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「秋美NFTコレクション」第二弾、新たに80点を公開・販売開始

秋田公立美術大学のNFTアートの取組み「秋美NFTコレクション」第二弾を12月4日(木)にリリースしました。秋田公立美術大学の学生・卒業生の8名が合計80点に及ぶ作品を出品。既存の枠組みにとらわれない多様な作品の一部を、ビジュアルとともに紹介します。

「秋美NFTコレクション」第二弾、リリース!

秋田公立美術大学のNFTアートの取組み「秋美NFTコレクション」は、KDDI株式会社等の協力を得て、2024年12月に第一弾の販売を開始。第二弾として学内公募で選ばれた8名の作家によるNFTアート作品80点を、12月4日(木)にリリースしました。
今回は、秋田市ふるさと納税返礼品に加え、KDDI株式会社が運営するプラットフォーム「αU market」においても販売します。
「秋美NFTコレクション」第一弾 – 出品作家紹介
「秋美NFTコレクション」第二弾 – 審査員紹介
▼「秋美NFTコレクション」第二弾 – 出品作家紹介

NFTアートとは?
NFTアートは、NFT(非代替性トークン)と紐づけられたデジタルアートのこと。コピーや改ざんが容易で希少性の低いデジタルデータを、代替不可能なトークンを紐づけることで唯一無二の価値を持たせることができます。

「αU market」とは?
αU marketは、NFTになじみのない方でも簡単に楽しめるNFTマーケットプレイス。決済にはクレジットカードやauかんたん決済が利用できるため、暗号資産を保有していない方も購入可能です。(購入の際はαU walletのダウンロードが必要となります)
αU wallet:https://web.wallet.alpha-u.io/intro.html
αU market:https://market.alpha-u.io/

概要

2024 年度より秋田公立美術大学が取り組む「秋美NFTコレクション」の第二弾として、今回は8名の在学生・卒業生・修了生のNFT アート作品を出品します。これらは、今年8月の公募にて集まった応募作品で、採用からブラッシュアップを重ねて今回のリリースに至りました。NFTアートに取り組んでみたいと思っていた学生や展示販売の機会を探していた学生、流通の仕組みに着目した学生など理由は様々ですが、全員にとってNFTアート作品の発表は初めての試みです。本コレクションは、新しい芸術領域の創造に挑戦する秋田公立美術大学ならではのチャレンジングなNFTアートです。ぜひ既存の枠組みに捉われないコレクションをご鑑賞ください。

■ 販売期間
2025年12月4日〜2026年3月31日まで

■ 出品作家
8 名(安藤帆乃香、岩瀬海、ごしゃ未知、柴田光友、ひがれお、藤本悠里子、牧野心士、64mg)

■ 出品点数
80 点

■ ふるさと納税返礼品提供事業者
NPO法人アーツセンターあきた

■ 協力
KDDI株式会社、KDDIアジャイル開発センター株式会社

■ 出品サイト
楽天ふるさと納税、au PAYふるさと納税*¹、JRE MALLふるさと納税*¹、ふるさとチョイス*¹、αU market 他
*¹ 一部取り扱い。他出品サイトも順次公開いたします。

■ コレクションページ
楽天ふるさと納税
https://www.rakuten.co.jp/f052019-akita/contents/15_aca/
αU market
https://market.alpha-u.io/collections/AKITA_UNIVERSITY_OF_ART_NFT

※本事業においては、Web3サービスプラットフォーム「αU」を利用いたします。

作品紹介

「秋美NFTコレクション」第二弾では全8名の作家が、80点に及ぶ作品を出品しています。ここでは一部を抜粋して紹介します。

安藤帆乃花

《Crown of Eternity-黄菊》安藤帆乃香

現実に存在した花を 3D スキャンした花の王冠作品。切り取られた瞬間から枯れていく運命を持った切り花を、スキャンという行為を通して擬似的に、永続的にその姿を留めます。

【NFT購入特典】戴冠式の証明書をお届けします。

岩瀬海

《Parts》岩瀬海

2022年から継続して作り続けている身体の一部のみをモチーフにした彫刻作品を元にした映像作品で、粘土の塊が徐々に人間の身体の部位を連想させるような形に変化していきます。

【NFT購入特典】オーダーメイドにて製作する実物の彫刻作品をお送りします。

藤本悠里子

《○○さん、その後どうしてる?》藤本悠里子
秋田市内で活動する秋田公立美術大学の卒業生に近況を伺うインタビュー企画

秋田市内で活動する秋田公立美術大学の卒業生に近況を伺うインタビュー企画「○○さん、その後どうしてる?」。NFT購入者にのみ届く卒業生からのメッセージ付き証明書です。

【NFT特典】インタビュー内容に紐付くゲストにまつわる特典

ごしゃ未知

《スネイルくんの擬態》ごしゃ未知

ガサガサ紙にはいれども 空中移動がいたにつかない まいったまいった 
秋田公立美術大学の学生、ごしゃ未知のつくるかたつむりのほがらかな存在、スネイルくんが、道を右往左往に移動するイラストシリーズです。
握手をすると願いが叶うという伝説が各所で語られているとか。

【NFT購入特典】全長10cmほどのスネイルくんぬいぐるみをお送りします。

柴田光友・ふだらく研究者

《ふだらく探訪 寺町編 1》柴田光友・ふだらく研究者

秋田市を中心とした周辺地域には 、「 ふだらく(補陀落)」という民間の御詠歌文化が今も残っています。「ふだらく」と呼ばれる風習や本研究を広く知ってもらうため、この度調査の中で採譜した御詠唱を楽譜としてNFT化しました。

ひがれお

《琉球人形、譲ってください!》

「かざるスペースがない…処分したいけどなんか怖い…売ってしまうのは心苦しい…一体どうすれば…!? そんなあなたの琉球人形、ゆずってください!!」

上記をキャッチフレーズとした活動「琉球人形あつめ」の、キービジュアルであるGIF動画をNFT化。

【NFT購入特典】「琉球人形あつめ」チラシ現物、ステッカーセットをプレゼントします。

牧野心士

《Iconic lines》牧野心士

グラフィティアートの表現を用いて世界に一つだけの、あなただけの「シンボル」を描きます。購入者ご本人を象徴するオーダーメイドでの作品を制作し、お届けするものです。

【NFT 特典】私的利用に加え、プリントやグッズ制作などによる”商用利用も可能”です。

64mg

《放火者》64mg

ある出来事をきっかけに深い心の傷を負い、そしてZ世代としてこの複雑な社会に投げ出された孤独と迷い。それらの重さに押しつぶされそうだった僕は、唯一の救済として絵筆を取りました。この作品は、私の身に実際に起きた出来事を描いています。

【NFT 特典】本作の「オリジナル色紙 (署名 入り)」及び、「デジタル原稿(原寸大データ)」をお送りします。

審査員コメント

公募の審査を務めた砂原哲氏からのコメント

NFT と聞いても馴染みのある方は少ないかと思います。油絵であればそれが1点しか無いことで、複製可能な版画であれば刷数を限定することで価値を保っています。NFT の登場により容易に複製可能なデジタル作品にもそうした唯一無二な価値を与えることができるようになりました。今回の公募では、多くの作家が初めて NFT に挑戦し悩まれたと思います。結果、各作家の個性と NFT とがユニークな形で融合した8つの作品が誕生し、審査当初には想像もしなかった NFT アートの新たな風景に出会うことができました。安藤帆乃香さんは花の命を永遠化すると同時に NFT によりかけがえのなさを表現し、岩瀬海さんは自らの彫刻作品が生成変化する NFT 作品を産み出だし、ごしゃ未知さんはオリジナルキャラを NFT に。柴田光友さんは「ふだらく」を NFT 楽譜化し(「ふだらく」とは何でしょう?)、ひがれおさんは独自の活動「琉球人形あつめ」を NFT 化し、藤本悠里子さんは卒業生インタビューを NFT に。さらに牧野心士さんは依頼型 NFT アートという新しい体験を提示し、64mg さんの NFT アートはシンプルながら人の心を捉えます。8 人それぞれの NFT が描く新たな表現の地平を、ふるさと納税や αU marketを通して応援していただけたら、審査に携わった一人として嬉しく思います。

デザインプロデューサー、KDDI 株式会社 エキスパート

砂原哲 Satoshi Sunahara

1970 年埼玉県熊谷市生。東京都荒川区出身。上智大学文学部哲学科卒業後、映像プランナー等を経て、1998 年に第二電電株式会社(現 KDDI 株式会社)へ入社。2001 年、au ブランドの価値向上を目的に携帯電話のデザインを革新するプロジェクトを立ち上げ、コンセプトモデルを発表。2002 年 au Design project として本格始動し、2003 年 INFOBAR を開発・発売。以降、深澤直人氏、マーク・ニューソン氏、草間彌生氏など数多くのデザイナー、アーティストとの協働により、70 機種を超える au Design project /iida ブランドの製品企画・プロデュースを手がける。INFOBAR、talby、neon、MEDIA SKIN がニューヨーク近代美術館(MoMA)に収蔵されるなど、手がけた携帯電話・スマートフォンは国内外様々な美術館にコレクションされている。グッドデザイン賞金賞、DFA アジアデザイン賞大賞など受賞歴多数。著書に「ケータイの形態学」(六耀社)がある。2020 年、5G や XR 等の先端技術により文化芸術をアップデートする au Design project[Arts & Culture Program]を始動。東京国立博物館・文化財活用センターとの共同研究プロジェクト「5G で文化財国宝『聖徳太子絵伝』― AR でたどる聖徳太子の生涯 ―」や彫刻家・名和晃平氏、GINZA SIX とのコラボレーションによる「Metamorphosis Garden_AR」を手がけるなどデザイン・アート・テクノロジーを横断する活動を展開している。 au Design project ウェブサイト https://adp.au.com/

Information

「秋美NFTコレクション」

秋田公立美術大学の在学生及び卒業生・修了生によるNFTアート作品です。公募等により選ばれた学生作品で、現在作家として活躍する作家の作品なども並びます。既存の領域に捉われないチャレンジングなNFTアートをご覧ください。

楽天ふるさと納税
https://www.rakuten.co.jp/f052019-akita/contents/15_aca/
αU market
https://market.alpha-u.io/collections/AKITA_UNIVERSITY_OF_ART_NFT

Writer この記事を書いた人

アーツセンターあきた

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