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映像デザイン基礎演習の授業成果展
「PinP|ピクチャー イン ピクチャー」

2020.01.25

秋田公立美術大学・映像デザイン基礎演習で制作した映像作品を紹介する「PinP|ピクチャー イン ピクチャー」が、秋田公立美術大学サテライトセンター(フォンテAKITA 6階)で開かれています。メディアアートや映像プロジェクト成果物など学生の作品が並ぶ授業成果展。1月28日(火)まで。

VOICE, MEMORY, SOUND, LOOP…。

出題された多彩なテーマのもと、学生が制作した映像作品を紹介する「PinP|ピクチャー イン ピクチャー」が、秋田公立美術大学サテライトセンター(フォンテAKITA 6階)で開かれています。萩原健一准教授が指導する「映像デザイン基礎演習」の授業成果展。「2年生が大半を占め、履修生のほとんどが初めての映像制作体験なので、多様な手法を取り上げるようにしている」と萩原准教授が語る「PinP」をレポートします。

 

どこか懐かしい「記憶のおはなし」

2018年度夏季集中・2019年度前期7月最終課題である「VOICE and MEMORY」の映像作品「記憶のおはなし」は、提出された作品の中から選抜した7作品。ある思い出について、母親や幼なじみなどそれぞれにインタビューを行い、収録した音声をもとに制作しました。過去の出来事を思い出そうと曖昧な記憶を掘り起こし、つなぎ合わせていく人間の声色を観察し、物語とイメージを構成した作品はどこか懐かしく、鑑賞する側の記憶とも混じり合って不思議な印象を残します。

終わらない「架空のテニスラリー」

2018年度前期に出題された「Loop」は、日常の人間の仕草を取り上げた20作品。ある行為の再現を繰り返すことで、終わらない出来事を描いていきます。この課題によって、学生はロストスコープと呼ばれる手描きアニメーション手法を学びました。

2019年度前期夏季集中mission3として出題された「Rally」は、対人の掛け合い(架空のテニスラリー)をテーマにした制作課題25作品。ものの投げ合い、LINEのやりとりなど、リピート再生での鑑賞を前提に実写撮影とモーショングラフィックで制作しています。

一方、2018年度前期7月最終課題である「1-Page」は、高精細ディスプレイを1冊の“動く本”と見立て、1ページの紙面を考えた23作品。幾つかの場面、幾つかの映像が1ページの世界の中で展開します。

「Paper-Work」を題材にした2019年度前期6月課題は印刷した紙を動画のフレームとして用い、ストップモーション撮影したもので、「物質素材とデジタルデータの境界が交差したイメージ」という26作品。水道の蛇口から流れ出る水をハサミで切ったり、大学にあるエオス像を手でくるくると回したりと大胆です。

従来のディスプレイサイズとは異なる、細長く斜めに設置された変則的な画面比率を支持体とする「Color-Bars」では、2019年度夏季集中最終課題より24作品を公開。画面がいつもと異なることが、表現に変則的な効果をもたらします。

JR秋田駅中央改札のデジタルサイネージを再現

流れるように展開する横長の作品は、JR秋田駅中央改札の上部に設置された幅11メートルのデジタルサイネージの再現映像。映像デザイン基礎演習の履修生をはじめとした学生有志によって制作され、シーズンごとに更新されていく映像は秋田駅利用者にはおなじみとなりました。2018年の第1期から2020年2月以降公開予定である映像までご覧いただくことができます。