この度、アーツセンターあきたがKDDI株式会社が実施する「+αプロジェクト」の寄付先の一つに決定。8月11日には贈呈式を行いました。
NPO法人アーツセンターあきたは、この度KDDI株式会社が主催する「+α プロジェクト」の寄付先の1つに決定いたしました。
「+α プロジェクト」は、KDDI社員が社内外でおこなうボランティア等の社会貢献活動に応じてポイントを付与し、蓄積したポイントを、同社社員が推薦する団体に寄付を行うもの。2008年度から続く本プロジェクトは、毎年全国各地の約50団体が寄付を受けています。
地域創生への取組みを重視する同社の方針と、アーツセンターあきたの大学と地域をつなぐ各種活動との親和性が評価され、今般寄付先に決定したとのこと。8月11日(水)にはKDDI株式会社東北総支社長・片岡浩一様ほか同席のもと、贈呈式を執り行いました。


地域創生を重視する同社の方針と、アーツセンターあきたの大学と地域をつなぐ各種活動との親和性が評価され、今般寄付先に決定しました。贈呈式において、片岡総支社長からは「社会課題をアートやデザインの力を用いて解決を図るアーツセンターあきたの活動が新鮮であり、またKDDIの地域の持続的成長への貢献という方針に合致する。“+αプロジェクト”による寄付金の贈呈のみならず、今後は事業連携の可能性も前向きに模索したい」とのご挨拶をいただきました。
これを受けて、理事長の藤が「アーツセンターあきたがはじまって4年目を迎えたが、外部の機関に活動を評価いただいたのは初めてであり、大変喜ばしいこと。これを励みに益々邁進したい」と謝辞を述べました。
この度は、誠にありがとうございます。
アーツセンターあきたが活動をはじめて3年が経過しました。様々な挑戦を続けてきましたが、外部の方にこうやって評価いただいたのは初めてで、大変嬉しく思っています。
アーツセンターあきたの活動は地域と大学をつなぐこと。美術大学というと、彫刻、絵画といったイメージが付きまとってはいるけれど、実はデザイン領域や新しく事業・活動をつくっていくこと、創造的で活動的なものをどうやって地域に浸透をさせていくかがすごく重要なことだと考えています。
また、それを担う人材は学生だけではなくて、教員、事務局、アーツセンターあきたのコーディネーター、そこが一緒につくっていけるこの環境はなかなかないものではないでしょうか。公立の大学がNPO法人をつくるという前例もあまりないと聞いています。私自身の中で文化芸術活動というと、近代においては「豊かさのため」にあったものが、神戸の震災以降は、どう生き残るか、まさに人口減、地域がどんどんと悲しくなっていく状況の中で、どうやって活力をつくっていくのか、と価値が変遷していると思っています。新しいイメージ、新しい発想の転換で新しい未来や地域をつくっていく。まさにサバイバルで、生き延びるためにどうやっていくのか。美術大学の学生に対しても、「自分が生き延びるためにどういう技術を身に着けるか、そのことこそが表現である」という話もしてきました。
この前小説家の話をうかがった際に、その方が「表現とは何か」、「なぜ人は表現をするのか」という話をされていました。私なりにそれに対する答えをもっていたのですが、話に耳を傾けていると、実に意外なことを言ったんですね。
「表現をすることは社会貢献である」と。小説を書くこと、絵を描くこと、ありとあらゆる表現が社会貢献であると。ある一片の言葉が、ある人を救うことができる。それはまさに社会貢献であるし、一枚の絵画が地域に新しいイメージをつくる。これも将来的にはすごく大きな社会貢献になる。その言葉から、まさにアーツセンターあきたがやらんとしている社会貢献とクリエイティビティ、創造すること、活動をつくっていくこと、プロジェクトをつくっていくこと、それがいかにつながっているかということを強く実感しました。このような機会をいただいて、しかも今後一緒にやっていけるかもしれないと伺い、こんなに嬉しいことはなく、大変心強く思っています。これを機に益々頑張っていきたいと思っているので、今後ともよろしくお願いいたします。
NPO法人アーツセンターあきた 理事長 藤 浩志

Information
KDDI「+αプロジェクト」
KDDI株式会社が行う社会貢献活動の一環。同社社員が社内外で行ったボランティアなどの社会貢献活動に応じてポイントを付与し、蓄積したポイントを年度単位で金額に換算し、社員が推薦する慈善団体などへ寄付を行うもの。2008年度から毎年実施。
詳細は同社ウェブサイトをご参照ください。
https://news.kddi.com/kddi/corporate/csr-topic/2020/10/09/4711.html