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「貸し借り」から考える、地域のひらき方―舞台芸術国際共同制作プロセスオブザーバー報告会を開催

舞台芸術の国際共同制作の過程を観察・記録する「舞台芸術国際共同制作プロセスオブザーバー」事業。日本・インドネシア・台湾のアーティストらによる舞台作品『髪長姫』の制作現場を見つめた秋田拠点のクリエイター3名が、異なる文化や技術を持つ人々の協働から生まれた発見や、取材を通して得た気づきを語ります。11月6日(金)に秋田市文化創造館で開催。

アーツセンターあきた

NPO法人アーツセンターあきたは、独立行政法人国際交流基金が主催する「2025年度舞台芸術国際共同制作プロセスオブザーバー」に協力し、日本・インドネシア・台湾のアーティストや民俗芸能の担い手が参加する舞台作品『髪長姫 The Thread of Heaven: The Legend of Kaminaga-hime』(主催:みんなのしるし合同会社/一般社団法人三陸まちづくりART)の制作過程を取材・記録してきました。


三陸に伝わる民話をもとに、竹笛を共通言語として、三陸・ジョグジャカルタ・台北の芸能団体が協働で創作した本舞台。その制作現場では、異なる背景を持つ多様な人々が、互いの技術や動きを一部だけ習い合いながら、共同して作品をつくり上げていく姿が見られました。


今回の報告会では、秋田で活動する文化人類学者の津田啓仁、写真家の船橋陽馬、コーディネーターの白田佐輔(アーツセンターあきた)の3名が、オブザーバーとして見つめてきた国際共同制作のプロセスを振り返ります。
異なる背景を持つ人々が協働すること。互いの技術を習い合うこと。地域に根ざした芸能が世界と交わること。そうした関係性が生まれる現場では何が起こっていて、それは地域や文化にとってどんな影響があるのか。3名それぞれの秋田での活動や経験とも結びつけながら考えていきます。

『髪長姫 The Thread of Heaven: The Legend of Kaminaga-hime』練習風景(撮影:船橋陽馬)

『髪長姫 The Thread of Heaven: The Legend of Kaminaga-hime』作品概要

日本・インドネシア・台湾など、自然災害と共生するアジアの地が文化で繋がり、未来への創造力を育む国際共同制作。2021年に始動した三陸とアジアを結ぶ文化交流事業「ふえLABO」を土台とし、アジアの民俗芸能に欠かせない“竹笛”を共通言語として、三陸、ジョグジャカルタ、台北の芸能団体が協働で新作舞台『髪長姫』を創作した。

三陸に伝わる民話に、災害、海洋ごみ、少子化、そして継承の危機に瀕する地域文化へのまなざしと未来への祈りを重ね、伝統と現代を往還する新たな舞台芸術の地平をひらく。創作にあたっては、三陸国際芸術祭で培った芸能交流をもとに、オンラインと現地での対話を重ね、各地の芸能・音楽・舞踊が融合する作品として結実。そのプロセスや公演は映像としてまとめられ、国内外へ発信される。文化交流の活性化、被災地間の連携、そして次世代の芸能継承者育成へとつながる取り組みである。

▼参考「みんなのしるし×Omah Gamelan(インドネシア)×陳光輝、陳世興(台湾)」
https://minnanos.com/2025/06/05/minna_xomah-gamelan_taiwan/

舞台芸術国際共同制作プロセスオブザーバー制度とは

国際交流基金が主催する「舞台芸術国際共同制作事業」の一環として実施される制度。日本と海外のアーティストの国際共同制作を支援する舞台芸術国際共同制作事業の一環として実施し、さまざまなバックグラウンドを持つ第三者がオブザーバーとして制作過程に立ち会い、記録・取材を行い、報告書やイベントを通じて広く発信するもの。NPO法人アーツセンターあきたは、2025年9月から2026年1月にかけて本事業に協力。秋田を拠点に活動する文化人類学者の津田啓仁、写真家の船橋陽馬、コーディネーターの白田佐輔(アーツセンターあきた)の3名がコレクティブを結成し、三陸地方・台湾・インドネシアの民族芸能の担い手と現代のダンサーによる国際共同制作の現場を取材・記録した。

▼国境を越えた創造の過程を記録する-舞台芸術国際共同制作プロセスオブザーバーに協力
https://www.artscenter-akita.jp/archives/56785

出演者にインタビューする白田(撮影:船橋陽馬)

登壇者

文化人類学者・プロジェクトアーキビスト

津田 啓仁

東京大学大学院で修士号(文化人類学)を取得後、現在は秋田県を拠点に干拓地・八郎潟を取り巻く自然環境について調査・研究している。並行して、街の朝市や酒造会社、デザイナーの制作活動など幅広い対象を人類学的な方法を用いながら複数人で調査するプロジェクトなどを進行中。学生時代からコンテンポラリーダンスの公演に継続的に出演するなど、身体を用いた表現行為にも関心がある。

写真家

船橋 陽馬

1981年男鹿市(旧若美町)出身。高校卒業後、上京。東京、名古屋、ロンドンの花屋で仕事をし、2009年帰国後、多摩美術大学に入学。在学中よりフォトグラファー・神林環氏に師事。大学卒業後よりフォトグラファーとして雑誌・広告等で活動。 2013年から、マタギ発祥地、そして根子番楽で知られる北秋田市阿仁の根子集落に住み、マタギ文化、山間部の人々の暮らしを記録し続けている。秋田県庁が発行するフリーマガジン『のんびり』、全日空ANA機内誌『翼の王国』、みずほ総合研究所発行『Fole』、青森県庁発行『青森の暮らしぶりを訪ねる旅』などの撮影に携わる。秋田公立美術大学附属高等学院特別講師。 2022年3月、焙煎所「根子マタギコーヒー」をオープン。

コーディネーター

白田 佐輔

秋田公立美術大学ビジュアルアーツ専攻卒業。在学時は、学生のフィールドワークや制作の様子を取材、撮影した配信番組を企画。現在はZINEの制作やインタビュー記事を通して、秋田で出会った人々のことを記録・発信している。2023年より秋田市文化創造館勤務。リソグラフ印刷機の活用プログラム「リソの日」や、誰もがその日限りのー日店主となって、語り合うだけの場「カタルバー」などを担当。


お申込み方法

Googleフォームに必要事項をご記入の上、参加申し込みをお願いいたします。

https://forms.gle/keXxRTL2gsSXcJE46

Information

「貸し借り」から考える、地域のひらき方
ー舞台芸術国際共同制作プロセスオブザーバー報告会-

■日時:2026年11月6日(金)18:30〜20:00
■会場:秋田市文化創造館2F スタジオA2(秋田市千秋明徳町3-16)
■参加費:無料
■主催:NPO法人アーツセンターあきた

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アーツセンターあきた

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