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油谷さんの語りを記録する実験―「油谷さんと話す会」を5月から開催

プロジェクト「1/1000油谷コレクション」の一環として、油谷さんから集めたモノやこれまでの収集活動について話を伺う「油谷さんと話す会」を2025年5月から毎月1回開催します。

NPO法人アーツセンターあきたは、2024年よりプロジェクト「1/1000油谷コレクション」を立ち上げ、50万点を超える膨大な油谷満夫さん(秋田市在住、90歳)の私蔵民具等の1000分の1程度を倉庫から取り出し、アーティストと市民ボランティアによる分類整理と、多様な分野の専門家による価値検証を行っています。

プロジェクトの一環として、70年を超える油谷さんの収集活動や集めた資料についての語りを記録する取組み「油谷さんを話す会」を2024年10月にスタートし、これまでに4回開催しました。2025年5月から、月1回の予定で定期開催します。

開催日程

■ 2025年
5月9日(金)、6月13日(金)、7月11日(金)、8月8日(金)、9月5日(金)、10月3日(金)、11月7日(金)、12月5日(金)いずれも18:30~20:00
■ 2026年
1月9日(金)、2月6日(金)いずれも18:30~20:00

会場

秋田市文化創造館(秋田市千秋明徳町3-16)

※事前予約不要、参加無料

講師プロフィール

収集家

油谷 満夫 Michio Aburaya

昭和9年、秋田県横手市生まれ。県立大曲農学校卒。昭和25年から民具の収集を始める。昭和54年から13年間、角館町「青柳家」に「民具の館」を開き、「平鹿町農村文化伝承館」の主任に就く。その後、秋田県湯沢市秋の宮温泉郷に秋乃宮博物館を平成4年に開館。(平成22年閉館)。平成24年4月「特定非営利活動法人 油谷これくしょん」を設立。

2025年2月に開催した「油谷さんと話す会」の様子

「油谷さんと話す会」では、油谷さんが月毎にテーマを設け、それに関連する資料をご持参されます。それを見ながら、収集した当時の思い出や、資料がどんな用途で使われていたか、当時の時代背景等についてお話を伺います。これまでの話す会も、収集した土地の情景や持ち主との会話、集めた資料の車への積み込み方の秘訣など、収集行為や集めた資料を取り巻くさまざまなトピックに話がおよび、参加者を存分に楽しませる内容となりました。

今年5月からの話す会では、これらの油谷さんの語りを、集まった参加者の皆さんと協力しながら記録していくことに取り組みます。文章で記録したり、メモ書きしたり、写真や動画を撮影したり、絵を残したり、録音をしたり。集まった方々の得意やできることをいかしながら、油谷さんの語りを広く発信し、継承できるよう実験を重ねていく計画です。「油谷さんがこれまでまとめたノートの要領で、油谷さんの語りを残せないか」、「AIの文字起こし機能を使って、一語一句記録できないか」、「油谷さんの声を録音しAIによる音声生成ができないか」など、プロジェクトの担当者の間でも、アナログ・デジタルを問わず、さまざまなアイデアがでてきています。ぜひ、多くの方にご参加いただき、記録の実験にご協力をいただければ幸いです。

油谷さんが収集する過程で、持ち主から聞いたことなどをまとめていたノート。
2024年7月に開催した分類整理活動では、美大生が絵で記録することにも挑戦した。

Information

油谷さんと話す会

油谷満夫さんを講師に招き、油谷さんが集めた物を見ながら、油谷さんのお話を聞く会を開催します。参加者は、油谷さんのお話を聞くとともに、それぞれが得意とする手法(絵、テキスト、動画等)を用いて記録します。記録した媒体は、オンライン上のプラットフォームに格納し、一般にも公開できるよう準備を進めます。

■日時:
2025年5月9日(金)、6月13日(金)、7月11日(金)、8月8日(金)、9月5日(金)、10月3日(金)、11月7日(金)、12月5日(金)、2026年1月9日(金)、2月6日(金)18:30~20:00
■会場:秋田市文化創造館(秋田市千秋明徳町3-16)
■主催:NPO法人アーツセンターあきた

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アーツセンターあきた

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