秋田駅前に立地する3つの商業施設内の空きスペースを“クリエイトスタジオ”と見立てて展開するジャンル不問の企画公募「SPACE LABO」。秋田市が主催し、NPO法人アーツセンターあきたは、企画運営に協力しています。
9月9日の締切までに、秋田市内をはじめ、宮城、福島、東京、愛知などから応募を得て、この度、美術家の藤浩志や建築リサーチプロジェクトのRAD-Research for Architectural Domain-らで構成される審査員による一次審査会を開催。応募企画の実現を支援する「ラボ・フェロー」8組の採択を決定しました。
ラボ・フェローによる企画実践の成果は、11月3日(日)~12月22日(日)の期間中(一部企画については、限られた日程のみ公開予定)、一般に公開し、審査員による最終審査を経て、審査員特別賞1名(組)とレジデンス賞若干名(組)が決定します。

美術家の藤浩志、建築リサーチプロジェクトのRADらが参加した審査会
ラボ・フェロー採択者と企画名を発表
- 熊谷 海斗
「参加型オブジェ制作展示『木製幾何学パズル』」 - 岡﨑 未樹
「『なくなった』ものを一緒に探しにいくプロジェクト」 - にしかわ しょう子
「うごめき☆どうぶつえん(仮称)」 - 植村 宏木
「もの考−秋田−」 - 虻川 彩花
「秋田の個人リサイクルショップとファッションセンターを調査してファッションビルであるFONTEやOPAでフリーマーケットやファッションショーをしたい!(仮)」 - 酒井 和泉
「無い物ねだりフェスティバル」 - 居村 浩平
「目が合った人の真似をする」 - 佐藤 拓実
「秋田と北海道をつなぐ」
(掲載順不同)
今後、ラボ・フェローは担当コーディネーターのサポートを受けながら、11月以降の公開に向けて制作と準備を進めます。
企画の詳細や公開日時については、後日改めて発表します!
審査員
Profile
藤 浩志
美術家、秋田公立美術大学教授。奄美大島出身の両親の影響で大島紬周辺で遊ぶ。京都市立芸術大学在学中演劇活動に没頭した後、地域をフィールドとした表現活動を志し、全国各地の現場でプロジェクト型の表現を模索。同大学院修了後パプアニューギニア国立芸術学校に勤務し原初的表現と社会学に出会い、バブル崩壊期の再開発業者・都市計画事務所勤務を経て土地と都市を学ぶ。「地域資源・適性技術・協力関係」を活用したデモンストレーション型の美術表現により「対話と地域実験」を実践。

Profile
唐澤 太輔
哲学、文化人類学研究者、秋田公立美術大学大学院准教授。1978年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。早稲田大学社会科学総合学術院に助手、助教として勤務した後、龍谷大学世界仏教文化研究センター博士研究員を経て現職。専門は哲学/文化人類学。特に、人類が築き上げてきた民俗・宗教・文化の根源的な「在り方」の探求を、知の巨人・南方熊楠(1867~1941年)の思想を通じて行っている。近年は、熊楠とアート的思考の比較考察、及び華厳思想の現代的可能性についても研究を進めている。

Profile
柚木 恵介
アーティスト、秋田公立美術大学准教授。1978年鹿児島生まれ。東京芸術大学デザイン科講師の傍ら、造形作家として活動を続けている。近々の活動は以下の通り。2016年/KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭出品(宮城県)。2014年/表現のチカラ 東京藝大セレクション展ディレクション(香川県高松市)。2014年/日本橋三越夏の芸術祭 ワークショップディレクション(東京)。2014年/小豆島アーティストインレジデンスディレクター(香川県小豆島)。2013年/瀬戸内国際芸術祭出品(香川県小豆島)。

Profile
RAD - Research for Architectural Domain -
建築リサーチプロジェクト。「建築の居場所(Architectural Domain)」に関するリサーチ活動を行うインディペンデントな組織として2008年に京都で設立。「建築的なアイデアは「建てること」だけを目指すべきではない」を合言葉に、ではそのとき建築家に、あるいは建築には何ができるのかをリサーチしている。建築の現代的なフィールド公共建築のためのリサーチ、市民協働のワークショップ、建築の展覧会キュレーション、レクチャーイベントの企画運営、行政への都市・建築利用提案等を行なう。

Information
秋田市文化創造交流館(仮称)プレ事業「SPACE LABO」
公募期間: 2019年8月8日(木)~9月9日(月)
プラン実施: 2019年11月3日(日)~12月22日(日)
最終審査結果発表: 2019年12月15日(日)
主催: 秋田市
企画: NPO法人アーツセンターあきた
協力: 秋田ステーションビル株式会社、株式会社秋田ショッピングセンター、株式会社OPA