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秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT 2020年度企画公募、採択企画決定

新たな芸術領域の創造を試みる実験的な展覧会企画を募集する秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT(ビヨンポイント)。2020年度は審査の結果、宮本一行+船山哲郎の企画が採択されました。

BIYONG POINT 公募企画に
宮本一行+船山哲郎《Performance on Installation》を採択

秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT(ビヨンポイント)は、大学が運営するギャラリーとして実験的な展覧会やプロジェクトの企画を進めるとともに、より芸術に親しむ機会としてエデュケーション・プログラムを実践しています。

本ギャラリーの特性を捉えた、新たな芸術領域の創造を試みる実験的な展覧会企画を募る「BIYONG POINT 展覧会企画公募」。第2回目となる2020年度の企画は、服部浩之氏(キュレーター、秋田公立美術大学大学院准教授)を審査員長に審査が行われ、9組の応募の中から4組が一次書類審査を通過。3月のプレゼンテーション審査を経て、1組の採択が決定しました。ご応募いただきました皆さま、ありがとうございました。

採択企画

  • 企画者:宮本一行+船山哲郎
  • タイトル:Performance on Installation
  • 会期:2021年2月〜5月(予定)
  • 企画概要:
    周辺環境に対して直接的にアプローチを図るインスタレーション作品や景観作品は、周囲の音環境に内包されている。しかし、空間の鑑賞体験において周辺環境への意識、特に音の知覚への意識は潜在的なものである。ただし、鑑賞者が周辺環境の音に耳を傾けることによって、より豊かな鑑賞体験に繋がると考えられる。それらに気づきを得るためには、共感覚的に周辺環境と対話する「音響的身体」の獲得が必要であると考える。そこで、これまで取り組んできた《Performance on Installation》の実践映像を鑑賞することに適した展示空間の鑑賞体験と、サウンド・パフォーマンスの聴取を通じて、潜在意識的な環境への知覚を与える新たな環境を「BIYONG POINT」に創出する。
《Performance on Installation Yagisawa 2019》

BIYONG POINTのfacebookページでは、2021年2月の展覧会開催に向けた制作過程を順次公開していく予定です。

Writer この記事を書いた人

アーツセンターあきた

高橋ともみ

秋田県生まれ。博物館・新聞社・制作会社等に勤務後、フリーランス。取材・編集・執筆をしながら秋田でのんびり暮らす。2016年秋田県立美術館学芸員、2018年からアーツセンターあきたで秋田公立美術大学関連の展覧会企画、編集・広報を担当。ももさだ界隈で引き取った猫と暮らしています。

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