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【事業レポート】
ダイアリーシアター〜千秋公園編〜
戯曲を通して秋田のまちや日常を見つめ直す

2020.12.03

9月26日(土)、「ダイアリーシアター〜千秋公園編〜」が開催されました。その様子をレポートします。

散策しやすい曇り空の9月26日(土)、「ダイアリーシアター〜千秋公園編〜」が開催されました。

「ダイアリーシアター」は、2021年3月に開館する「秋田市文化創造館」で実現してみたいアイデアを話し合う「みんなで乾杯の練習」から生まれた企画。秋田のさまざまな場所を訪れ、そこでの経験をもとに戯曲(演劇の台本)を書くワークショップです。

第1回目となったこの日は、4グループに分かれ、演出家であるナビゲーターとともに千秋公園内を散策。参加者のほとんどは演劇未経験者でしたが、散策中に見た風景や思い出した記憶をもとに、4本の戯曲が完成しました!

日常に寄り添う演劇

朝10時、集合場所となったのは千秋公園内の「鯉茶屋」。まずは「バースデーチェーン」で緊張をほぐします。

輪になってオリエンテーション

「バースデーチェーン」は参加者が誕生日を教え合いながら、生まれ順に並んでいくアイスブレイク。今回はジェスチャーのみで誕生日を伝え合い、全員で輪をつくりました。その後、名前と誕生日、今の気持ちを一言ずつ発して自己紹介。「ウキウキしています」「昔ここでお花見をしたことが懐かしいです」などのほか、「こんなに秋田県内に演劇に関心がある人がいて、コロナ禍でも集まっていることに感激しています」という声も聞かれました。
アイスブレイクの後、今回の発案者でナビゲーターの島崇(劇作家・演出家)より、企画の説明が行われました。

ナビゲーターの島が当日の流れを説明

「今日は戯曲を書いてみるということを目標にしたいと思っています。そうは言っても、難しいなと思う人が多いと思うんです。セリフを書いてみるって、ほとんどの人はやったことがないと思うんですね。でも、誰でもできるんじゃないかと思うんです。
普段の生活を戯曲にすることで、新しい発見ができるんじゃないかと思っています。

僕自身は京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)出身で、大学で演劇を始めました。それまでは演劇ってミュージカルのように歌って踊るハードルが高い表現という印象があったんですが、そこで出会った演劇は、日常に寄り添うような我々誰でもできるような演劇だったんです。その表現形態に出会ったときに、自分でも表現していいんだと思えて、救いや喜びになりました。自分たちでも表現できるんだ、ということに、今日は少しでも触れていただければと思っています」。

聞いたり、感じたことを、そのまま再現する

まずは参加者14名が、4つのグループに分かれて約40分間千秋公園を散策します。

島から提案されたのは、散策中に見たり、聞いたり、感じたこと、交わした会話そのままを、セリフやト書き(場所・登場人物など動作や設定を表す文章)として再現するという手法。

「散策した人が、登場人物・本人として話す・動くことを基本に書いてみてください。ですが散策中は、会話や風景、そして感じることに集中してください。よく聞いて、よく見て、思い出して、妄想を膨らませてください。例えば散策中に昔の記憶をモヤモヤモヤと思い出したり、何かふと頭によぎったら、それを大事にしてください。良いことも、悪いことも。それを散策から戻ってきたら思い出して、声に出して、戯曲として書き出してみてください」。

参加者へは千秋公園の地図が渡され、チームごとに散策の中心となるスポットが案内されました。

地図を見ながら千秋公園を散策します