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【前期「Out of Exhibition」企画趣旨】
これまで若手アーティストの支援や展覧会の企画に携わってきた中で、アーティストの創造活動を展覧会という形式で発表することに疑いはありませんでした。しかし、「展覧会では見えていないところ」、つまり「展覧会の外」にもアーティストたちの活動は存在しており、作品としてのかたちを得たものの周りには、作品には現れていないたくさんの思考や出来事、言葉が溢れています。私はこれらの要素に目を向けて、企画を立てることはできないだろうかと考えました。
この度行った「SUMMER STATEMENT 2018」の中ではアーティストの「生活」と「制作活動」の両方の要素が存在していました。そこに、学生や教職員、土地に暮らす人たちが立ち会い、関わりを持つことで、様々な言葉や考えが交換され、日々状態が変化する動きのある企画となりました。
前期「Out of Exhibition」では「SUMMER STATEMENT 2018」を通して集めた記録をもとに、実際にどのような状況が創出されていたのか、また、アーティストや滞在に関わった人たちにどのような影響をもたらしたのかを考察し、報告いたします。
これらの考察を経て、アーティストによる新しい表現が生まれる現場をどのように創造できるのか、またキュレーターやコーディネーターはいかにアーティストの創作活動に関わることが可能なのかを明らかにする研究へと繋げたいと考えています。(藤本悠里子)

【後期「秋田」企画趣旨】
2018年9月3日から14日まで、関西からきた4名のアーティストが秋田に滞在した。その滞在は少し変わっていて、作品制作を目的としなくてもよいという名目のもとであり、同じ家で共同生活をしながら、それぞれがその滞在の時間に見合った使い方をした。後日、それを展覧会という形式で秋田で発表することになった。
あの制作を目的としなくてもよい滞在をどのように展覧会に接続すればよいのだろう。そう考えた末、展覧会のタイトルを「秋田」と名付けることにした。なぜならあの滞在は私達にとって「秋田」という言葉以外で説明することが難しかったからである。滞在の中では制作を目的としていなかったため、制作行為からこぼれ落ちる、いわばその外側の出来事がたくさんあり、それを作品制作と同様に構造的に回収しなければおかしいと考えたからである。それは滞在期間に起こったことを制作という軸で編集し直し、展覧会として成り立たせることではなく、秋田での滞在をその時間に関わったアーティストの記録として括り成立させることである。
それは秋田での滞在の時間をアーティストが「秋田」で何かを「した」ということによって、名詞を動詞化することでもある。「2018年9月、秋田でアーティストがした。」この展覧会は秋田での2週間ほどの滞在の時間を経て、アーティストそれぞれが秋田を動詞化することの記録であり、秋田への滞在の応答となる。(寺岡海、神馬啓佑、船川翔司、来田広大)

Profile

寺岡 海
1987年 広島県生まれ 2012年 嵯峨美術大学芸術学部造形学科油画研究室卒業 主な展覧会 2018年 個展「A Wind #2」2kw gallery(滋賀)、2017年 個展「A Wind」KUNST ARZT(京都)、「韓日芸術通信Part2 Cross Point」韓国忠北文化館(韓国)、「未来の途中の、途中の部分」@KUCA 京都市立芸術大学ギャラリー(京都)、 2015年 個展「Blanket and Dog」Gallery PARC(京都)等。

Profile

神馬 啓佑
1985年 愛知県生まれ 2011年 京都造形芸術大学大学院芸術表現専攻油画分野修了 主な展覧会 2018年 個展「当然の結末#3 好物の話」VOU/棒(京都)、個展「当然の結末#2(鑑賞と干渉、言語能力、円周軌道)」Gallery PARC(京都)、2016年「肉とヴェール」京都芸術センター(京都)、「VOCA展 現代美術の展望-新しい平面の作家たち-」上野の森美術館(東京)等。

Profile

船川 翔司
1987年 鹿児島県生まれ 展示やパフォーマンスを中心に活動 主な参加企画 2017年「YAKATA」山本製菓(大阪)、2016年 「全感覚祭 16」(東京)、「7つの船」(大阪)、『ゴンゾ解体新書「contaco gonzo × アキビンオオケストラ」』 中之島中央公会堂(大阪)、2015年 個展「天気予報」mograg gallery (京都)等。他ライブ多数出演。

Profile

来田 広大
1985年 兵庫県生まれ 2010年 東京藝術大学大学院 美術研究科 油画技法材料 修了 2016年-2017年ポーラ美術振興財団在外研修員としてメキシコシティ滞在 主な展覧会 2018年 「ASK-7人の作家」ART OFFICE OZASA(京都)、2017年 個展「Ave topográfica」Galería Karen Huber(メキシコ)、「VOCA展 現代美術の展望-新しい平面の作家たち-」上野の森美術館(東京)等。 撮影:麥生田兵吾

 

(2018.11.30プレスリリース)

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