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オープニング記念イベント<2>
「アーツセンターあきたのトリセツ」開催!

2018.11.08

NPO法人アーツセンターあきたが活動開始から半年を記念して開いたオープニングイベント「アーツセンターあきたのトリセツ」。活動紹介に続いて、秋田公立美術大学の教員によるパネルディスカッションが行われました。

NPO法人アーツセンターあきたのオープニング記念イベント「アーツセンターあきたのトリセツ」。
理事長・藤浩志の挨拶と、事務長・三富章恵による活動紹介で始まった第1部に続き、第2部にはパネルディスカッションが行われました。まずはアーツセンターあきたを設立した秋田公立美術大学について、「美大を知る、秋美を解く」をテーマにお送りします。

プログラム・コーディネーターの田村剛が会場の皆さんとウォーミングアップ

会場で偶然隣り合わせた方と、簡単な自己紹介。リラックスできましたでしょうか?

パネルディスカッション「美大を知る、美大を解く」

パネリスト
◼︎今中隆介(ものづくりデザイン専攻教授)Skype参加
東京藝術大学大学院美術研究科修了。2003年デザイン事務所アールホームワークス設立。2013年より現職。http://r-homeworks.jp/
◼︎皆川嘉博(アーツ&ルーツ専攻准教授)
彫刻家。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期過程満期退学。2002年秋田公立美術工芸短期大学講師就任。2006年秋田県芸術選奨受賞。2013年より現職。
◼︎山内貴博(景観デザイン専攻准教授)
建築家。東京藝術大学大学院美術研究科博士過程後期修了。建築設計事務所勤務を経て、2013年より現職。

モデレーター
◼︎阿部由布子(ビジュアルアーツ専攻助教)
アーティスト/キュレーター。九州大学大学院芸術工学府博士後期過程単位取得満期退学。2009年秋田公立美術工芸短期大学講師就任。2013年より現職。
◼︎田村剛(NPO法人アーツセンターあきた プログラム・コーディネーター)

三富:秋田公立美術大学は2013年に短大から4大化し、新しい芸術領域の創造に挑戦にする大学としてスタートを切りました。領域横断をテーマに、既存の美術大学、芸術大学の枠組みにとらわれないアーツ&ルーツ専攻やものづくりデザイン専攻などユニークな専攻やカリキュラムを備え、国内外で活動するアーティスト、デザイナーなどの専門家、研究者などを教授陣に迎えています。
パネルディスカッションでは「美大を知る、秋美を解く」をテーマに、どんな教員がどんな専門性を持ち、どんなことに取り組んでいるのかをお話をいただきたいと思います。先生方からは事前にキーワードを集めさせていただきました。美大はどういうところなのか、その中でも秋美にはどんな特徴があるのかを一緒に探っていければと思います。

分野を横断できる秋美のカリキュラムの魅力

阿部:パネルディスカッション「美大を知る、秋美を解く」というテーマの中には「美大」と「秋美」、2つのワードがありますが、美術系大学の特徴、そしてその中でも秋美の特徴を掘り下げたいと思います。

皆川:ほとんどの美術系大学では彫刻、日本画、油画、工芸、デザインなど技法で分けられている。秋美はそういう分け方はしていない。それが他の大学と大きく違うところですね。日本にひとつしかない特徴のある専攻としては、アーツ&ルーツ専攻があります。

阿部:カテゴリーで分けて教育するのが一般的ですが、秋美はあえてそれをしていない。領域横断的な取り組みができるように、問題意識、課題意識に合わせて学習できるシステムになっています。

今中:自分たちには、分野を分ける従来の美術教育を受けてきた課題意識がある。課題に目覚め、じつは自分がいま学んでいる手法では自分がやりたいことは表現し切れないんじゃないかという局面があり、分野を変えたり横断してみたいとなったときに、従来の美術教育の縦割りのシステムでは難しかった。

阿部:自分の適正や課題意識を明らかにしていけるのが秋美のカリキュラム。自由に横断して歩ける魅力があります。

左から田村剛、阿部由布子助教、皆川嘉博准教授、山内貴博准教授

地域と秋美が連携することで、思わぬ方向に広がる

山内:美短から4大に変わり、2014年に社会連携のあり方を打ち出す4つのビジョンを立てました。ローカルメディアを使って情報発信することや景観のこと、ネットワークのことなどの中のひとつに、街中にギャラリーを展開することがありました。

その頃にCNA秋田ケーブルテレビさんから、新社屋の外装について相談があり、思い切って「ギャラリーを」と提案したところ、それがBIYONG POINTとして実現することになった。思わぬ方向に広がった例として、こんなCNAさんとの連携がありました。今後もこういった展開を意識していければ。その時は一過性のものであっても、その後はインフラとして整備されて、まち全体を俯瞰して見られればいい。大学、企業、自治体と連携していくために秋美を役立てられたらと思います。

阿部:地域で何ができるのかを一緒に考え、実現していく取り組みは今後、増えていくのではないでしょうか。さまざまな分野を横断する事業を展開する過程で、地域の力を結集して文化を興す土壌ができつつあるのではないかと感じます。この傾向が加速することを期待したいと思います。

三富:領域横断の新しい芸術を起こそうという取り組みがこの話の先に実現していくのではないかと感じました。第2部ではこういった先生方を擁して、短大から4大に変わり、大学院ができ来年度は博士過程ができていく美大のリソースをアーツセンターが新たにできたことでどう地域とつないでいくことができるかについて話し合いたいと思います。