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「全国高校生 何でも、アリ。Creative Award 2023」 入選者16組が決定!

秋田公立美術大学が主催する、全国の高校生を対象に夢中になっている表現や活動の動画を公募した「全国高校生 何でも、アリ。Creative Award 2023」。
本年度は全国各地から過去最多の176組の応募がありました。このたび一次審査が行われ、16組の入選者が決定しました!

応募総数は過去最多176組!「何でも、アリ。」な動画が集結

「全国高校生何でも、アリ。Creative Award 2023」は、新しい芸術領域の創造への挑戦を掲げる秋田公立美術大学が、2018年度より主催し、表現・活動に本気で取り組む高校生を支援するコンペティションです。
▶︎全国高校生 何でも、あり。Creative Award 公式ウェブサイト

2023年度も、ジャンルやカテゴリーを取り払い「何でも、アリ。」と題して、高校生自身が夢中になっている表現や活動を動画(3分以内)で公募し、全国34都道府県から過去最多の176組の応募が届きました。

高校生たちが作成した動画は、手描きのアニメーションやクラスメイトとの日常を映したもの、実験動画やストーリー仕立ての短編映画など、まさに「何でも、アリ。」!
10月下旬に開かれた一次審査では、審査員長の柚木恵介(アーティスト、秋田公立美術大学准教授)と運営事務局スタッフが全動画に目を通し、熟考に熟考を重ねて、16組の入選者を決定しました。

12月2日(土)には、入選者のみなさんと審査員との合同オンライン交流会を行います。制作動画について、どのような秘話が伺えるのでしょうか?
その後、最終審査を実施し、最優秀賞の金賞を含む各賞は12月21日(木)に発表します!

過去の受賞者
▶︎「全国高校生何でも、アリ。Creative Award 2022」受賞結果
▶︎「全国高校生何でも、アリ。Creative Award 2021」受賞結果

審査員長より

秋田公立美術大学准教授

柚木恵介

今年の審査は本当に辛かった。今までで一番辛い。 もちろん全作品ノーカットで観ましたが、入選16作品を選ぶ段階で倍以上の候補作品を選んでしまいました。なんなら一度審査を中断し、日を置いてもう一度候補外の作品から見直したり、作品に添えられた文章も片っ端から読み直す始末。こうして選ばれた珠玉の16篇なわけですが、選ばれなかったとしてもどうか無駄だったとか、落ち込むとか、そういうことを思わないで欲しい。ここに集まった人たちの、全ての衝動を受け止められたことが重要だと思っています。 皆さんが応募してくれた勇気とバイタリティに感謝しています。未来は明るいぞ!

昨年のリベンジや部活への熱い思い、サスペンス映画も!?入選動画16組を紹介

一次審査を通過した16組の動画を紹介します。タイトルはYoutubeの該当動画にリンクしています。


応募番号015(ニュー)KEG(熊本県立鏡わかあゆ高等支援学校)
「悔しさから、本気!!帰ってきた時の勇者」

我々は、昨年悔しい思いをしました。評価されなくていい。わかってもらえなくてもいい。「楽しいモノづくり」それを表現しただけ。でも・・・悔しかった。今回は「悔しさ」や「怒り」そんな思いで始めた取り組みでした。こんな感情のスタートもアリだと思う。負の感情から作り上げるモノ、「悔しい」はずだったけど、今回も「楽しく」作ってしまいました・・・。我々の思いは「うまさ満開」の一言。ぜひ、たくさんの人に見てもらいたいです。

応募番号015(ニュー)KEG(熊本県立鏡わかあゆ高等支援学校) 「悔しさから、本気!!帰ってきた時の勇者」

■応募番号036 じゅりあ(沖縄県立嘉手納高等学校)
「2年半の想い」

野球部の先輩が引退した後、部員が少なくなり、マネージャーとして不安しかなかった。でも、この5人(選手3人、マネージャー2人)だったから、最後まで野球を続けられたと思う。少人数でしかできないこともいっぱいあったから、この5人で良かった。後輩たちには楽しいときより、苦しいときの方が多いかもしれないけど、2年半続けて損はない。だから、最後まで頑張れという思いで作った。

※音源に著作物の使用があるため、動画のキャプチャ画像を掲載しています。

応募番号036 じゅりあ(沖縄県立嘉手納高等学校)「2年半の想い」

■応募番号041 しろはる(九州産業大学付属九州高校)
「追憶」

何気ない日常も特別な日も全ては思い出となる。時間は大人になるにつれて早くなる。それは繰り返すことができない。それが思い出となると繰り返す。

応募番号041 しろはる(九州産業大学付属九州高校)「追憶」

■応募番号054 科学者になりたい(茨城県立太田第一高等学校)
「麦茶に見える?!オレンジジュース作ってみた!!」

この動画では、麦茶にしか見えないオレンジジュースを製作しています。 このオレンジジュースを製作した動機は、小中学校でもバレずに飲めるジュースが欲しかったためです。 \\\実験ってたのしいっ!!///

応募番号054 科学者になりたい(茨城県立太田第一高等学校)「麦茶に見える?!オレンジジュース作ってみた!!」

■応募番号056 おとか(郁文館グローバル高等学校)
「Windy」

この作品は、懐かしみのある8ビットのゲームのようなショートアニメーションです。私の愛犬windyが主人公となって、とある目的を果たすために冒険に出ます。犬と猫をテーマに、「争いが絶えないこの世の中がこんな風になったらいいな」という思いで制作しました。私の大好きな音楽と、大好きな8ビットのゲームと、大好きな愛犬で描いたストーリーをお楽しみください。

応募番号056 おとか(郁文館グローバル高等学校)「Windy」

■応募番号059 神戸弘陵学園高等学校 女子硬式野球部8期生(神戸弘陵学園高等学校)
「私たちにしかない宝物」

私たち8期生は、女子野球という壇上で戦ってきました。そのなかでも功績を残してきた先輩方とは力がなく馬鹿にされてきました。 「最弱世代」と名付けられて…。 そんな私たちの高校野球最後の1年を動画にしました。 この動画で努力の大切さ、仲間の大切さ、そして何より少しでも女子野球を知っていただけたらなと思います。

応募番号059 神戸弘陵学園高等学校 女子硬式野球部8期生(神戸弘陵学園高等学校)
「私たちにしかない宝物」

■応募番号084 ゆめこんぐ・はづ氏(愛知県立愛知商業高等学校)
「野外ランチ」

何かしなくっちゃ!青春が終わってしまう! 私達は高校を卒業したら、社会人として働きます。学生のような自由さはもう体験できないかも… 何をしようか? そうだ!野外で米を炊こう!

応募番号084 ゆめこんぐ・はづ氏(愛知県立愛知商業高等学校)「野外ランチ」

■応募番号087 ささき。(恵泉女学園高等学校)
「MY FAVORITE CLOTHES」

着たい服があっても自分に似あわない、値段が高価だから手に入れることができない、など高校生にはオシャレを楽しむには限度があります。だからこそ、私はその分イラストでオシャレを楽しんでいます。見た目や値段など何の制限にも縛られず、ただのびのびと大胆に、理想の自分になれるからです。今回の動画では私の夢をたくさん詰め込んだ思い入れのあるイラスト達をまとめました。ぜひ、楽しんでいただけると幸いです。

応募番号087 ささき。(恵泉女学園高等学校)
「MY FAVORITE CLOTHES」

■応募番号093 はる(秋田令和高等学校)
「弛まず」

デッサン教室で、過去一上手く描けなくて、沈んだ気持ちで乗った帰りのエレベーターの中で見つけた黄色いポスター。

「周りから評価されていなくても、いまの社会の枠組みにはまっていなくても…」の文字に、一瞬、心が凄く痛くなった。

ポスターの言葉通り、誰にも評価されてないけれど、それでもずっと続けている、私のいつもの制作活動を揺れる気持ちとともに動画にしました。

応募番号093 はる(秋田令和高等学校)「弛まず」

■応募番号095 山形キャップ投げ倶楽部(山形県立山形東高等学校)
「僕らの青春、キャップ野球」

我々は小学校の時にキャップ野球という競技に魅せられてチームを作り、高校生となった今でも虜になっている。私たちの青春キャップ野球ライフがいかに楽しく・充実したものであるかを表現した。この競技の良さが少しでも伝われば本望だ。この動画を見て多少なりとも面白そう、と思った方はとりあえずそこにあるペットボトルの蓋を投げてみよう。貴方の人生がより輝かしいものになるかもしれない。

応募番号095 山形キャップ投げ倶楽部(山形県立山形東高等学校)「僕らの青春、キャップ野球」

■応募番号125 佐藤ひなの(秋田県立秋田北高等学校)
「ねこちゃん」

自分のその、薬じゃ治らない、土日じゃ治らない苦しみとか痛みが世界に昇華される前に音にしたのは、私みたいな人達から見える世界の彩度が少しでも上がって欲しいからです。

応募番号125 佐藤ひなの(秋田県立秋田北高等学校)
「ねこちゃん」

■応募番号140 原 大賢(島根県立安来高等学校)
「好きなこと」

趣味や得意なこともないまま高校生活の半分が過ぎ去ろうとしていた。そんな中、次期生徒会長に「執行部に入らないか?」と言われ、2年生の後期から、生徒会施行部に所属した。11月の文化祭。僕はOP動画制作の担当になった。初めての動画制作で試行錯誤でソフトを使い作り上げた。文化祭当日、「動画よかったよ!」と友達に言われ、自信がつき、それから何本も動画を作っていった。これが僕の第二の高校生活の始まりである。

応募番号140 原 大賢(島根県立安来高等学校)「好きなこと」

■応募番号145 コウヘイ(鹿児島玉龍高等学校)
「一人で映画を作ってみた」

映像作りに興味がわいてきたので、一人でサスペンス映画を作ってみました。制作日数は約20日でした。一人で撮影した事や、3分間に納める事に苦労しました。カメラを落としてしまい、レンズを壊してしまった事もありました。しかし、なんとか作り上げられた時の達成感は、尋常ではなかったです。是非、楽しんでみてください。

応募番号145 コウヘイ(鹿児島玉龍高等学校)「一人で映画を作ってみた」

■応募番号152 水野花音(岩手県立杜陵高等学校 通信制)
「+IF_I」

パソコンで動画編集作曲(ブレイクコア)いたしました。
動画内に出てる景色は岩手県(石神の丘、沿岸地域)、盛岡駅、北海道(函館?と津軽海峡近辺)、東京駅近辺です。
乗り物は東北新幹線あきたこまち、東海道新幹線ひかり号、津軽海峡フェリー(ブルーマーメイド)

イラスト 自作

卒業が近いことと岩手から離れ静岡のでの生活がスタートすることや辛かった過去もあったけど、まっすぐ進める思いを込めて作曲しました。題名はプログラミングぽい名前にしました。

応募番号152 水野花音(岩手県立杜陵高等学校 通信制)「+IF_I」

■応募番号161 電気研究会(岐阜県立岐南工業高等学校)
「特許少年」

私たちは、新しいアイデアを考える活動をしています。その様な中、アイデアを知的財産に変える取り組み、すなわち特許出願するチャンスを得ました。
皆さんは特許出願したことがありますか?通常使っている言葉とはかけ離れた文章でアイデアを表現して出願するのですが、本当に難しくて何度も挫折しそうになりました。しかし、アイデアの権利がどのように生まれて、どのように守られているのかを知ることができたことは、私たちにとって大切な財産になりました。考えたアイデアは、日常生活に関わる楽しいアイデアなので、ご覧ください。

応募番号161 電気研究会(岐阜県立岐南工業高等学校)「特許少年」

■応募番号163 ことこ(公文国際学園高等部)
「私が守りたい感謝箱」

みなさんはどのように日々を送っていますか?
中学校を期に親元を離れて寮生活を始めた私も、気づけば4年目に突入。あっという間だったけれど、寮生活を送っていく内に日常のあたりまえなことに対する“感謝のこころ”を感じるようになりました。自然とよりどころなっている家族や友人、また、私たちの生活を支えてくれている寮の先生や食堂や清掃の方々。この感謝のこころを文字として残していきたい。それも、感じたその時その時に。こうして、私は寮に『感謝箱』をつくったのでした。

応募番号163 ことこ(公文国際学園高等部)「私が守りたい感謝箱」

「全国高校生 何でも、アリ。Creative Award 2023」の176組全ての応募動画は、公式HPに掲載されています。▶︎http://u18cc.jp/movies/

高校生の今しかできない、やらずにはいられないという熱い思いとともに、「何でも、アリ。」へ向けて取り組んできた3分間の表現活動をぜひご覧ください。

Information

全国高校生 何でも、あり。Creative Award 2023

■対象:高等学校に所属している生徒
※高等学校には、定時制高校・高等専門学校(3年生以下)・通信制高校・高等専修学校・特別支援学校(高等部)を含みます。
※年齢不問

■応募内容:3分以内の動画
■応募期間:2023年8月17日(木)〜10月17日(火)
全国高校生 何でも、あり。Creative Award 公式ウェブサイト
■X(旧twitter): https://twitter.com/u18cc
■Instagram:https://www.instagram.com/u18cc/
■facebook:https://www.facebook.com/u18cc

■審査員:柚木恵介、杉浦由梨、田中偉一郎、原田祐馬、永沢碧衣、高校生と一緒に地域盛り上げ隊、高校生のごはん応援隊、未来のミカタ 情報基地

■主催:秋田公立美術大学
■企画・運営:NPO法人アーツセンターあきた
■後援:文部科学省、秋田県、秋田県教育委員会、秋田市、秋田市教育委員会
■協賛:JR東日本 秋田支社、JA全農あきた、秋田魁新報社
■問い合せ先:NPO法人アーツセンターあきた(担当:小野、田村)
[TEL]018-888-8137
[E-mail]info@artscenter-akita.jp

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