IAG AWARDS EXHIBITION 2019(東京芸術劇場/池袋)、個展「不在の標本」(アトリオンビル/秋田市)。

Profile 作家プロフィール

西澤佳蓮

北海道出身。2020年秋田公立美術大学ビジュアルアーツ専攻卒業。ゲームとアートを紐付けたメディアアートや映像制作を主に行う。

Profile 作家プロフィール

乙戸将司

岩手県出身。秋田公立美術大学ビジュアルアーツ専攻4年。映像、メディア系の作品を中心に制作。

Profile 作家プロフィール

佐々木大空

青森県出身。秋田公立美術大学ビジュアルアーツ専攻4年。2019年「アーツアーツ2019」出展。音楽行為とその際に用いられるものについて研究中。

Profile

ズームブ

多彩なツールや手法を学びながら映像表現を探求している秋田公立美術大学の学生と教員によるグループ。自主的な勉強会の定例メンバーによって構成。動物の映像作品についてのオンラインミーティングの会議名がグループ名となった。

Information

展覧会「SHOWREEL 境界を行き来するメディアアート」

チラシ(PDF)はこちらから
■会 期:2021年1月16日(土)〜1月31日(日)
■会 場:
[作品展示]秋田公立美術大学サテライトセンター(秋田市中通2丁目8番1号 フォンテAKITA6F
[ワークショップ・パフォーマンス]ABS秋田放送1F多目的ホール(秋田市中通7丁目1番1-2号)
■入 場:無料
■主 催:文化庁、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会、『ジャパン・ライブエール・プロジェクトinあきた』実行委員会
■企 画:秋田公立美術大学、NPO法人アーツセンターあきた
■お問い合わせ:秋田公立美術大学サテライトセンター TEL.018-893-6128

▼ジャパン・ライブエール ・プロジェクトinあきた https://liveyell-akita.jp/events/showreel

Writer この記事を書いた人

アーツセンターあきた

高橋ともみ

秋田県生まれ。博物館・新聞社・制作会社等に勤務後、フリーランス。取材・編集・執筆をしながら秋田でのんびり暮らす。2016年秋田県立美術館学芸員、2018年からアーツセンターあきたで秋田公立美術大学関連の展覧会企画、編集・広報を担当。ももさだ界隈で引き取った猫と暮らしています。

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