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「素描表現演習」「塑造彫刻表現」 授業成果展、開催中!

秋田公立美術大学1年生による「素描表現演習」と「塑造彫刻表現」の授業成果を発表する展覧会が、秋田公立美術大学サテライトセンター(フォンテAKITA6階)で開催中です。1年次前期に開講された2つの演習は、コロナ禍において、対面とリモートを併用しながら進められました。

対面授業とオンライン授業を併用して進められた
1年次前期の授業成果展

秋田公立美術大学サテライトセンター(フォンテAKITA6階)で開催中の「素描表現演習1・塑造彫刻表現1 合同授業紹介展」。秋田公立美術大学1年生が前期に受講した「素描表現演習」と「塑造彫刻表現」の授業成果展です。コロナ禍において、対面とオンラインを併用しつつ模索しながら行われた授業の一端をご覧いただけます。

「素描表現演習」は、自然物をモチーフに鉛筆で徹底した細密描写を行う授業。学生が自分で探し出した流木、果物、野菜、サザエなどをモチーフとして、表面の描写にとどまらず構造や成り立ちを理解し、対象物に迫りながら技法を学ぶことを目的としています。これからの制作に必要となる観察力や分析力、集中力の獲得と育成を目指します。

一方、「塑造彫刻表現」では立体表現の基礎を学びます。「自画像」と「自分の手」という自分自身の身体をクロッキーし、1枚は克明に描いたデッサンを踏まえて「手」の塑造に取り組みました。700℃で焼成し、テラコッタ(素焼彫刻)として完成させることで次の創作への展開を模索します。

対面授業を控え、大学と自宅を結んだオンライン授業が中心だった春。そして徐々に、オンラインではどうしても補えない実技を中心として対面授業も併用。現在は教室数を増やし、ひとつの教室に入る人数を制限してソーシャルディスタンスを保ちながら授業を進めています。

大学構内における学びだけではなく、自宅、オンライン授業、大学での対面授業と、日常生活も学びの環境も模索した1年次前期の授業成果を紹介する本展は、10月18日(日)まで開催中です。

Information

素描表現演習1・塑造彫刻表現1 合同授業紹介展

■会 期:2020年9月26日(土)~10月18日(日)10:00~18:50
■会 場:秋田公立美術大学サテライトセンター(秋田市中通2-8-1 フォンテAKITA 6階)
■入場料:無料
■お問い合せ:秋田公立美術大学 学生課TEL.018-888-8105

Writer この記事を書いた人

アーツセンターあきた

高橋ともみ

秋田県生まれ。博物館・新聞社・制作会社等に勤務後、フリーランス。取材・編集・執筆をしながら秋田でのんびり暮らす。2016年秋田県立美術館学芸員、2018年からアーツセンターあきたで秋田公立美術大学関連の展覧会企画、編集・広報を担当。ももさだ界隈で引き取った猫と暮らしています。

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