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やさしい灯りが多世代の人々を巻き込んだ
「のしろまち灯り」

2019.02.20

ひんやりとした冷気と雪景色のなかでやさしい灯りを楽しむイベント「のしろまち灯り」がこのほど、能代市役所周辺で開かれました。「木」と「環境」をテーマにした手づくりイベントは今年で12年目となりました。

やさしい灯りで心あたたまる「のしろまち灯り」

雪景色のなかで灯りを楽しむ「のしろまち灯り」がこのほど、能代市の能代市役所周辺で開かれました。2007年に始まったイベントは今年で12年目。ひんやりとした冬の冷気と雪景色のなかでひとつひとつ丁寧にともした約1,500個の灯りが、会場を穏やかに包み込みました。

「のしろまち灯り」は農家グループや商店街団体など市民有志で設立した実行委員会を中心に、企業や市役所、地域の学校などが一体となって取り組んでいる手づくりのイベントです。

中心市街地のにぎわい創出と活性化を目的として、「木」と「環境」にこだわったコンセプトのもとこれまで廃食用油やスギ廃材を利用するなど工夫しながら続けられてきました。

少しずつ暗くなっていく冬空と、少しずつともされていく灯りが幻想的

今年の「灯り」には、のしろ白神ネットワークや高校生ボランティアのほか、秋田公立美術大学、NPO法人アーツセンターあきたも協力。子どもたちと一緒に作ったろうそくや、福岡の「博多灯明」を取り入れて紙袋を使った灯明を会場に設置し、日暮れとともに灯りをともしていきました。多世代の地元の人々を巻き込んだ「のしろまち灯り」について、担当からのレポートです。

多世代の地元の人々を巻き込んだ!第20回「のしろまち灯り」

今回で20回目を迎える「のしろまち灯り」。これまで、杉の端材を使ったスギ灯りや能代だこ灯ろう、廃油を使った手作りろうそくなど特に環境面で工夫を凝らした灯りが冬の能代をやさしく彩ってきたイベントです。

キリのよい第20回でもあり、これまでとは少し変えたいと実行委員の能登さん、平山さんから相談がありました。

そこで今回は、昨年の600個を大きく超える1,000個以上の紙袋の灯明をメインとして会場を彩ることに挑戦!灯りを並べるスタッフとして、秋田公立美術大学2年生の小泉彩菜さん・柳谷真央さん、1年生の五十嵐柚さんの3人の学生が、能登さん・平山さんたちと一緒に昨年11月から準備をしてきました。

実行委委員会とともに「灯り」の実験を重ねる学生たち

しかし、昨年度の倍以上の数を自分たちだけで配置していくことは容易いことではありません。

そこで、元々のテーマとしてあった「誰とやったらおもしろくなるか」を考え直して新たな協力者を募ることに。今回は、能代に暮らす「地元の高校生」をターゲットとし、お互いの持つ人脈・ツールを駆使しながら呼びかけていきました。

会場の「灯り」のレイアウトは秋田公立美術大学の学生が担当

紙袋を使った灯明が大階段に並べられていく