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秋田の「アウト・オブ・民藝」を探る
秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT(ビヨンポイント)で2020年1月18日(土)から、「民藝」の周縁をめぐる「アウト・オブ・民藝|秋田雪橇編 タウトと勝平」が始まります。2018年度「BIYONG POINT企画公募」採択企画。
「アウト・オブ・民藝」は、軸原ヨウスケと中村裕太が行う「*民藝」の周辺をめぐるリサーチ活動。リサーチの対象となるのは、1926年の民藝運動発足当時に起きていたさまざまな工芸運動、それらにまつわる人、物、出版社などのネットワークです。
軸原と中村は、それぞれの関心をベースに「民藝」の外と内を行き来しながら、文献資料を手にし、未知の人に出会い、豊かな手仕事が「民藝」の外側にもたくさんあることを体感。「相関図」の手法によってこれまで、民藝運動の周縁的な動向を明らかにしてきました。また、京都の書店「誠光社」での全5回にわたるトークと資料の展示をもとに、『アウト・オブ・民藝』(2019年)を刊行して注目を集めました。
本展では、「民藝」の外と内の関係を資料を使って示す「アウト・オブ・民藝」の相関図に加えて、軸原、中村に宇野澤昌樹が加わった3人による秋田でのフィールドワークの成果を公開します。
ブルーノ・タウト(1880-1938)と勝平得之(1904-1971)が秋田で出会った1935年、1936年はさまざまな工芸運動が盛んな時期であり、両者は民藝運動と近しい人物に接触していました。また、タウトが秋田での滞在を記した『日本美の再発見』や、勝平が残した関連資料を時系列に並べていくと、当時の景色を追想することができ、双方の視点で記した文章を軸に、当時の秋田の暮らしを振り返るタイムトラベルな展示となります。
*民藝運動(1926-)とは、柳宗悦・河井寛次郎・浜田庄司らによって提唱された生活文化運動。名も無き職人の手から生み出された日常の生活道具に美を見出し「民藝(民衆的工芸)」と名付けられた。
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Information
アウト・オブ・民藝|秋田雪橇編 タウトと勝平
■会 期:2020年1月18日(土)〜5月10日(日)9:00〜18:00
(※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、5月6日まで臨時休館。7日以降は時間を短縮して再開 [変更時間10:00〜17:00] )
■観覧料:無料
■会 場:
秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT(秋田市八橋南1-1-3 CNA秋田ケーブルテレビ社屋内)
■企 画:軸原 ヨウスケ、中村 裕太、宇野澤 昌樹
■主 催:秋田公立美術大学、NPO法人アーツセンターあきた
■協 力:秋田市立赤れんが郷土館、油谷これくしょん、秋田菓子宗家かおる堂、秋田魁新報社、誠光社、CNA秋田ケーブルテレビ
<関連イベント>
■オープニングトーク
版元である誠光社の堀部篤史氏を招聘し、「アウト・オブ・民藝」についてのなかよしトークを行う。
日 時:2020年1月18日(土)16:00〜18:00
会 場:BIYONG POINT(ビヨンポイント)
登壇者:堀部 篤史、軸原ヨウスケ、中村裕太、宇野澤昌樹
参加無料、申し込み不要
■油谷これくしょんツアー
「油谷これくしょん」(秋田市)に収蔵されている約20万点のコレクションの一部を、油谷滿夫さんご本人による解説を聞きながらめぐるツアーを行う。
日 時:2020年1月19日(日)13:00〜15:00
会 場:油谷これくしょん (秋田市金足片田字待入109)
定 員:10名 ※事前申し込み制/先着順 1月18日(土)18時〆切
下記のフォームよりお申し込みください
https://forms.gle/twnjKLrJ6MJmA7276
※定員に達し次第、締め切らせていただきます。
※当日は、現地集合・現地解散となります。
(2019.12.27プレスリリース)