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人間と自然の関係をテーマにした 早坂葉・後藤那月二人展「めぐりに滲む」開催

秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINTで2月18日(金)から、在学生・早坂葉と後藤那月による二人展「めぐりに滲む」が開催されます。それぞれの表現活動によって見出した人間と自然の関係性をギャラリー空間に構築します。

人間と自然の関係性の一端に触れる
早坂葉・後藤那月二人展「めぐりに滲む」

秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT(CNA秋田ケーブルテレビ社屋内)で2022年2月18日(金)〜 4月10日(日)、秋田公立美術大学在学生の早坂葉(美術学部アーツ&ルーツ専攻3年)と後藤那月(美術学部2年)による二人展「めぐりに滲む」を開催します。

2021年度秋田公立美大学内公募事業「ビヨンセレクション」採択企画。早坂葉、後藤那月のアーティスト2名と、展示空間をデザイン・制作するインストーラーを務める渡邉泰地(景観デザイン専攻3年)、企画の調整役を務める白田佐輔(ビジュアルアーツ専攻3年)で構成されたチーム「NOWHERE(ノーウェアー)」による作品展です。

パフォーマンスやインスタレーションを繰り広げた
プレ展示を踏まえ、見えてくるものとは

早坂と後藤は昨年12月から、秋田市内各所を会場にプレ展示やパフォーマンスといった実験的な作品を発表してきました。早坂は詩とアニメーションを軸としたパフォーマンスを試み、後藤は彫刻作品を軸に展示を構成しています。
本展のテーマは「人間と自然の関係性」。異なる表現を行う二人が関心を寄せる「境界」が、テーマを表現する上で重要な核のひとつとなっています。プレ展示として開催した後藤那月個展「息の緒の通い路」、早坂葉のパフォーマンス作品「新屋回游詩」を踏まえて制作した新作を含む彫刻やインスタレーションによって、チームが見出した人間と自然の関係の一端を提示します。

NOWHERE 早坂葉と渡邉泰地を中心とした特定のメンバーを持たない展示企画プロジェクト。2021年4月には新屋NINOにて展覧会「砂が叫ぶ」を開催。秋田市浜田地区の砂に埋まった家屋と、早坂の出生地酒田市の砂丘の光景を結んだ物語
後藤那月「息の緒の通い路」 後藤が新屋NINOで開催した展覧会「息の緒の通い路」(2022年1月14日〜30日)。彫刻作品を軸として新屋NINO全体をひとつのインスタレーション空間として扱った展覧会。NOWHEREが提示した「人間と自然の関係」という大きなテーマに対して、自分自身の出発点として探求を試みたもの。洞窟や胎内を思わせる展示空間を奥へと進むと霧が立ち込め、彫刻たちの姿を覆い隠します
早坂葉「新屋回游詩」 2021年12月から2022年1月末にかけて、秋田市新屋地区の様々な箇所を舞台としてパフォーマンス作品「新屋回游詩」を定期的に展開。詩の朗読・アニメーション・音楽が組み合わせたパフォーマンスは、大海を往還する鮭をめぐる物語。夜の街に鮭が泳ぎ出す映像はアメリカの詩人レイモンド・カヴァーの詩に着想を得て制作。人間の領域と人間以外の存在の領域が混ざり合う情景の表現を試みました

会期中、関連イベントを開催!

展覧会会期中、会場であるBIYONG POINTにて早坂のパフォーマンスやNOWHEREによるアーティストトーク、是恒さくら氏を迎えたトークイベントを開催予定です。新型コロナウィルスの感染拡大状況によって開催期間や内容が変更となる可能性がありますので、アーツセンターあきたのウェブサイト等をご確認ください。
■パフォーマンス「回游詩」
2月27日(日)、3月13日(日)、4月3日(日) 各日13:00〜17:00
早坂によるパフォーマンス作品「新屋回游詩」を展示空間で繰り広げます。
※お申し込み不要。最新の開催情報は本展Twitterをご確認ください。@megurininijimu
■アーティストトーク「めぐりに滲むについて」
3月19日(土)15:00〜17:00
登壇者:後藤那月、早坂葉、渡邉泰地、白田佐輔
今回NOWHEREとして参加した作家やインストーラーなど4名が本展の開催に至る経緯や各作品内容などについて語ります。
※事前申し込みが必要です。先着10名 ★お申し込みフォーム
■トークイベント
4月9日(土)15:00〜17:00
美術家・是恒さくら氏をお迎えし、文化人類学者・石倉敏明氏(秋田公立美術大学准教授)とのトークイベントを開催します。
※事前申し込みが必要です。先着10名 ★お申し込みフォーム

Profile

早坂 葉

2000年山形県生まれ。詩やアニメーション、インスタレーションなど様々なメディアを用いながらも、一貫して「人間と自然の関係」について探究し、その関係の曖昧な領域を表現しようと試みている。2021年、展覧会「砂が叫ぶ」開催、パフォーマンス「新屋回游詩」実施。

Profile

後藤 那月

2001年秋田県生まれ。彫刻やインスタレーションなどのメディアを中心に制作を行う。自分自身の体験や内省を出発点として、自身と周囲の輪郭が交わる「浸り」の領域を描き出す表現を続けている。2021年展覧会「めぐり方のレシピ」に参加、2022年展覧会「息の緒の通い路」を開催。

Information

早坂葉・後藤那月二人展「めぐりに滲む」

チラシダウンロード(PDF)

■会期:2022年2月18日(金)〜4月10日(日)
    9:00〜17:30 入場無料
■会場:秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT(ビヨンポイント)
    (秋田市八橋南1-1-3 CNA秋田ケーブルテレビ社屋内)
※新型コロナウイルス感染拡大状況等により、展覧会の開催期間や内容が変更になる可能性があります。
■主催:秋田公立美術大学
■協力:CNA秋田ケーブルテレビ
■企画・制作:NPO法人アーツセンターあきた
■お問い合わせ:NPO法人アーツセンターあきた
    TEL:018-888-8137 E-Mail:bp@artscenter-akita.jp

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アーツセンターあきた

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