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体温の痕跡を視覚化する 工藤結依作品展「余熱(ほとぼり)」

秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINTで11月26日(金)から、研究生•工藤結依による「熱」と「身体」をテーマとした作品展「余熱(ほとぼり)」が始まります。会期を「ひそむ」と「つたう」の2期に分け、意識を超えた肉体の反応に注視する工藤による展示とパフォーマンスを展開。

秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT(CNA秋田ケーブルテレビ社屋内)で11月26日(金)から、意識を超えた肉体の反応に注視して作品制作を行なう研究生・工藤結依による作品展「余熱(ほとぼり)」が開かれます。会期を2期に分け、前半は「ひそむ」(11月26日〜12月12日)、後半は「つたう」(12月18日〜1月10日)とし、体から発する「熱」をテーマとした展示とパフォーマンスを展開します。秋田公立美術大学主催、CNA秋田ケーブルテレビ協力、NPO法人アーツセンターあきた企画・制作。秋田大学大学院理工学研究科応用物理化学研究所、三和テッキ株式会社、株式会社記録素材総合研究所 技術協力。

体温の痕跡を視覚化する

本展は2021年3月に秋田公立美術大学ビジュアルアーツ専攻を卒業し、4月から研究生として在籍している工藤が、意識を超えた肉体の反応に注視し、体から発する「熱」をテーマとした展覧会です。
身体の中では代謝の過程で常に熱が発生し、それと同時に体外への発散を繰り返すことで体温は一定に保たれています。体温調節のために無意識のうちに起こるさまざまな反応が体を飛び出し、熱として空間に残存することに注目した工藤は、それを視覚的な痕跡として表出させようと試みました。

特殊素材を用いた作品によって、
他者との交感を疑似体験

工藤は秋田大学等さまざまな研究機関の協力を得て、触れることで体温が伝わり、布や液体に変化をもたらす特殊素材を用いた作品を制作。他者と接触することが躊躇される時代だからこそ、作品を通した心身の交感を擬似体験していただく展覧会となります。会期中、工藤によるパフォーマンスも開催。

■パフォーマンス日程
会期前半「ひそむ」
11月26日(金)•28日(日)、12月3日(金)•8日(水)•12日(日)
会期後半「つたう」
12月18日(土)•20日(月)•22日(水)•28日(火)
2022年1月7日(金)•10日(月•祝)
※パフォーマンス情報はSNSにて更新します。Instagram @yuu_uuui0903

「肉体は『わたし/あなた』の中の無意識を映し出している」と語る工藤の「サイレントランゲージ」を、ぜひ体感してください。

本展では「熱」と「身体」をテーマに会期を分けて2つの作品を公開する。
数ある身体現象の中で
本展では「熱」
つまり体温をテーマに作品を制作した。
身体の中では常に熱が生み出される。
やがてそれは体外に放出され、微かな余韻として空間に残存し
束の間の何かがそこにいた痕跡と化す。
身体は自身の意識の及ばぬ部分まで感情や思考を映し出している。
怒れば身体に熱く血が通い、不安な時は血管が収縮し冷たくなる。
身体はずっとおしゃべりしている。
身体が発する静かな「サイレントランゲージ」だ。
変わりゆく自身の身体に耳を澄まし、目を凝らす。
わたしにとって、あなたにとって
そんな時間となってくれたら嬉しい。(工藤結依)

Profile

工藤 結依

1997年生まれ、秋田県由利本荘市出身。秋田公立美術大学ビジュアルアーツ専攻卒業。現在、ビジュアルアーツ専攻研究生として在籍中。自身の肉体や生体反応が作品の一部として存在し、鑑賞者と干渉するパフォーマンス作品やインスタレーションを主に制作を続ける。※パフォーマンス情報はインスタグラムで更新します。Instagram @yuu_uuui0903

Information

工藤結依作品展「余熱(ほとぼり)」

チラシダウンロード(PDF)

■会期:2021年11月26日(金)〜2022年1月10日(月・祝)
    9:00〜17:30 入場無料
■会場:秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT(ビヨンポイント)
    (秋田市八橋南1-1-3 CNA秋田ケーブルテレビ社屋内)
※新型コロナウイルス感染拡大状況等により、展覧会の開催期間や内容が変更になる可能性もあります。
■主催:秋田公立美術大学
■協力:CNA秋田ケーブルテレビ
■企画・制作:NPO法人アーツセンターあきた
■技術協力:秋田大学大学院理工学研究科応用物理科学研究所、三和テッキ株式会社、株式会社記録素材総合研究所

Writer この記事を書いた人

アーツセンターあきた

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