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素材と風土にむきあうもの づくりデザイン専攻研究発表展 第7回「 湧水地点」開催

秋田公立美術大学と秋田市立赤れんが郷土館との連携企画「秋田アーツ&クラフツ」の一環として、ものづくりデザイン専攻研究発表展 第7回「湧水地点」を3月1日より秋田市立赤れんが郷土館にて開催します。

ものづくりデザイン専攻研究発表展「湧水地点」

第7回目を迎えるものづくりデザイン専攻の教員・助手による研究発表展「湧水地点」。本展覧会は、ものづくりデザイン専攻の「プロダクトデザイン」「ガラス」「木工」「漆」「陶芸」「染色」「彫金」の7つの工房に所属する教員・助手による研究活動の成果を発表するとともに、今期は「日本酒×ものづくり」をテーマに、さまざまな角度から日本酒にまつわる器や場の提案を行う作品を展示します。

熊谷晃(漆)(撮影:草彅裕)
小牟禮尊人(ガラス)(撮影:草彅裕)

素材と風土に向き合う、ものづくりの形

ものづくりデザイン専攻は、土地の歴史が生んだ自然・風土・文化を再解釈することにより、現代から未来に向けて人と人、人と自然が豊かな関係を築く際の一助となるものづくりを目指しています。「湧水地点」とは地域で生活を支えている湧水のように文化の新たな発信地点でありたいという考えから名付けた、同専攻の研究成果を共同発表する場です。

また、毎年異なるテーマを設定し、テーマに応じた作品を発表することも「湧水地点」の特徴の一つ。今期のテーマは「日本酒」です。

秋田は日本を代表する美酒の産地。緑豊かな山々から湧き出る天然水や、優れた米どころで真摯に取り組まれる酒米づくり。寒冷で降雪が多く、低温長期間発行に適した気候風土。美酒を産み出すために日々精進する蔵元の情熱。それらすべてが相まって香り高い日本酒が産み出されています。
素材と風土にじっくりと向き合う姿勢は、ものづくりデザイン専攻のあり方にも通じるところがあるのかもしれません。

安藤康裕(彫金)(撮影:草彅裕)
安藤郁子(陶芸)(撮影:草彅裕)

出展作家によるギャラリートークも開催

3月1日(日)と4月18日(土)には、展覧会場にて出展作家が作品解説を行うギャラリートークも開催します。

第6回「湧水地点」のギャラリートークの様子

Information

秋田公立美術大学 ものづくりデザイン専攻研究発表展 第7回「湧水地点」

秋田市立赤れんが郷土館・秋田公立美術大学連携企画
第5回 秋田アーツ&クラフツ

チラシダウンロード

■ 会期:2020年3月1日(日)~4月19日(日)9:30~16:30
■会 場:秋田市立赤れんが郷土館 企画展示室(秋田市大町 3-3-21)
■観覧料:一般210円(20名以上の団体料金160円)、高校生以下無料
■主 催:秋田市立赤れんが郷土館、秋田公立美術大学
■協 力:NPO法人アーツセンターあきた
<出品作家>
小牟禮尊人(ガラス)、今中隆介(プロダクトデザイン)、安藤康裕(彫金)、山岡惇(木工)、安藤郁子(陶芸)、熊谷晃(漆)、 瀬沼健太郎(ガラス)、森香織(染色)、柚木恵介(プロダクトデザイン)、山本崇弘(プロダクトデザイン)、北村真梨子(木漆工)、清水理瑚(彫金)、大木春菜(ガラス)

<ギャラリートーク>
■日 時:2020年3月1日(日)13:30~14:30、4月18日(土)13:30~14:30
出展作家による作品解説を行います。

Writer この記事を書いた人

アーツセンターあきた 事務局長

三富章恵

静岡県生まれ。名古屋大学大学院国際開発研究科修了。2006年より、独立行政法人国際交流基金に勤務し、東京およびマニラ(フィリピン)において青少年交流や芸術文化交流、日本語教育の普及事業等に従事。
東日本大震災で被災経験をもつ青少年や児童養護施設に暮らす高校生のリーダーシップ研修や奨学事業を行う一般財団法人教育支援グローバル基金での勤務を経て、2018年4月より現職。

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