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秋田公立美大と秋田市立赤れんが郷土館が連携ものづくりをテーマに1月26日から展覧会を開催

秋田公立美術大学は秋田市立赤れんが郷土館と連携し、1月~4月にかけて「平成30年度秋田アーツ&クラフツ」展を開催します。

森香織染色展「before,after」

秋田公立美術大学(秋田市、学長:霜鳥秋則)は、秋田市立赤れんが郷土館と連携し、1月~4月にかけて「平成30年度秋田アーツ&クラフツ」展を開催します。

本企画展は、会期を前期(1月26日~2月27日)と後期(3月3日~4月21日)に分けて、秋田公立美術大学ものづくりデザイン専攻の教員らによる研究成果を発表します。

前期は、助教・森香織による染色展「before,after」を開催。本展は、森の秋田への赴任を転換点とし、「秋田以前・以後」の約10年間の歩みを振り返る作品で構成されます。森は、2010年の秋田公立美術工芸短期大学工芸美術学科助教就任を契機に秋田に住み始めて以来、目に入る風景・自然そのものから直接刺激を受けるようになったと言います。「以前」から研究する本友禅ならではの繊細な文様表現に加え、「以後」は鹿角絞りや浅舞絞りなど郷土の染色技法にも挑戦する一方で、北秋田郡上小阿仁村で開催される「かみこあにプロジェクト」といったアートプロジェクトにも出展するなど、表現の幅を広げてきました。屏風から日用品まで、さまざまな媒体を軽やかに行き来する取り組みをぜひご覧ください。

後期は、ものづくりデザイン専攻研究発表展として第6回「湧水地点」を開催します。ものづくりデザイン専攻は、土地の歴史が生んだ自然・風土・文化を再解釈することにより、現代から未来に向けて人と人、人と自然が豊かな関係を築く際の一助となるものづくりを目指しています。「湧水地点」とは地域で生活を支えている湧水のように文化の新たな発信地点でありたいという考えから名付けた、同専攻の研究成果と協働を発表する場です。同専攻に所属する木工・漆工・彫金・染色・陶磁・ガラス・プロダクトデザインを専門とする教員・助手13名が出品します。

Information

秋田市立赤れんが郷土館・秋田公立美術大学連携企画 平成30年度「秋田アーツ&クラフツ」

会 場:秋田市立赤れんが郷土館 企画展示室(秋田市大町3-3-21)
観覧料:一般200円(20名以上の団体料金160円) 高校生以下無料
主 催:秋田市立赤れんが郷土館、秋田公立美術大学
協 力:NPO法人アーツセンターあきた

前 期 森香織染色展「before,after」

会 期:2019年1月26日(土)~2月27日(水)9:30~16:30
※2019年1月26日(土)13:00~14:30にギャラリーツアーを開催します。

後 期 秋田公立美術大学ものづくりデザイン専攻研究発表展「第6回湧水地点」

会 期:2019年3月3日(日)~4月21日(日)9:30~16:30

Writer この記事を書いた人

アーツセンターあきた

高橋ともみ

秋田県生まれ。博物館・新聞社・制作会社等に勤務後、フリーランス。取材・編集・執筆をしながら秋田でのんびり暮らす。2016年秋田県立美術館学芸員、2018年からアーツセンターあきたで秋田公立美術大学関連の展覧会企画、編集・広報を担当。ももさだ界隈で引き取った猫と暮らしています。

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