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【美大を解く】美大生が茶道裏千家が連携し、1日限りのスペシャルな茶会を演出

秋田公立美術大学開学10周年記念プロジェクト「美大を解く」の一環として、美大生が茶道裏千家淡交会秋田青年部と連携し、1日限りの茶会を演出します。

地域とつながり、地域に支えられる美大として歩んできた秋田公立美術大学の10年。開学10周年を記念するプロジェクトでは、地域のさまざまなクリエイターと共創する事業を企画しています。その一つである「守破離」は、茶道裏千家淡交会秋田青年部の協力を得て、アーツ&ルーツ専攻教授で美術家の藤浩志が設える茶室を舞台に、ものづくりデザイン専攻4年生有志が制作する器をもちいて1日限りのスペシャルな茶会を催します。

千秋公園内の茶室宣庵で、茶会を見学

5月下旬には、学生らは茶道裏千家淡交会秋田青年部による茶会を見学・体験。茶室の構造、茶道の手順や決まり事、用いる器の形状や器の選び方などについて基本を学ぶ機会となりました。茶会後には、「普段、どこで器を購入するのか」「使いたくなる器はどんなもの」「図柄がない器の正面はどうやって見極めるのか」「高台の高さはどの程度が使いやすいか」など、学生からは様式だけではなく、機能面について矢継ぎ早に質問が投げかけられました。学生たちは、秋田青年部の方からの応答を手がかりに、これから制作する器についての要件やイメージを形づくっていきます。この後も、制作イメージを広げるために大平山や新屋浜などでリサーチを行い、試作を重ねる計画です。

1日限りの茶会は、各回5名限定で、7月29日(土)に開催します。
お申し込みは、以下のリンクから。

大平山や新屋浜でリサーチを行った

茶道裏千家淡交会秋田青年部

茶道裏千家淡交会青年部は、50歳以下の裏千家茶道愛好者を会員とする、日本有数の青年文化団体です。秋田青年部は、秋田を中心として、東北地区、さらには全国の青年部とのネットワークにより、茶道に関する講演や講座、蒔絵や陶芸、和菓子作りや懐石料理などの体験行事、24時間テレビのボランティア活動など、様々な活動をしています。
https://akitaseinenbu.com/

秋田公立美術大学ものづくりデザイン専攻

ガラス、陶芸、木工、彫金、プロダクトデザインをベースに、世代を超えて愛されてきたものに備わる、文化的背景や価値観をふまえ、秋田から世界に向かって、新たな視点と価値をもったものづくりを学び・提案する専攻。
・プロジェクト担当教員・助手:瀬沼健太郎、安藤郁子、柚木恵介、大木春菜、中田大介
・参加学生: 小林桃子、藤原櫻和子、矢崎舞子キアラ、若菜穂香、大脇響子、渡部優

美術家、秋田公立美術大学教授

藤 浩志

京都市立芸術大学大学院美術研究科修了後、パプアニューギニア国立芸術学校講師、都市計画事務所勤務を経て美術家として活動。東北と九州を拠点に様々なフィールドで新しい活動をつくりだすプロジェクトを実践。
https://www.fujistudio.co

Information

守破離

秋田公立美術大学開学10周年記念プロジェクト「美大を解く」の一環として、美大生が茶道裏千家淡交会秋田青年部と連携し、1日限りの茶会を演出します。

■日時:2023年7月29日(土)14:00~/15:00~/16:00~(各1時間)
■会場:秋田市文化創造館(秋田市千秋明徳町3-16)
■参加料:500円
■定員:各回5名(要申込)
お申し込みは以下のリンクからお願いいたします。
[一席目 14:00~]https://peatix.com/event/3608570/view
[二席目 15:00~]https://peatix.com/event/3608576/view
[三席目 16:00~]https://peatix.com/event/3608577/view

Writer この記事を書いた人

アーツセンターあきた

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