天気の話をするような身近さで、痛みについて会話する
秋田公立美術大学ギャラリーBOYONG POINT(CNA秋田ケーブルテレビ社屋内)で4月29日(金)から7月3日(日)まで、岩瀬海と櫻井莉菜、中島伽耶子の3名による展覧会「例えば(天気の話をするように痛みについて話せれば)」が開かれます。
ジェンダーをテーマに彫刻を制作する岩瀬海、アートマネジメントを研究する櫻井莉菜(いずれも秋田公立美術大学大学院修士課程在籍)、境界線からインスタレーションをつくる中島伽耶子(アーティスト)の3名が、それぞれ異なる制作・研究活動を行うなかで抱いた「ジェンダー」の問題意識をもとに、「自身の内に潜む加害性を自覚することは可能か?」という問いを掲げ、協働で本展を企画しました。
例えば、公共施設などで見かけるトイレの男女別を示すマークに対し、抵抗を感じて「見えない壁」「無意識の壁」に直面し、傷つく人はいるかもしれません。その「壁」が誰かを傷つけるものではなく、例えば今日の天気の話をするかのように、身近な話題として感じてほしい、と3名は提案します。
会期中は関連イベントを開催予定(詳細は後日発表)。社会のなかにある理不尽な抑圧や排除を意識化し、対話を促す展覧会にご注目ください。
▼公式ウェブサイト https://biyongpointexhibition.jimdofree.com/
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性とジェンダーの「おはなし会」を開催
「性とジェンダーのお話会」を主催する篠原万里氏をファシリテーターに迎え、展示室1にて「おはなし会」を開催します。「おはなし会」とは、普段なかなかじっくりと話せない自分の考えていることを、その場にたまたま居合わせた人とともに話してお互いの考えていることを共有する場です。日常を過ごすなかで感じるモヤモヤや、本展を見て感じたことを一緒に共有しませんか?
■日時/トークテーマ
5月 7日(土)13:00-15:00「例えば(理想の家族って?)」
5月21日(土)13:00-15:00「例えば(明日の時間割が国数性性社だったら)」
6月 4日(土)13:00-15:00「例えば(「それハラスメントですよ」って言われたら)」
6月18日(土)13:00-15:00「例えば(天気の話をするように痛みについて話せれば)」
▼予約フォーム(各回先着10名)
・注意事項
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、手指消毒、マスクの着用をお願いします。各回のトークテーマは変わる可能性があります。ご了承ください。また、おはなし会の内容は後日、展覧会ウェブサイト等で個人が特定されない形で公開する予定です。
・ファシリテーター
篠原万里/会社員。日常に「性のこと」「ジェンダーのこと」について話す機会が必要なのに、あまりないという気づきや友人の悩みを聞いたことがきっかけで「性とジェンダーのお話会」を主催する。
・「性とジェンダーのお話会」とは
2020年10月から始まり、現在まで20回程開催。初めは篠原の周りの友人に声を掛けて開催し、会を重ねるごとに声を掛ける範囲を徐々に拡大。名前の通り「性」「ジェンダー」のことについて気軽に話すために設けた場のことで、主にオンラインで開催中。参加者が話しやすいテーマを設けたり、あえて顔や名前を出さないで行う匿名性に特化した回も。開催頻度は月に1~2回程度。不定期で開催中。Twitter 性とジェンダーのお話会(@sei_to_gender)
詳細は展覧会ウェブサイトをご確認ください。
Information
「例えば(天気の話をするように痛みについて話せれば)」
▼「例えば(天気の話をするように痛みについて話せれば)」ポスター(PDF)
■会期:2022年4月29日(金)〜7月3日(日)
会期中無休、入場無料
■会場:秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT
(秋田市八橋南1-1-3 CNA秋田ケーブルテレビ社屋内)
■時間:9:00〜17:30
■主催:秋田公立美術大学
■協力:CNA秋田ケーブルテレビ、trunk
■企画・制作:NPO法人アーツセンターあきた
■グラフィックデザイン:コマド意匠設計室
■お問い合わせ:NPO法人アーツセンターあきた
TEL.018-888-8137 E-mail bp@artscenter-akita.jp
新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況により、展覧会の開催期間や内容が変更になる可能性もあります。
※2021年度秋田公立美術大学内公募事業「ビヨンセレクション」採択企画