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秋田公立美術大学×秋田赤十字乳児院 学生デザインによる里親制度啓発ポスター展、開催

秋田公立美術大学サテライトセンター(フォンテAKITA6階)で10月15日(金)から、秋田赤十字乳児院に協力して学生が制作したポスターによる「里親制度啓発ポスター展」を開催します。

里親制度啓発ポスター展を開催!
委託率の低い秋田で、里親制度を知ってもらうきっかけに

里親委託率が低い秋田で里親制度を啓発しようと、秋田公立美術大学では秋田赤十字乳児院に協力して「里親制度」を普及・啓発するためのポスター等を制作。秋田公立美術大学サテライトセンター(フォンテAKITA6階)にて10月15日(金)~24日(日)、「里親制度啓発ポスター展」を開催します。

秋田県は、都道府県別の里親委託率が下位から4番目。秋田公立美術大学コミュニケーションデザイン専攻3年ではこの状況の改善に取り組む秋田赤十字乳児院に協力し、「里親制度」の普及・啓発のためのポスター等の制作に4年前から取り組んでいます。
学生たちは例年、秋田赤十字乳児院を実際に訪問し、職員から里親制度の現状を聞いたり、乳児院に暮らす子どもたちの様子を視察したりしてポスターづくりの構想を練ってきました。今年度は新型コロナウイルス感染防止のため、乳児院が制作した動画を視聴し、制作を進めました。

一般にはあまり馴染みがない里親制度に、どう関心をもってもらうのか。人目に留まるデザインやコピーの試作を重ね、27点の作品が出来上がりました。これらポスター作品の展示を、秋田県内3箇所で9月~10月にかけて開催します。

2021年度の里親制度啓発ポスター(デザイン・辻田潤)

帰る場所をつくるヒーローになろう

学生デザインの27作品のうち、乳児院関係者の審査によって採用された辻田潤さん(コミュニケーションデザイン専攻3年)による作品のメインビジュアルは、戦隊ヒーローのように運動帽をかぶった男の子。キャッチコピーは、「帰る場所をつくるヒーローになろう」。ポスターの狙いについて辻?田さんは、「誰でも経験したことがあるだろう運動会の様子と結びつけ、固い表現ではなく、ユーモアのある作品に仕上げた」と話しています。

辻?田さんデザインのポスターは、秋田県内における里親制度普及のための広報ツールとして、ポスターやクリアファイル、ポケットティッシュのデザインなどに展開されます。採用されたポスターをはじめ、学生デザインによる27作品を会場にてぜひご覧ください。

Information

「里親制度啓発ポスター展」

■会 期:10月15日(金)〜24日(日)10:00〜18:50
■会 場:秋田公立美術大学サテライトセンター・情報発信コーナー
    (秋田市中通2-8-1 フォンテAKITA 6F)
■巡回展:「里親制度啓発ポスター展」は、9月11日(土)・12日(日)にはイオンモール秋田、9月19日(日)~26日(日)には秋田市大森山動物園ビジターセンターにて開催しました。

Writer この記事を書いた人

アーツセンターあきた

高橋ともみ

秋田県生まれ。博物館・新聞社・制作会社等に勤務後、フリーランス。取材・編集・執筆をしながら秋田でのんびり暮らす。2016年秋田県立美術館学芸員、2018年からアーツセンターあきたで秋田公立美術大学関連の展覧会企画、編集・広報を担当。ももさだ界隈で引き取った猫と暮らしています。

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