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トークイベント「残されたモノの価値を問う」を開催

50万点を超える膨大な油谷満夫さん(秋田市在住、90歳)の私蔵民具等を、アーティストの藤浩志らが分類整理に着手するプロジェクト「1/1000油谷コレクション」。参加作家らとともに、プロジェクトの経緯や展望を語るトークイベントを開催します。

アーツセンターあきた

「1/1000油谷コレクション」は、膨大な油谷さんの私蔵民具等の1000分の1程度を倉庫から取り出し、アーティストの藤浩志(秋田公立美術大学教授)と市民ボランティアによる分類整理と、多様な分野の専門家による価値検証が並走するアートプロジェクトです。

プロジェクトの一環として、トークイベントシリーズ「残されたモノの価値を問う」を開催し、多様な分野の専門家とともに油谷さんの民具等をさまざまな切り口から分析し、その魅力や可能性を語ります。

残されたモノの価値を問う#1|服部浩之・藤浩志・國政サトシ

プロジェクト「1/1000油谷コレクション」の経緯や概要に加え、プロジェクトに関わる服部・藤・國政の3名が、油谷満夫さんのモノを集める行為と集めたモノの魅力を語ります。

日時:2024年7月6日(土)14:00~15:00
会場:秋田市文化創造館2FスタジオA1
登壇者:服部浩之、藤浩志、國政サトシ
入場無料・予約不要

登壇者プロフィール

キュレーター、東京藝術大学大学院准教授、国際芸術センター青森 館長

服部 浩之 Hiroyuki Hattori

1978年愛知県生まれ。建築を学んだのちに、アートセンターなど様々な現場でアーティストの創作の場をつくり、ひらく活動に携わる。アジアの同時代の表現活動を研究し、多様な表現者との協働を軸にしたプロジェクトを展開。主な企画に、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」。「200年をたがやす」全体監修。

美術家、秋田公立美術大学教授

藤 浩志 Hiroshi Fuji

鹿児島生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科修了、パプアニューギニア国立芸術学校講師、都市計画事務所勤務を経てジャンルにこだわらないプロジェクト型の美術表現を実践。2012年より東北に拠点を移し十和田市現代美術館館長を経て現職。主な作品:「ヤセ犬の散歩」「お米のカエル物語」「Vinyl Plastics Connection」「Kaekko」「藤島八十郎をつくる」「Jurassic Plastic」等 https://www.fujistudio.co

アーティスト、秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科助手

國政 サトシ Satoshi Kunimasa

1986年大阪生まれ。秋田市市在住。京都精華大学デザイン科テキスタイルデザイン卒業。2012年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程工芸専攻染織修了。2019年ポズナン芸術大学(ポーランド)短期留学。
現代の工業製品を素材に、染めや、編みといった工芸・手芸である既知の技術を使い、立体作品や建物全体の構造を利用したインスタレーションに展開。普段よく見る日用品が一変し、違う素材へと変化することに着目し、一貫して結束バンドを使った制作を続けてている。また、美術とその周辺を独自に編集・デザインし出版する「AT PAPER.」の代表としても活動している。https://satoshikunimasa.com/

残されたモノの価値を問う#2|油谷満夫

7月1日(月)からスタートした分類整理活動によって整理されたモノの数々。その出所や収集にまつわるストーリーを油谷さんに伺います。

日時:2024年7月7日(日)14:00~15:00
会場:秋田市文化創造館2FスタジオA1
登壇者:油谷満夫ほか
入場無料・予約不要

登壇者プロフィール

油谷 満夫

昭和9年、秋田県横手市生まれ。県立大曲農学校卒。昭和25年から民具の収集を始める。昭和54年から13年間、角館町「青柳家」に「民具の館」を開き、「平鹿町農村文化伝承館」の主任に就く。その後、秋田県湯沢市秋の宮温泉郷に秋乃宮博物館を平成4年に開館。(平成22年閉館)。平成24年4月「特定非営利活動法人 油谷これくしょん」を設立。

Information

1/1000油谷コレクション

油谷満夫さんの私蔵民具等の1000分の1程度を倉庫から取り出し、アーティストと市民ボランティアによる分類整理と、多様な分野の専門家による価値検証が並走するアートプロジェクト。

開催期間:2024年7月~
開催場所:秋田市文化創造館ほか 
主催:NPO法人アーツセンターあきた
監修:服部浩之
参加作家:藤浩志、國政サトシ
協力:油谷満夫
助成:公益財団法人野村財団
https://www.artscenter-akita.jp/archives/50154

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