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「あの歩道橋」事業記録冊子を発行

秋田公立美術大学は、2022年度、秋田地域振興局建設部が実施する秋田天王線「新屋横断歩道橋」(秋田市新屋大川町)の補修に合わせ、塗装する色を地域の方々と一緒に考える色彩デザインプロジェクトに取り組みました。その1年間の経過をまとめた事業記録冊子を、このたび、発行しました。秋田市文化創造館1階ショップ「◯HAJIMARU」にて、12月2日(月)より販売いたします。

秋田西中学校入り口に位置する秋田県所有の新屋横断歩道橋は、1968年に竣工され、50年以上、地元住民の通学や散策に使われてきました。老朽化に伴い、秋田地域振興局建設部が2023年度に補修・塗装塗り直しを実施することになり、それに先駆け、秋⽥公⽴美術⼤学が2022年度に歩道橋に塗装する⾊を地域の⽅々と⼀緒に考える⾊彩デザインプロジェクトに取り組みました。

プロジェクトは、秋田公立美術大学の柚木恵介准教授(ものづくりデザイン専攻)が担当しました。大きな公共物である歩道橋に対し、地域の景観に溶け込むようにと「空の色」を色彩デザインとして取り入れることを提案。地域の人々にこれからも愛着を持ってたくさん使ってもらおうと、プロジェクトには多くの地域住民が参加しました。

約1年間の塗装を含む補修を経て、新しく塗り替えられた歩道橋は2024年3月に開通しました。3月27日にはプロジェクトに参加した人々が集まり、記念撮影などを行いました。今も地域の人々が安全に道路を渡る手段として使用されています。

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12色に塗装された歩道橋とプロジェクトに参加した住民ら

その1年間の空の色を選んだ様子などを収めた写真や、美大にデザインを依頼した当時の秋田地域振興局建設部担当者らと担当教員とのプロジェクトについての対談、塗装を手掛けた施工業者へのインタビューなどをまとめた事業記録冊子「あの歩道橋」を限定販売します。

「あの歩道橋」事業記録冊子

仕様:変形B5版(横開き)60ページ
価格:1100円(税込)
発行日:2024 年 10 月
部数:限定120部

秋田市文化創造館1階ショップ「◯HAJIMARU」にて、12月2日(月)より販売いたします。
地域の人々が実際に選んだ色をもとに作られた表紙が目印です。ぜひ、お手にとってご覧ください。

Information

新屋横断歩道橋色彩計画プロジェクト

■依頼者
秋田県地域振興局建設部
■受託者
秋田公立美術大学
事業期間
2022年6月〜2024年10月
秋田公立美術大学担当教員・助手
柚木恵介、中田大介(ものづくりデザイン専攻)

事業記録冊子「あの歩道橋」
仕様:変形B5版(横開き)60ページ
価格:1100円(税込)
発行日:2024 年 10 月
部数:限定120部
協力:秋田地域振興局建設部、株式会社黒澤塗装工業
デザイン:越後谷洋徳
編集・発行:NPO法人アーツセンターあきた

■お問い合わせ
NPO法人アーツセンターあきた TEL.018-888-8137

Writer この記事を書いた人

アーツセンターあきた

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