arts center akita

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再生する旧県立美術館は、どんな性格?
新たな施設のあり方とは

2019.01.16

2013年の閉館から5年、再生に向けて動き出した旧県立美術館。その利活用を話し合う第2回目のワークショップでは、ありたい未来を描きながら施設のあり方を探りました。旧県美再生!ワークショップ「せばなるあきた」の報告(2)です。

2013年の閉館から5年。旧県立美術館は2020年をめどに、芸術文化によるまちおこしの拠点「(仮称)秋田市文化創造交流館」として、再生に向けて動き出しています。

まだ蒸し暑さの残る8月26日には、旧県美再生!ワークショップ「せばなるあきた」の第2回目を山王一丁目食堂(秋田市役所2階)で開催。20~70歳代の44名が参加しました。

ファシリテーターからのちょっと変わった問いかけに戸惑いながらも、活発に繰り広げられたワークショップの様子をレポートします。

会場は秋田市役所2階の山王一丁目食堂

篠原幸子さんのファシリテーションで、和やかなムードで進みました

(仮称)秋田市文化芸術創造館のあり方とは?

ワークショップは前回に続き、篠原幸子さんのファシリテーションと平元美沙緒さんのグラフィックレコーディングで進行。

第2回目は
●旧県美のあり方ができている。
●ここにいる皆さんの関係性が少し深まっている。
●3回目も来よう・誰かを誘おう・この後の懇親会に出ようと思っている。
がゴールです。

参加者ひとりひとりが簡単に自己紹介した後、今回のワークショップの目的と、旧県美を含めて秋田市で進行しているまちづくりの計画について説明。そしていよいよ、ワークショップのスタートです!

話し合う前に体をほぐしてウォーミングアップ

平元美沙緒さんのグラフィックレコーディングは見応えがあります

2017年度は、天井が高く、独特の空間を持つ旧県美の場所利用の可能性を話し合い、改修設計に生かすワークショップを行いました。
そして2018年度は、施設のあり方や運営方法、事業計画といった運営管理計画にワークショップで出た意見を反映させていきます。

そこで重要になるのが、旧県美の「あり方」です。

旧県美は市民に対して、どんな態度、どんな振る舞いで接するのか。その蓄積が、施設の姿として見えてくるようになるからです。
今年度のワークショップではまず、旧県美の施設としてのあり方を大切にしたいと考えました。

自分の未来を1枚の絵に

ウォーミングアップでちょっと体をほぐした後、篠原さんが問いかけたのは、

「皆さんひとりひとりが思う、ありたい未来とはどんな未来ですか?」

という質問でした。
自分の未来を考えた先に、旧県美の未来を描いていく方法です。

10年後、20年後に生き生きと暮らしている自分の未来を想像して、それがどんな未来なのか1枚の絵にしてもらいました。
未来を思い描きながら、ポジティブな感情になったのか、しみじみとした感情になったのかー。
どんな感情が沸き起こってきたかは人それぞれ。その感情や気づきを大切にして、グループ内でありたい未来を語り合いました。

この後、篠原さんから質問が次々と投げかけられます。ワークショップはどんな進行を見せるのでしょうか。