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おとし穴はどう”うつせる”か 山本夏綺個展「●を↑↓←→に」5月27日(土)トークイベントを開催

秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINTで同大大学院複合芸術研究科修士課程・山本夏綺による個展「●を↑↓←→に」が開催中です。5月27日(土)にはゲストにデジタル写真論の視点から研究・執筆活動などを行う、きりとりめでる氏を迎えてトークイベントを行います。ぜひご来場ください!

「モノ」のイメージをモチーフに、彫刻や音声テキストなどを組み合わせたインスタレーションの制作を行う山本夏綺(秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科修士課程在籍)の個展「●を↑↓←→に」が、6月25日(日)まで秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINTで開催しています。

山本はおとし穴をつくることが「分ける」ことであるという点に着目。
捕獲する/される側、見上げる/見下す側。
おとし穴を構造的に捉えることを試み、おとし穴によって隔てられた間に生まれた「作用」を、いくつかのオブジェと音声テキストを用いて表現しています。

トークイベント おとし穴を「うつす」 5/27(土)開催!

デジタル写真論の視点から研究・執筆活動などを行う、きりとりめでる氏を招き、トークイベント おとし穴を「うつす」 を開催します。

おとし穴を「うつす」ことについて、山本は以下のように考えます。

1)おとし穴の要素のひとつに「消える」ことがあり、
例)縄文時代のおとし穴が、長い年月をかけて埋まって「消える」
例)『どうぶつの森』の「おとし穴のタネ」は1回使ったら「消える」
アーカイブとしての「うつす」行為に興味を持った。
2)おとし穴を上から撮ると真っ暗で、「うつす」のが難しいと感じた。
3)会場に持ってくるのが難しい「うつす」のが困難なものだと感じた。

イベントでは、きりとりめでる氏が編集・発行する美術系同人誌「パンのパン」などのアートZINEについて実物を手に取りながら語るほか、アートレビューにおける心構え、デジタルアーカイブとはなにかについて質問形式で伺います。

[日時]5月27日(土)14:00〜15:30 ※参加無料
[会場]秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT
(秋田市八橋南1-1-3 CNA秋田ケーブルテレビ社屋内)
[ゲスト]きりとりめでる

参加希望の方は、当日直接会場までお越しください。
多くの皆様のご来場をお待ちしております。

撮影:佐藤若奈

Profile 作家プロフィール

山本 夏綺 Natsuki Yamamoto

1999年愛知県生まれ。2021年Turku University of Applied Sciences(フィンランド)交換留学。2022年京都精華大学芸術学部立体造形専攻卒業。秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科修士課程在籍。
<主な展覧会>
2023年1月 秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科修士課程1年展「渦紋」 秋田市文化創造館 スタジオA3(秋田)
2022年12月 「inner odyssey」尾形食堂(秋田)
2022年9月 グループ展「長ぐつとすべり台」アトリエももさだ 多目的ホール(秋田)
2022年2月 京都精華大学展2022(卒業制作展)
2021年8月 グループ展「Take it Out(ファストフードの見方)」サテライトスペースDemachi(京都)

Profile プロフィール

きりとりめでる Kiritorimederu

1989年生まれ。デジタル写真論の視点を中心に研究、企画、執筆を行なっている。2022年にはT3 PHOTO FESTIVAL TOKYOのゲストキュレーターをつとめる。著書に『インスタグラムと現代視覚文化論』(共編著、BNN新社、2018)がある。2023年には『パンのパン4(下)』を発行予定。AICA会員。

Information

山本夏綺個展「●を↑↓←→に」

山本夏綺 個展「●を↑↓←→に」DM(PDF)

■会期:2023年4月29日(土・祝)〜2023年6月25日(日)
    入場無料、会期中無休
■会場:秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT
   (秋田市八橋南1-1-3 CNA秋田ケーブルテレビ社屋内)
■時間:9:00〜17:30
■主催:秋田公立美術大学
■協力:CNA秋田ケーブルテレビ
■企画・制作:NPO法人アーツセンターあきた

■お問い合わせ:NPO法人アーツセンターあきた
TEL.018-888-8137  E-mail bp@artscenter-akita.jp

※2022年度秋田公立美術大学「ビヨンセレクション」採択企画

Writer この記事を書いた人

アーツセンターあきた

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