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秋田市文化創造交流館(仮称)プレ事業「SPACE LABO」 応募企画を実現するラボ・フェロー8組が決定!

2020年秋に開館する「文化創造交流館(仮称)」のプレ事業として、秋田駅前に立地する3つの商業施設内の空きスペースを“クリエイトスタジオ”と見立てて展開するジャンル不問の企画公募「SPACE LABO」。書類審査を経て8組のラボ・フェローが決定しました。

秋田駅前に立地する3つの商業施設内の空きスペースを“クリエイトスタジオ”と見立てて展開するジャンル不問の企画公募「SPACE LABO」。秋田市が主催し、NPO法人アーツセンターあきたは、企画運営に協力しています。

9月9日の締切までに、秋田市内をはじめ、宮城、福島、東京、愛知などから応募を得て、この度、美術家の藤浩志や建築リサーチプロジェクトのRAD-Research for Architectural Domain-らで構成される審査員による一次審査会を開催。応募企画の実現を支援する「ラボ・フェロー」8組の採択を決定しました。

ラボ・フェローによる企画実践の成果は、11月3日(日)~12月22日(日)の期間中(一部企画については、限られた日程のみ公開予定)、一般に公開し、審査員による最終審査を経て、審査員特別賞1名(組)とレジデンス賞若干名(組)が決定します。

美術家の藤浩志、建築リサーチプロジェクトのRADらが参加した審査会

ラボ・フェロー採択者と企画名を発表

  • 熊谷 海斗
    「参加型オブジェ制作展示『木製幾何学パズル』」
  • 岡﨑 未樹
    「『なくなった』ものを一緒に探しにいくプロジェクト」
  •  にしかわ しょう子
    「うごめき☆どうぶつえん(仮称)」
  • 植村 宏木
    「もの考−秋田−」
  •  虻川 彩花
    「秋田の個人リサイクルショップとファッションセンターを調査してファッションビルであるFONTEやOPAでフリーマーケットやファッションショーをしたい!(仮)」
  •  酒井 和泉
    「無い物ねだりフェスティバル」
  •  居村 浩平
    「目が合った人の真似をする」
  •  佐藤 拓実
    「秋田と北海道をつなぐ」

(掲載順不同)

今後、ラボ・フェローは担当コーディネーターのサポートを受けながら、11月以降の公開に向けて制作と準備を進めます。
企画の詳細や公開日時については、後日改めて発表します!

審査員

Profile

藤 浩志

美術家、秋田公立美術大学教授。奄美大島出身の両親の影響で大島紬周辺で遊ぶ。京都市立芸術大学在学中演劇活動に没頭した後、地域をフィールドとした表現活動を志し、全国各地の現場でプロジェクト型の表現を模索。同大学院修了後パプアニューギニア国立芸術学校に勤務し原初的表現と社会学に出会い、バブル崩壊期の再開発業者・都市計画事務所勤務を経て土地と都市を学ぶ。「地域資源・適性技術・協力関係」を活用したデモンストレーション型の美術表現により「対話と地域実験」を実践。

Profile

唐澤 太輔

哲学、文化人類学研究者、秋田公立美術大学大学院准教授。1978年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。早稲田大学社会科学総合学術院に助手、助教として勤務した後、龍谷大学世界仏教文化研究センター博士研究員を経て現職。専門は哲学/文化人類学。特に、人類が築き上げてきた民俗・宗教・文化の根源的な「在り方」の探求を、知の巨人・南方熊楠(1867~1941年)の思想を通じて行っている。近年は、熊楠とアート的思考の比較考察、及び華厳思想の現代的可能性についても研究を進めている。


Profile

柚木 恵介

アーティスト、秋田公立美術大学准教授。1978年鹿児島生まれ。東京芸術大学デザイン科講師の傍ら、造形作家として活動を続けている。近々の活動は以下の通り。2016年/KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭出品(宮城県)。2014年/表現のチカラ 東京藝大セレクション展ディレクション(香川県高松市)。2014年/日本橋三越夏の芸術祭 ワークショップディレクション(東京)。2014年/小豆島アーティストインレジデンスディレクター(香川県小豆島)。2013年/瀬戸内国際芸術祭出品(香川県小豆島)。

Profile

RAD – Research for Architectural Domain –

建築リサーチプロジェクト。「建築の居場所(Architectural Domain)」に関するリサーチ活動を行うインディペンデントな組織として2008年に京都で設立。「建築的なアイデアは「建てること」だけを目指すべきではない」を合言葉に、ではそのとき建築家に、あるいは建築には何ができるのかをリサーチしている。建築の現代的なフィールド公共建築のためのリサーチ、市民協働のワークショップ、建築の展覧会キュレーション、レクチャーイベントの企画運営、行政への都市・建築利用提案等を行なう。

Information

秋田市文化創造交流館(仮称)プレ事業「SPACE LABO」

公募期間: 2019年8月8日(木)~9月9日(月)
プラン実施: 2019年11月3日(日)~12月22日(日)
最終審査結果発表: 2019年12月15日(日)
主催: 秋田市
企画: NPO法人アーツセンターあきた
協力: 秋田ステーションビル株式会社、株式会社秋田ショッピングセンター、株式会社OPA

Writer この記事を書いた人

アーツセンターあきた 事務局長

三富章恵

静岡県生まれ。名古屋大学大学院国際開発研究科修了。2006年より、独立行政法人国際交流基金に勤務し、東京およびマニラ(フィリピン)において青少年交流や芸術文化交流、日本語教育の普及事業等に従事。
東日本大震災で被災経験をもつ青少年や児童養護施設に暮らす高校生のリーダーシップ研修や奨学事業を行う一般財団法人教育支援グローバル基金での勤務を経て、2018年4月より現職。

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