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「全国高校生何でも、アリ。Creative Award 2022」 京都の高校生が紡ぐ学園生活の青春短歌が金賞受賞!

全国の高校生による主体的な活動を応援する秋田公立美術大学の公募事業「全国高校生何でも、アリ。Creative Award 2022」。全国+海外から届いた応募総数149件の動画のなかから金賞を受賞したのは、京都府の高校生! 学園生活で紡ぐ青春短歌に決定しました!

応募総数149件の中から金・銀・銅・協賛企業賞が決定!
秋田公立美術大学が全国の高校生の無我夢中な活動を“美術”を超えて応援する公募事業「全国高校生何でも、アリ。Creative Award 2022」

秋田公立美術大学が主催する「全国高校生何でも、アリ。Creative Award 2022」は、高校生の主体的な活動を応援する公募事業です。秋田公立美術大学の基本理念にある「古い概念にとらわれることなく新しい芸術領域の創造」を、より広く「何でも、アリ。」と呼びかけ、ジャンルやカテゴリーから解放された高校生自身の主体的な行動、活動、夢中になっていることを募集しました。これには無ジャンルでまだどこにも属していないような、評価されにくい新しい取り組みが含まれるという考えのもと、実験、空想、発明、創作など日頃の活動や募集をきっかけに取り組んだことを3分動画にして応募いただく事業です。2022年度は、全国34都道府県+海外から149件が届きました。▼http://u18cc.jp/

http://u18cc.jp/

一次審査を通過した入選者と審査員による合同の交流会(12/3開催)では、美術家の田中偉一郎、キュレーター・心理療法士の曽根博美(秋田公立美術大学教授)、アーティストの柚木恵介(審査員長、秋田公立美術大学准教授)と、協賛企業である高校生と一緒に地域盛り上げ隊(JR秋田支社地域活性化室)、高校生のごはん応援隊(JA全農あきた)、未来のミカタ 情報基地(秋田魁新報社)が高校生たちを迎えました。

オンラインで開催される交流会は、リアクションや発言、飲食も自由というラフな雰囲気で運営されており、審査員のリラックス感も伝わって和気あいあいと行われました。応募者による作品発表やプレゼンテーションではなく対話でやりとりが進められ、話は応募内容の範囲にとどまらず、今ハマっていること、熱中していること、これからの野望などにも広がりました。審査員・協賛企業審査員から次々に発せられる入賞者の皆さんへのコメントは、それぞれの活動や、活動を真摯に行う高校生へのリスペクトにあふれ、とても素敵な交流会となりました。3時間、しかしあっという間の交流会後、高校生だけの交流タイムではどのようなことを話したのでしょうか? それは入賞者たちだけの秘密です。

高校生と審査員によるオンライン交流会

その後、厳正なる審査を行い、金賞1件、銀賞5件、銅賞10件が決定しました。金賞を獲得したのは・・・!?

結果発表!

金賞は、31字の“短歌”で高校生活の日々のもどかしさや心の動きを表現した大谷高等学校3年生の中村成夢(ペンネーム:つきのうえ)さんに決定!

金賞を受賞したのは、学園生活のなかで感じる日々の不安や喜び、心の動きを短歌に詠み、学校内の風景を小窓で切り取って映像にした「学園生活を短歌で紡ぐ。」(つきのうえ/大谷高等学校)に決定! つきのうえさんには、賞金30万円とJA全農あきた提供の秋田県産米一俵相当(精米60kg)を贈呈します。

銀賞には、「Memories of someday~喫茶店~」(立岡夏帆/和歌山信愛高等学校)、「WHAT WE WANNA DO?」(Teeda/秋田県立中央高等学校)など5件、銅賞には10件が決定しました。

「学園生活を短歌で紡ぐ。」(つきのうえ/大谷高等学校)

協賛企業賞と審査員特別賞も決定!

2022年度から導入した協賛企業賞には、自社との関係や類似性よりも活動そのものへの興味関心と評価で意見交換が行われ、3組が選ばれました。また、審査員特別賞は、全応募者のなかから審査員それぞれが心を動かされた活動を選出し、各審査員から副賞の贈呈が予定されています。

協賛企業賞

JR東日本 秋田支社賞−JR秋田支社 地域活性化推進室:
「学園生活を短歌で紡ぐ。」つきのうえ(大谷高等学校)

サキホコレ賞−JA全農あきた:
「Memories of someday~喫茶店~」立岡夏帆(和歌山信愛高等学校)

未来のミカタ賞(秋田魁新報社賞)−秋田魁新報社:
「WHAT WE WANNA DO?」Teeda(秋田県立秋田中央高等学校)

審査員特別賞

柚木恵介:
「空知ワインを使った製品を身近なものに〜世界に羽ばたく空知ワインと乳製品の可能性〜」北海道岩見沢農業高等学校食品科学科〜牛乳・乳製品製造専攻班〜

曽根博美:
「生きる」しの(専修学校クラーク高等学院大阪梅田校)
「Creative」河村航(淑徳高等学校)

田中偉一郎:
「靴の味」武田飛雄梧(加藤学園 暁秀中学校・高等学校)

そして、入賞者全員(86名)にJA全農あきたから秋田県の新銘柄米「サキホコレ」2合パックが贈られます。楽しみにお待ちください!
全国の高校生のみなさん、熱意と気合の入ったご応募をたくさんいただきありがとうございました。「全国高校生何でも、アリ。Creative Award 2022」のウェブサイトhttp://u18cc.jp/ では、応募動画すべて公開中です。

「全国高校生何でも、アリ。Creative Award 2022」で見事金賞を受賞したつきのうえさんの受賞コメントです。

「煙突の 右往左往は 海の中
我は素直こそ 満たされる空」

社会では自分の可能性が潰されてしまうことってよくあると思うんです。
波に飲まれ、たまには飲み込み、自分たちの中で気概の食物連鎖が起こっているような。
そうなればいつかは自分を失ってしまうのか。そんな杞憂も何回か訪れていました。
今回のCreative Awardでは、そんな
「煙突の煙のように自分だけは真っ直ぐに突き進むような真っ直ぐな心」
というテーマをもとに今回の作品を制作させて頂きました。
余談ですが、僕はマジモンのぼっちです。
言うなれば馴染めなさすぎて学校の修学旅行行かずに、
代わりに自分で予定立てて一人で4泊5日の北海道旅行に行ったことも。
そんな私には短歌がありました。
いろんな作品を読み漁りました。
そしていろんなコンクールにも応募しました。
結果は惨敗でした。
けど諦められませんでした。
自分はその自分である財産を貯蔵しておきたくはなかったのです。
意外と表舞台には出たいタイプの人間なので。
そして最後だと思って作成させていただいたこの動画で何とか優勝(金賞)を取らせて頂きました!
まさか高校の内に優勝できる人生だなんて、、、
短歌以外にもいろいろ活動はしてきましたが結果は残せなかったので本当に嬉しい限りです。
そして、もちろん大学でも短歌は続けて行くつもりです。
自費出版でマーケットに出してみたり。
SNSで軽く話題になってみたり。
かなり大きい賞を手にしたり。
あわよくば短歌だけでご飯が食べられるようになってみたり、、、
おっと、少し夢を膨らましすぎたかもしれません。
発酵させすぎました。
私のCreativeへの道はまだ始まったばかりです。
是非この金賞を次に繋げて行けたらなと思っております!
そしてこんな唯の陰キャラこの文章をまだ読んでくださるお優しい方々、
夢を追うのに年齢や壁は必要ない。
このことを知って頂きたいです。
僕もまだ出来てないので、これからですね。
少し自分の人生が明るくなった気がしました。
自分を捨てない自分を続けられるようにこれからも精進致します!

本当にありがとうございました!!!!

京都私立大谷高校3年
中村成夢 (つきのうえ)

Information

全国高校生何でも、アリ。Creative Award 2022

2022年度の本事業は終了しました
■事業名:全国高校生 何でも、アリ。Creative Award 2022
■対 象:高等学校に所属している生徒
※高等学校には、定時制高校・高等専門学校(3年生以下)・通信制高校・高等専修学校・特別支援学校(高等部)を含みます。
■応募内容:活動をまとめた3分以内の動画
■応募期間:2022年8月18日(木)〜10月18日(火)
■審  査  員:柚木 恵介、曽根 博美、田中 偉一郎、高校生と一緒に地域盛り上げ隊、高校生のごはん応援隊、未来のミカタ 情報基地
■公式ウェブサイト:http://u18cc.jp/
■主 催:秋田公立美術大学
■企画・運営:NPO法人アーツセンターあきた
■後 援:文部科学省、秋田県、秋田県教育委員会、秋田市、秋田市教育委員会
■協 賛:東日本旅客鉄道株式会社秋田支社、JA全農あきた、秋田魁新報社

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