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秋田公立美術大学は能代市からの委託を受け、2020年度より能代北高跡地の利活用に向けた基礎調査や検討を進めています。秋田公立美術大学景観デザイン専攻教授・小杉栄次郎を中心としたプロジェクトチームは2020年度の基礎調査を踏まえ、北高跡地の利活用は中心市街地の今後の在り方とセットで時間をかけて考えていくべきであり、能代市の管理コスト削減目標の達成と両立すべく、持続可能なまちを見据えた「思考継続型プロジェクト」を提案しました。
ワークショップと技術的検討を繰り返し、
実験しながら可能性を探る
2021年度は3回のワークショップと高校生対象のワークショップを企画。北高跡地の利活用について創造的な意見交換を行う「ワークショップ」と、ワークショップで出たアイデアを専門的な視点から検証する「技術的検討」を繰り返し、北高跡地のポテンシャルを引き出す実験的な「プロジェクト」を具体的に考えていきます。
ワークショップの内容は、能代市役所とアーツセンターあきたのウェブサイト、ニューズレターにて随時報告していきます。
第1回WS|2021年10月17日(日)13:00〜16:00 能代市役所
第2回WS|2021年11月28日(日)13:00〜16:00 能代市役所
高校生WS|2021年12月9日(木)13:00〜16:00 能代松陽高等学校
第3回WS|2022年1月16日(日)13:00〜16:00 能代市役所 延期となりました
北高跡地利活用アーカイブ
▼北高跡地利活用に関する能代市のウェブサイトはこちら
▼北高跡地利活用(アーツセンターあきた)
▼能代北高跡地のワークショップニューズレター
「これから、ここから。」Vol.1(PDF)(2021年11月発行)
北高跡地は「点」ではなく、
能代市全体の活性化につながる重要事案
10月17日(日)に開かれた第1回ワークショップには能代松陽高等学校の生徒や能代市出身の秋田公立美術大学の学生、商工会議所、社会福祉協議会、市民おもしろ塾、観光協会などの18人が参加。最初に能代市企画課の鈴木浩文次長が、ワークショップ開催の経緯について説明しました。
「北高跡地の利活用についてはこれまで検討されてはきましたが、なかなか方向性が定まらないというのが正直なところです。現在『6の市』などで暫定的に利用されていますが、いずれは普遍的な活用にシフトすべきという立場から検討を深めていった結果、昨年、秋田公立美術大学に依頼して利活用基礎調査を実施しました。報告書のなかで今後の進め方として、思考継続型の手法を提案されたところです。北高跡地の利活用に関してはアンケートレベルではなく、幅広い分野、世代から直接的な意見を聞きながら進めていくべきとの考え方を持っています。新型コロナウィルスの影響等によって地域の活性が低下しつつありますが、今後まちづくりを止めるわけにはいかないことから、こうした重要課題については市民と一緒になって進めていくべきだと考えています。
北高跡地は決して『点』ではなく、中心市街地活性化、能代市全体の活性化につながる重要事案であると考えています。能代市全体でまちづくりを進めていくなかでこの取り組みが第一歩となること、そして市民、地域全体の力を発揮すべき、よき場となることを願っています」(鈴木)
時間をかけて思考を継続し、
アップデートしていくための第一歩
景観デザイン専攻の小杉栄次郎と井上宗則は、基礎調査業務を行った経緯と報告書で提案した思考継続型プロジェクトを解説。時間をかけて思考し続け、継続し、アップデートしていく手法について説明しました。
「能代市では、都市における空きスペースの今後の可能性を探る実証実験として、畠町の旧鴻文堂の店舗を若い人たちのためのスペースへとつくり変えるプロジェクトをここ数年続けています。その経緯で能代市とのつながりができ、北高跡地という場所があることを知りました。市はポテンシャルのある重要な土地だと捉えていて、今後の利活用についてとその取り組み方について相談を受けました。その際に、一般的には民間の建設コンサルタント会社が建物をつくる前提で基礎調査をするのがオーソドックスだが、もし大学が基礎調査をするのであれば、それとは違う場所・空間づくりのためのお手伝いができるのではないかと伝えました。こうした経緯で昨年度、大学に基礎調査業務を委託していただき、この土地をどのように生かせるかについてゼロベースで調査してきました。
能代市の関連計画を踏まえて基礎調査を進めていくなかで、今までの公共施設の計画の仕方よりはスピードを落として、中心市街地の今後の在り方とセットでじっくり考えてくべきではないかという考えが大きくなっていきました。そこで、みんなで継続的に考えながら、より良いものに時間をかけてアップデートしていく計画の作り方を提案させていただきました。能代市もその考えをまずは受け入れてくださるということになり、今年度、思考継続型プロジェクトの第一歩を進めることになりました。
今回お配りしたスタートブックをとっかかりとして、皆さんと一緒につくり上げていくようなワークショップを重ねていければと思います。新しくて可能性のあるものにはわくわくしますし、そういう雰囲気の場からしか良いものは生まれないとも思います。楽しく作業していきましょう」(小杉)
北高跡地の存在そのものが、
能代のまちづくりにとって重要なポジションになる
「基礎調査業務では、すでに策定されている計画のなかに北高跡地がどう位置づけられているかを整理しました。総合計画には北高跡地の利活用を点としてではなく面として考えようと明記されています。また、われわれにとってインパクトが大きかったのが、能代市公共施設等管理計画にあった『2047年までに公共施設の延床面積を35%削減する必要がある』という報告でした。何か施設を建てるにしても相当な議論、検討を重ねなければならない現状のなか、北高跡地のポテンシャルとは何か、さまざまな視点から調べていきました。
列挙すると、地質的には風の松原と同じく砂であること、かつては能代の入り口ともいえるゲート部分に位置していたこと、東側にメインのアクセス路があったこと、周辺より高地にあり、まちのランドマークになるようなポテンシャルがあること。また厳しい法的な規制はなく、建てようと思えば床面積75,000㎡ぐらいの巨大な建物さえ建てることができます。言い換えれば、建物を計画する場合は、将来に渡って維持管理が可能な、この場所にふさわしい規模をしっかり議論することが必要です。
北高跡地はまちづくりにとって非常に重要なポジションにあり、そのポテンシャルを最大限活かすには、ひとつの方向性に絞って検討を深めるのではなく、さまざまな実験的な利活用を行いながら議論を蓄積していくことが有効なのではないかと考え、思考継続型プロジェクトを提案しました」(井上)
Case1 恒常的な施設を建設する
地域の文化経済を底上げする新しい公共文化施設プログラムとして、リカレント教育を絡めた更新可能な博物館的施設の提案
Case2 一定期間、仮設建築物を設置し、検討しながら施設を増改築する
中心市街地の活性化に向けた機運を醸成する思考継続型プロジェクトとして、思考し続けることを目的としたIncubation施設(孵化装置)の提案
公共施設の延床面積を35%削減していかなければならない現状において何ができるかを考え、基礎調査報告書では北高跡地の可能性としてこの2つのケースを挙げ、公共施設のつくり方自体を見直そうと提案したのが「思考継続型プロジェクト」です。
「これだけポテンシャルのある土地なので物事を早急に決めず、公共施設の計画の仕方自体を見直そうと提案したのが『Case2思考継続型プロジェクト』でした。公共的な施設の前段階として、仮設建築物を設置するなどして実験し、時には失敗しながら、増改築しながら思考し続けることを目指したインキュベーション施設です。今すぐに決定せず時間をかけるのは、新しい交通体系の検討やバス交通の在り方が今、過渡期にあること。さらに多世代交流の場と考えた時に子どもたちの意見を取り入れていくことが必要だと考えたからです。例えば10年というタイムスパンを設定して、思考を継続しながらまちに必要な空間を計画していくほうが、結果的に長い時間、本当に必要とされる場所になるだろうと提案しました。
時間をかけて議論を積み重ね、皆さんと一緒につくっていけたらと思います」(小杉)
議論を積み重ねる第一歩
ワーク1[北高跡地に期待することは?]
ワーク1では、議論を積み重ねていく第一歩として参加者に中心市街地活性化計画(平成31年)で実施したアンケートと同じアンケートに答えていただきました。アンケートの問いは「北高跡地に期待することは?」。約2年前に行ったアンケート結果と今回を見比べると、ほぼ同じ結果となりました。
アンケート結果
・イベント広場・市民の交流の場・子どもの遊び場|6票
・美術館等の教育文化施設|4票
・市民団体、サークル活動スペース|1票
・各種スポーツ施設|1票
・観光物産施設|1票
・起業支援施設|1票
・その他(災害対策、防災拠点のようなもの)|1票
ワーク1の集計結果をもとに「期待する機能」がかぶらない人同士となるようグループ分けを行い、ワーク2では新しい施設の在り方を想像しながら複合的な機能を持った施設について考えます。
新しい施設の在り方を想像する
ワーク2[北高跡地の機能を複合的に考える]
ワーク2では4つのグループに分かれました。各自が期待する機能をテーブルに並べ、どうしたらそれらの機能が共存できるかを考えます。従来の施設の内容に捉われる必要はありません。未来を考え、さまざまな機能が複合していく空間や場で人との関わりができていく。そういった新しい施設の在り方を想像していきます。
新しい施設の在り方を想像して北高跡地の機能を複合的に考えたワーク2。4つのグループではどのような意見交換があったのでしょうか。意見や提案の発表内容を以下にまとめました。
[B1グループ]
歴史を学べる施設をつくること。イベントやワークショップを行う場所をつくること。医療をメインとした施設をつくること。大きな公園にスポーツの場をつくること。この4つの機能案が出たのですが、どう複合していくかは2つに分けて考えました。
①歴史文化施設×イベントやワークショップ
能代市には美術館や歴史文化を伝える施設がないことから歴史資料館等を建築する必要性がある。木都らしく木材を全体的に使用し、能代を象徴する建物に。歴史を紹介する展示をしたり、学芸員が小学校でイベントをするなど子どもの学びともなるプログラムを行うのもいい。ワークショップスペースでは木工体験ができ、木材でおもちゃをつくって持ち帰れるようにするなど観光の面でも木都を主張できるのではないか。
②医療×公園
老朽化が進んでいる病院を移転し、医療施設と公園に。思いっきり体を動かせる大きな公園とし、3on3バスケットコートなどのスポーツコートやリハビリを兼ねたウォーキングスペース、病院に来た人と公園に来た人がご飯を食べることができるカフェスペースなども併設。公園には広いスペースがあるので防災救助の観点からヘリポートを置くという意見や、男子バスケだけでなく女子バスケチームも盛り上げていってはという意見も。
〇美術館等の教育文化施設×イベント広場
・市民の交流の場・子どもの遊び場
・小・中学校等が近くにあるため、先人に学ぶことができる施設を建てる
・学芸員によるイベントをする。広いスペースを(学校と連携)
・外観を木都能代を象徴する建物に(歴史民俗資料館&美術館をオール100%木材)
・まち歩きガイド等は資料館の案内人と重なるので、兼ねてもいいのではないか
・井坂記念館を移動し、木都の歴史を学ぶ
・役七夕や不夜城などの祭り(歴史)を学ぶことができる施設
・“制作体験”ができるイベントスペース
・のしろの“木材”に触ってみるブースがあってもいい(子ども向けスペース)
・大人が子どものために木のおもちゃ作りをする
〇医療・福祉施設×各種スポーツ施設
・専門の医療施設を建てる
・サナトリウムみたいな施設にしてはどうか
・木都復活をうたって公共の建物は今後すべて木造に
・病院に来た人と公園に来た人がご飯を食べられる施設も併設
・芝をはった公園の広いスペースを設ける
・防災の拠点としてヘリポートも併設
・他の建物と併設をさせた休憩スペースを設ける
・3 on 3バスケットコートを建てる。その他、団体スポーツのコートなども併設
・能代工業が盛り上がっているが、女子バスケチームも強化
・外周を回れる歩道を整備し、ウォーキングなどができるようにする
(B1グループの模造紙より)
[B2グループ]
B2グループでは、美術館等の教育施設、オフィス、イベント広場、商業施設、市民活動の拠点となる施設の5つについて考えました。能代には歴史や伝統文化を紹介したり学んだりできる場がないことから、能代の伝統行事である役七夕や天空の不夜城などの地域行事が見られ、いつでも笛や太鼓が体験できるスペースがあればいいという意見がありました。カルチャースクールやイベントなど季節に関係なく開催できて交流できるスペースが欲しいという意見も出ました。また、能代にはJAXAの研究所や秋田県立大学の木材高度加工研究所があるので、県外からもアクセスしやすい企業×研究の拠点をつくってはどうか。また、コールセンター誘致についての意見もありました。その他、能代では6次産業を頑張っているのでミョウガや山ウドといった特産品を販売するなど食のイベントが開催できるスペースもあればいいという意見がありました。
〇美術館等の教育文化施設
・博物館的な施設の費用対効果の大部分は本来、定量的表現に不向き
・弘前市のアウガやエリアなかいちのような総合施設。総合窓口やコンベンションホールがある
・能代周辺の文化財、能代にゆかりのある美術物の展示を伴う際、市民向けの講座を行えば自然と市民の交流の場となる
・美術館(広義の「博物館」)が市民団体サークル活動スペースの機能を持つ
・文化の熱を創出する。市民の学ぶ場に観光客に来てもらう
〇スーパーマーケット、コンビニ等の商業施設
・買い物難民に優しいスーパー、コンビニがあると便利
〇オフィス
・B1~F3までは商業施設、F4~F10はオフィス、F10~F12は市民団体、サークル活動、美術館など人が集まる場に
・オフィス施設にすることで、スーパー、コンビニや子どもの遊び場など県外から人が集まる仕組み作りができる。
・能代にはJAXAの宇宙研究施設や木高研がある。企業×研究の拠点にしてはどうか
〇市民団体、サークル活動スペース
・畠町新拠点→北高跡地の広い場所で活動できるようにする
〇イベント広場、市民の交流の場、子どもの遊び場
・食べる系のイベントをする
・人がたくさん集まることでイベント広場にする。交流の場に
・冬のイベントの開催。屋内でできるように季節を考慮する
・能代役七夕の練習の場、伝統を受け継ぐ場も必要
(C2グループの模造紙より)
[C1グループ]
C1グループでは、「能代の小さなまち」をキャッチフレーズとして話し合いました。スポーツ施設では例えば卓球の施設。それにプラスしてライブや映画上映などいろいろ活用できるイベント広場をつくれば若い人が来やすく、人が集まりやすい場所になるのではないかと思いました。また、企業支援という視点からは、北高跡地の階段脇を活かしていろいろなお店があると入り口として印象がいい。駐輪場もあるといい。例えばコンテナを設置してそこに出店してもらったり、宿泊施設としてコンテナを活用したり、高台にあることを活かして遠くからでも見え、注目してもらうことで人が集まる仕掛けを作ってはどうかという意見が出ました。道路を自転車も通りやすい広さとすることで中高校生なども立ち寄り、駅から徒歩圏内なので観光客も立ち寄れる“小さなまち”となるような複合的な施設を考えました。
〇スーパーマーケット、コンビニ等の商業施設 ×
ホテル・旅館等の宿泊施設×起業支援施設
・宿泊→コンテナホテル
・コンテナの街→商店街の出店をする(親の休憩場所としても使える)
・買い食いができる。カフェ的なものも
・能代は宿泊施設が少ない
・自由に使えるスペース(コンテナ)
〇映画館等の娯楽施設×イベント広場、市民の交流の場、子どもの遊び場
・イベントに合わせて出店
・コンテナに映画を投影する
〇美術館等の教育文化施設
・学生の勉強スペースを設ける
・子どもが集まれる場所、預けられる場所がある
・遠い所から見えるように(何だアレ…!)コンテナを積む
・各種スポーツ施設は階段の近く
・段差を区切りにお店を出店する
・細い道からひらけた所へ(ワクワク感がある)
・入り口は隠れ家的に→人が集まる広場
・自転車で通れるように
(B1グループの模造紙より)
[C2グループ]
能代で一番求められているものは何なのかを考えた時に、心の拠点が挙げられました。能代の歴史を学べる場所がない、能代を誇れるようなところがないという意見。また、能代の人が生き生き暮らせる場所であること、高齢者の暮らし、観光物産PRがうまくできていないという意見もあり、大きく分けて①自然と防災対策②大きな建物③団体が挙げられました。
①北高跡地の土地を松原に戻す。松原に戻して、セントラルパークのように人がたくさん集まれて、食べ物もあり、イベント広場にもなる場所であればいい。また、能代には防災拠点がないので、ここが拠点としての機能を持つことができればという意見も。
②能代で一番高い建物があればいい。北高の4階からは能代が見渡せたがそれがなくなってしまった。高い建物があれば人が集まるし、能代が見渡せるので子どもたちにも能代全体を説明できる良い場所になるのではないか。
③能代は人口が少ないわりには団体がしっかり存在している。それぞれがつながる場所がないのが現状。分野に関わらず団体同士がつながれる拠点になればいい。
〇イベント広場、市民の交流の場、子どもの遊び場
・松原を復活させる。セントラルパークのような緑地
・みんなが集まるイベント広場があればいい
〇高齢者施設
・いちばん求められるものは何か?
・心の拠点(位置付け)
・能代の人、高齢者の暮らしも生き生きと暮らせるようになればいい
・高齢者や子どもが集まるサロン的な機能がほしい
・ジャスコで過ごしている高齢者の方々も気軽に立ち寄れる場所になればいい
・無料バスを出してはどうか
〇スーパーマーケット、コンビニ等の商業施設
・能代をPRする発信拠点になればいい
・観光物産の機能も欲しい
〇市民団体、サークル活動スペース
・団体の間の繋がりが必要
・団体間の連携が薄く、1つの団体だけで活動していることが多くなっている気がする
・子どもの声が聞こえるのもいい
〇その他
・高台を活かして防災対策の拠点としてはどうか
・さまざまなところと繋がることを考えた時に面的にも大切な場所だと思う
・商店街との繋がりを作りたい
・能代で一番高い場所になっている
・能代という街がどういう街か分かるところがないので、そのような施設になればいい
・現状だと孫に能代を説明できるところがない
・能代が全部見える展望台のような機能になればいいかもしれない
・北高の4階から見えた景色は能代を一望でき、とてもよかったと印象に残っている
・若い人の意見を取り入れる
・多世代が交流できる施設になればいい
・高校生の数が減少している。とにかく人がいない
・小学1年生の数をベースに考え、将来的な学校の統合も必要なのではないか
・複合的な施設。学びのスペースも必要なのではないか。そもそも建物を建てる?
(B2グループの模造紙より)
第1回ワークショップで平元さんが描いたグラフィック・レコーディングと各グループが模造紙に貼っていった意見は、こちらからご覧いただけます。
▼グラフィック・レコーディング
▼グループ意見
継続的な議論とその記録をまちの財産にしていきたい
同じ敷地であっても議論をしていくとさまざまな利活用の方向性が出てきて、多くの発見がありました。北高跡地だけではなく能代市全体のことを考えた意見もあり、今回出された意見そのものが能代にとって大切な財産だと思います。しっかり記録し、アーカイブしながら広く議論を続けていきたいと思います。(井上)
具体的な土地利用を前提に、既成概念にとらわれずに
初回なのでアイスブレイク的にいろいろな可能性を膨らませるための第一歩でした。具体的な空間をイメージして発表したグループもあって面白いなと思って聞いていました。能代全体のことに思考が及んでいたと思いますが、長い時間をかけるのであれば「敷地の外を変えたらどうなるの?」ということにも広げていけるといいのかなと思います。具体的に土地を利用することを前提に、既成概念にとらわれず考えていきましょう。能代にはいろいろな団体が活動していますがあまり横のつながりが見えないという意見も聞きました。このWSからつながりが生まれるといいのかなとも思います。われわれも並走して、いろいろな方と会話できるような仕組みも含めて考えていきたいと思います。(小杉)
第2回ワークショップは11月28日(日)13:00〜16:00(能代市役所会議室9・10ほか)で開かれます。さらに12月9日(木)13:00〜15:00には秋田県立能代松陽高等学校にて高校生ワークショップを開催予定です。北高跡地の可能性について、さらに楽しく探っていきましょう。
撮影:伊藤靖史(クリエイティブ・ペグ・ワークス)
Information
能代北高跡地利活用の可能性を探るワークショップ
■スケジュール
第1回ワークショップ:2021年10月17日(日)13:00〜16:00
第2回ワークショップ:2021年11月28日(日)13:00〜16:00
第3回ワークショップ:2022年1月16日(日)13:00〜16:00 延期となりました
■場所
能代市役所 会議室9・10ほか
■プロジェクトメンバー
小杉栄次郎(秋田公立美術大学景観デザイン専攻)
井上宗則(秋田公立美術大学景観デザイン専攻)
船山哲郎(秋田公立美術大学景観デザイン専攻)
田村剛(NPO法人アーツセンターあきた)
■お問い合わせ
NPO法人アーツセンターあきた TEL.018-888-8137
#北高跡地利活用