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東北で“うた”をつくること。
「singing forever 高砂」ラジオ配信開始!

2019.06.18

“うた”を扱った表現活動を展開するアーティスト・磯崎未菜が2つの土地を“うた”でつなぐ展覧会「singing forever 高砂」が、秋田市八橋の秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINTで開かれています。オープン初日にはウェブ上で「singing forever 高砂 開会報告」がライブ配信されました。

RADIO「singing forever 高砂 開会報告」

出向いた土地の人々の生活・風景を研究しながら、その土地の現在にそった“うた”をつくり、映像作品を制作するアーティスト・磯崎未菜。秋田市八橋の秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT(CNA秋田ケーブルテレビ社屋内)では、宮城県と兵庫県、2つの土地を“うた”でつなぐ展覧会「singing forever高砂」が開かれています。6月8日のオープン初日には、ウェブ上で「singing forever高砂 開会報告」がライブ配信されました。
http://singingforever.me/

本展は、BIYONG POINTと和菓子屋「高砂堂」(秋田市通町)の2カ所で展開。“うた”や映像を表現手段とする磯崎が、「声」を扱うメディアであるラジオ番組を展覧会と並走して配信していきます。約1時間20分のライブ配信「開会報告」では、まずは「高砂」との出会いから語り始めました。本展を企画した石山律(NPO法人アーツセンターあきた)を聞き手に、ゆるゆるとスタート。

防潮堤と新しい道路の狭間に、2体のお地蔵さんが建っていた

磯崎は2017年から、ある特定の土地に通い、その土地にそった新しい“うた”を映像作品として制作する《小民謡プロジェクト》を展開。2018年には仙台に住まいを移し、震災以降の人々の暮らしや風景の変化を記録に残すドキュメンテーションにも関わっています。

福島県や宮城県の沿岸部をめぐった磯崎が、“うた”をつくるために幾度となく通った高砂地区の蒲生で出会ったのが、2体のお地蔵さんでした。

「そこは災害危険区域に指定されていて、人はもう暮らすことのできない場所。土地の名前もなくなってしまうかもしれない。現在は区画整備工事の真っ最中で、七北田川左岸の真っ白な防潮堤と新しい道路の狭間に、2体のお地蔵さんが建っていました。その風景に、衝撃を受けて」

この高砂地区の名前の由来となったのが、世阿弥の謡曲《高砂》で名高い兵庫県の高砂。地形が似ていたことから同じ名前になったといいます。

「姿形を変えつつある高砂と、由来となった高砂。2つの高砂をつなげる表現、橋を架けるような表現ができないかというところから、展覧会の構想が立ち上がりました。2つの場所をつなげようと思った時に、能の《高砂》のお話をヒントにしてつくろうと考えました」

《小民謡プロジェクト #蒲生場所》2019