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足元に広がる新たな世界 野草研究会「野辺のパイオニア」開催

秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINTにて、11月13日(金)より、秋田公立美術大学アーツ&ルーツ専攻3年の小山彩葉、山下世菜、長谷部和哉で構成された「野草研究会」によるグループ展「野辺のパイオニア」を開催します。軽視され、駆除されている「野草」を、人間や動物を利用する能動的な主体として捉え直した、その思考の過程を展示します。

軽視された「野草」の世界

日常の中で、名も知られぬまま、時には刈り取られる「野草」。野草研究会は、軽視され、駆除されてきた野草に着目し、リサーチや表現を通して人間と野草、自然環境との関係性を問い直しています。

グループ結成のきっかけとなったのは、2026年7月の秋田公立美術大学アーツ&ルーツ専攻3年次専攻展 。大学構内の和室を展示空間とし、採集やドローイング、切り絵の制作、野草を使った紙やハーブティー作りなどを通し、野草の世界の広がりを来場者に伝え、野草を慈しみ、肯定的に捉えることを目指しました。

人間や動物を利用する能動的な主体

ただ、活動を続けるなかで、「雑草を慈しむこと自体も、人間を主語にした一方的な関係にとどまっているのではないか」との疑問が生まれます。

野草は踏まれ刈り取られるだけの存在ではなく、人間を含む生物を利用しながら自らの種子を拡散させてきた、極めて能動的な存在でもある。
そう思い至ったメンバーは、野草を「軽視される存在」であると同時に、「種子を拡散する主体」であるという二面性のある存在として捉え直すこととしました。

本展「野辺のパイオニア」のタイトルは、森林伐採地、土砂崩れ跡地などの栄養が乏しく過酷な裸地に、一番乗りで侵入・生育する植物「パイオニア植物(先駆植物)」に由来しています。
軽視され、駆除されてきた野草の視点に立ったとき、人間と野草の主客は逆転します。会場では、普段足元で目にする野草が吊り下げられるなど、身体的な感覚を変化させる展示が展開されます。

来場者が最初に目にするのは扉。この扉を境目に、これまで無関心だった野草への見方が変わるような、たくましく、したたかに生きる野草の驚異の世界が広がります。

2026年度ビヨンセレクション採択企画

本展は2026年度ビヨンセレクション採択企画です。
ビヨンセレクションとは、2021年よりスタートした秋田公立美術大学の学内公募事業です。個展・グループ展などのBIYONG POINTでの展覧会を通じて、意欲的な学生による日頃の研究・創作の成果を発表します。展示期間中にレビューを受ける機会を設け、作品の撮影記録とともに評論を公開し、学生らの将来の作家活動を視野に入れた支援を行っています。

Profile プロフィール

野草研究会 Wild Grasses Research Group

秋田公立美術大学アーツ&ルーツ専攻3年の小山彩葉、山下世菜、長谷部和哉によるグループ。2026年7月のアーツ&ルーツ3年次専攻展で結成。身近で軽視されている「野草」に着目し、採取やドローイング、切り絵、ハーブティーとして摂取するプロセスを組み合わせたインスタレーションを発表し、野草を肯定的な価値へと変容させることを試みた。

Information

野草研究会「野辺のパイオニア」

■会期:2026年11月13日(金)〜12月6日(日)
    入場無料、会期中無休
■会場:秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT
   (秋田市八橋南1-1-3 CNA秋田ケーブルテレビ社屋内)
■時間:9:00〜17:30
■主催:秋田公立美術大学
■協力:CNA秋田ケーブルテレビ
■企画・制作:NPO法人アーツセンターあきた
■お問い合わせ:NPO法人アーツセンターあきた
TEL.018-888-8137 E-mail bp@artscenter-akita.jp

※2026年度秋田公立美術大学「ビヨンセレクション」採択企画

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アーツセンターあきた

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