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プロジェクト「1/1000油谷コレクション」の記録集「油谷帖」を発行

7月に秋田市文化創造館を会場に開催したプロジェクト「1/1000油谷コレクション」。参加アーティストである國政サトシ編集による、活動記録をまとめた記録集「油谷帖」を発行します。

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秋田市在住の蒐集家・油谷満夫さ集めためた50 万点を超える膨大な私蔵民具等の1000分の1を取り出し、アーティストと市民ボランティアによる分類整理と、多様な分野の専門家による価値検証が並走するアートプロジェクト「1/1000 油谷コレクション」。

7月1日~7月12 日に秋田市文化創造館スタジオA1で開催した1回目の分類整理作業では、横手市浅舞の油谷氏の実家倉庫から 2トントラックいっぱいのモノを運び込み、市民ボランティアのべ 80 名のご協力のもと、一つひとつ埃を取り、磨きながら展示していきました。この分類整理作業の記録として、800 点あまりのモノの記録写真と、期間中に開催されたトークイベント
「残されたモノの価値を問う#1|服部浩之・藤浩志・國政サトシ」をまとめた記録集『油谷帖』を限定販売いたします。

参加アーティスト・國政サトシは、分類整理作業に参加したボランティアに協力を呼びかけ、文化創造館を会場に、約 1 ヶ月をかけ『油谷帖』を制作しました。

「1/1000 油谷コレクション」プロジェクトで並べられた物を記録した「油谷帖」は、写真を取捨選択せず並べられた物を全て載せるように作りました。実物が確かにあった証としてその存在を感じ取ってもらえたらと思います。そして、リソグラフ印刷と手製本による手作り本はボランティアさんの協力をいただき完成することができました。表紙の文字は、油谷さんより借りた文字の本を参考に作ったという大村香琳さんデザインによるゴムハンコです。

國政サトシ(アーティスト)

リソグラフ印刷・手製本というアナログな手法を選び、一冊一冊まさに手作りで制作された『油谷帖』からは、油谷氏が人生の大半をかけ収集してきたモノそのものの存在感がつたわってきます。『油谷帖』は、秋田市文化創造館 1 階ショップ「◯ HAJIMARU」にて、10 月 2 日(水)より 30 冊限定で販売いたします。

アーティストの國政サトシ(写真左)の呼びかけて、「油谷帖」の制作がはじまった
分類整理作業にも参加したボランティアが印刷・製本作業に協力

Information

1/1000油谷コレクション 記録集「油谷帖」

■内容
第1部「物」
横手市浅舞の倉庫から秋田市文化創造館スタジオA1に運び込み、埃を取り、磨きながら展示した物たちの写真記録
第2部 「トークイベント『残されたモノの価値を問う#1』服部浩之・藤浩志・國政サトシ・三富章恵(司会)」
分類整理作業期間中の 7 月 6 日(土)に開催したトークイベントの再録

■仕様
・A5 版 398 ページ
・価格:3,500 円(税別) 限定 30 部
・発行日:2024 年 10 月 1 日 ※店頭販売は10 月 2 日~。

編集:國政サトシ
印刷:秋田市文化創造館 ソウゾウカンラボ
表紙ゴム版:大村香琳
発行・販売:NPO 法人アーツセンターあきた
協力:油谷満夫 「1/1000 油谷コレクション」ボランティアスタッフ

■販売場所
◯HAJIMARU(秋田市千秋明徳町3-16 秋田市文化創造館 1階)

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