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秋田市文化創造館が地域創造大賞を受賞

秋田市文化創造館が、令和7年度「地域創造大賞(総務大臣賞)」を受賞しました。

アーツセンターあきた

この度、NPO法人アーツセンターあきたが2021年3月より指定管理を務める秋田市文化創造館が、地域における創造的で文化的な表現活動のための環境づくりに特に功績のあった公立文化施設の顕彰事業「令和7年度地域創造大賞(総務大臣賞)」(主催:一般財団法人地域創造)を受賞することが決定いたしました。2004(平成16)年から続く本賞の受賞は、秋田県内の公立文化施設として初めてです。

地域創造大賞について

1. 趣旨
地域における創造的で文化的な表現活動のための環境づくりに特に功績のあった公立文化施設を顕彰し、全国に広く周知することにより、公立文化施設の活動のさらなる活性化を図り、美しく心豊 かなふるさとづくりの推進に寄与することを目的とする。

2. 対象
開館から概ね5年を経過している施設(転用施設を含む)のうち、地域における創造的で文化的な 表現活動のための環境づくりに特に功績のあった公立文化施設で、条例により、公の施設として設置及び管理されているもの。

3. 審査基準
(1)地方公共団体等が、文化・芸術による地域振興やふるさとづくりと いう地域を豊かにするための行政の目的に沿った芸術文化振興ビ ジョンや公立文化施設の理念、使命を持ち、それを達成するための 施設運営がなされているかどうか 
(2)先進性、テーマ性を有する自主企画作品の制作、公演や自主企画展 覧会の開催等創造的な活動に取り組むとともに、内外の優れた作品 の鑑賞機会の提供に意欲的に取り組んでいるか 
(3)地域住民の文化・芸術活動の育成支援、教育普及活動、住民参加・ 参画など地域住民との協働(コラボレーション)に意欲的に取り組 んでいるか    など

4. 主催
一般財団法人地域創造

秋田市文化創造館 館長 コメント

この度は、名誉ある地域創造大賞を賜り、誠に光栄に存じます。

秋田市文化創造館は、開館して今年5年目を迎える若い文化施設です。旧県立美術館の記憶を継承しつつ、「出会う、つくる、はじめる」を合言葉に、市民の皆様の創造的な活動を支える拠点として歩んでまいりました。活動のなかで、結果だけではなく、そこに至る試行錯誤のプロセスや、一人ひとりの「やってみたい」という思いを何より大切にしてきました。

今回の受賞は、当館を面白いと使ってくださった市民の皆様、そして共に場を育ててくださった表現者や関係者の皆様の熱意が評価されたものと深く感謝しております。

日々生まれる小さな試みや交流が、地域全体の活力へと繋がっていく――その可能性を信じ、これからも風通しの良い「文化の実験場」を、秋田の地で皆様と共に耕し続けていきたいと思います。

秋田市文化創造館 館長、キュレーター、心理療法士

西原 珉 Nishihara Min

キュレーター、心理療法士。90年代の現代美術シーンで活動後、渡米。ロサンゼルスでソーシャルワーカー兼臨床心理療法士として働く。家族療法、芸術療法、認知行動療法を中心に多くのアプローチを実施。個人・グループに心理療法を行うほか、シニア施設、DVシェルターなどでコミュニティを基盤とするアートプロジェクトを行った。リトルトーキョーでは、コミュニティのための文化スペースのプログラムと運営に関わった。2018年からは日本を拠点にアーティストや作り手のための相談と心理カウンセリングのほか、アートプロジェクトを通じたコミュニティのケアに力を注いでいる。アートセラピーを活用したワークショップ、ケアする人のためのケア「クッション」で活動している。2024年、秋田市文化創造館館長に就任。

Writer この記事を書いた人

アーツセンターあきた

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