arts center akita

秋田市文化創造交流館(仮称)プレ事業 「乾杯ノ練習2019」がスタート!

2020年秋に開館する秋田市文化創造交流館(仮称)。オープンに先駆け、新しい知識や視点に出会い学び合うためのイベントや、創造力の発揮をサポートするプロジェクトなどを、秋田市内のさまざまな場所で展開するプレ事業「乾杯ノ練習2019」が始まります。

秋田市文化創造交流館(仮称)とは

2020年秋、旧秋田県立美術館は秋田市文化創造交流館(仮称)に生まれ変わり、未来に向けて新しい価値を生み出す「文化創造プロジェクト」の拠点として、出会い、つくり、はじめる場となります。

市民一人ひとりの創造力を育むため、すべての人に場を開き、学びと出会いの機会、活動のための環境、情報発信等のサポートを提供します。また、専門家等と協働して実験的なテーマに取り組む事業を通し、新たな思考や創造のきっかけを生み出します。さらに、施設で生まれた活動やアイデアを積極的にまちに開き、秋田の魅力づくりに貢献します。

久保田城跡・千秋公園の入り口に位置する旧秋田県立美術館
出会い、つくり、はじめる場として動き出す

いよいよ始まる!プレ事業「乾杯ノ練習2019」

秋田市文化創造交流館(仮称)のオープンに先駆け、新しい知識や視点に出会い学び合うためのイベントや、創造力の発揮をサポートするプロジェクトなどを、秋田市内のさまざまな場所で展開していきます。

”乾杯の練習”とは、宴会の席で乾杯の準備が整う前に、練習とかこつけて先に始めてしまうこと。秋田市文化創造交流館(仮称)の開館前に、ちょっとだけ先に始めてしまいましょう。大丈夫。練習、練習。

■ 未来の生活を考えるスクール

既存の分野を超えて活動する人や新しい分野を創っている人をお招きし、新しい知識や視点を得ることで、今よりちょっと先の生活について考えてみます。

■ SPACE LABO

公募で選ばれた“ラボ・フェロー”7組が、秋田駅前の空きスペースを使ってパフォーマンスや作品展示などのプランを展開します。

■ みんなで乾杯の練習

2020年秋の秋田市文化創造交流館(仮称)の開館を見据え、オープニングで実現したいアイデアを持ちよって、みんなで実現に向けて話し合う場がスタート!

Information

秋田市文化創造交流館(仮称)プレ事業「乾杯ノ練習2019」

期間:2019年10月22日(火・祝)~
会場:秋田市中心市街地の各所
主催:秋田市
企画運営・お問い合わせ:NPO法人アーツセンターあきた
[TEL]018-888-8137
[FAX]018-888-8147
[E-mail]info@artscenter-akita.jp
[Instagram]@2020akita
[Twitter]@2020akita

未来の生活を考えるスクール

既存の分野を超えて活動する人や新しい分野を創っている人たちをお招きし、トークや上映会などを実施する「未来の生活を考えるスクール」。地域の歴史や今日を知り、新しい知識や視点を得ることで、みんなで今よりちょっと先の生活(=未来の生活)について考えてみましょう。

≪申込方法≫
参加をご希望の方は、電話またはメールにて「アーツセンターあきた」まで下記の項目をお知らせください。定員に達した場合、受付を終了することがあります
※メールで申し込まれる際は、件名にご希望の回のタイトルをご記入ください。

①(代表者)氏名・ふりがな
②ご希望の回のタイトル(例:演劇と教育―生きる方法を学ぶ―)
③参加人数
④電話番号
⑤メールアドレス(お持ちの方)

≪申込先≫
NPO法人アーツセンターあきた
[TEL] 018-888-8137
[E-mail] info@artscenter-akita.jp

■ 食べもののことを知る―映画『よみがえりのレシピ』+トークー

世代を超えて地域に受け継がれてきた在来作物は、品種改良された作物より収穫量が少なく病気に弱いために、市場にはあまり出回りません。そんな時代に、独自の料理法で在来作物の存在に光を当てた “山形イタリアン”「アル・ケッチャーノ」の奥田政行シェフ、在来作物が地域再生の起爆剤になると確信している、焼き畑農法研究が専門の江頭宏昌先生、そして、手間を惜しまず種を守り続ける山形の農家の人たち。
彼らの活動を記録した映画『よみがえりのレシピ』を見て渡辺智史監督からお話を聞くことで、食を通じた地域の未来について思いを巡らせてみましょう。

2011年作品。95分。山形国際ドキュメンタリー映画祭2011正式出品作品。
公式ホームページ http://y-recipe.net/

Profile

渡辺 智史

映画監督。1981年生。山形県鶴岡市出身。東北芸術工科大学在学中に東北文化研究センターの民俗映像の制作に参加。 2002年「関川のしな織り」で撮影を担当。上京後イメージフォーラム付属映像研究所に通いながら、映像制作を開始。 05年有限会社アムールに入社。06年障がい者が参加する第九合唱を記録した映画「An Die Freude 歓喜を歌う」撮影・編集。07年「映画の都ふたたび」を撮影。08年からフリー。「湯の里ひじおりー学校のある最後の1年」を監督。2011年山形国際ドキュメンタリー映画祭、2012年香港国際映画祭に「よみがえりのレシピ」を正式出品。最新作はカクテルの名作「雪国」の誕生秘話を描くドキュメンタリー「YUKIGUNI」(2019)。

Information

食べもののことを知る ―映画『よみがえりのレシピ』+トーク―

日時:11月15日(金)19:00~21:00(開場 18:30)
会場:ルミエール秋田 シアター2
(秋田市東通仲町4-1 秋田拠点センター アルヴェ2F)
トーク:渡辺智史(映画『よみがえりのレシピ』監督)
定員:100名
入場無料

■ 演劇と教育 ―生きる方法を学ぶ―

いしいみちこさんは高校で演劇を教えています。「私の行っている演劇教育は、いわゆる俳優を養成することを目指してはいません。(中略)演劇を通して、高校生たちのコミュニケーション能力を高めて行きたい。あるいは、自分の身体の可能性についてもっと知ってほしい。実生活でよりよく生きる方法を身につけてほしいと願って、この教育をやっています」と語るいしいさん。あらかじめ用意された正解はなく、ワークを通して生徒が自由に感じたり考えたりすることを大切にしています。ワークの後には「ふりかえり」をして、言語化し共有します。教科として演劇を教える先生は全国にまだ数人。限られた高校生だけが享受できるプログラムにしておくのはもったいない!先駆的な事例を学び、未来の教育と生活を探ってみましょう 。

※引用は『高校生が生きやすくなるための演劇教育』(立東舎)から。

Profile

いしい みちこ

ドラマティーチャー。本来は高校で国語の教師をしていたが、演劇部の顧問をしていた経験を活かして、2011年より福島県立いわき総合高等学校の総合学科の立ち上げに携わる。教科「演劇」のカリキュラムと系統的指導法について研究。演出家・劇作家の飴屋法水氏と福島県立いわき総合高校の高校生が共同作業で作り上げ、校庭でたった2回だけ上演された同校総合学科第10期生アトリエ公演『ブルーシート』が岸田國士戯曲賞を受賞する。2014より追手門学院高等学校の教諭として表現コミュニケーションコースの生徒たちを教えている。 (撮影:南阿沙美)

Profile

柚木 恵介

アーティスト、秋田公立美術大学准教授。1978年鹿児島生まれ。東京芸術大学デザイン科講師の傍ら、造形作家として活動を続けている。近々の活動は以下の通り。2016年/KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭出品(宮城県)。2014年/表現のチカラ 東京藝大セレクション展ディレクション(香川県高松市)。2014年/日本橋三越夏の芸術祭 ワークショップディレクション(東京)。2014年/小豆島アーティストインレジデンスディレクター(香川県小豆島)。2013年/瀬戸内国際芸術祭出品(香川県小豆島)。

Information

演劇と教育―生きる方法を学ぶ―

日時: 12月1日(日)14:00~16:00(開場13:30、途中休憩あり)
会場:アトリオン3F研修室(秋田市中通二丁目3-8)
トーク:いしいみちこ(ドラマティーチャー)
聞き手:柚木恵介(アーティスト、秋田公立美術大学准教授)
定員:100名
入場無料

■ ナリワイと生活―新しい生き方―

就職した会社で一つの仕事をするという働き方が常識となっている現代。実は、こういう働き方が当たり前になったのはここ70年ぐらいのことです。こうした働き方が始まる前は、一人ひとりが複数の技を身につけ、自分に必要なものは自分で工夫してつくり、互いに協力し合っていました。

伊藤洋志さんはこうした働き方に着目し、年間30万円程度の仕事「ナリワイ 」を複数つくり、生計を組み立てています。伊藤さんの活動を見て、新しいチャレンジをする人も増えています。大きな稼ぎはないけれど、技が身につき、仲間が増え、いざというときも自分たちで工夫して助け合える、こんな試みに未来の生活のヒントがありそうです。

Profile

伊藤 洋志

ナリワイ代表。香川県出身。京都大学農学部修士課程修了。複数の生業を持つ自営業の実践と研究に取り組む。シェアアトリエや空き家の改修運営や「モンゴル武者修行」、「遊撃農家」などのナリワイや「全国床張り協会」といったギルド的団体の運営を行うほか、野良着メーカーSAGYOのディレクター、「働く人のための現代アートの買い方を学ぶ会」の共同主催を担当する。最近の関心事は海外と連携し生活文化を探求する活動。山岳民族のアカ族に技を習って竹で家を建てる研究をタイ北部と日本山間部で行なっている。 著作『ナリワイをつくる』(東京書籍)は 筑摩書房にて文庫化され韓国でも翻訳出版された。ほか『小商いのはじめかた』『フルサトをつくる』(ともに東京書籍)。

Information

ナリワイと生活―新しい生き方―

日時: 12月21日(土)14:00~16:00(開場13:30、途中休憩あり)
会場:ヤマキウ南倉庫(秋田市南通亀の町4-15)
トーク:伊藤洋志(仕事づくりレーベル「ナリワイ」代表)
聞き手:柳澤龍(一般社団法人ドチャベンジャーズ代表理事/会長)
定員:50名

※託児有り
ご希望の方は申込時にお申し出ください(先着3名)。
対象:未就学児(満1歳以上)
受付期間:12月13日(金)まで

SPACE LABO

秋田駅前に立地する3つの商業施設内の空きスペースを”クリエイトスタジオ“と見立てて展開するプランを公募する「SPACE LABO」。応募のあった14組のプランをポスター展形式で公開します。さらに、その中から選ばれた“ラボ・フェロー”7組が、パフォーマンスや展示、リサーチ、滞在制作などのプランを展開。

失敗を恐れずにやってみること、試してみること、その試行錯誤の実験性は完成された成果物と同じように豊かな時間を生み出すかもしれません。ラボ・フェローたちのチャレンジにご期待ください。

≪ポスター展≫

会期:11月3日(日)~12月22日(日)
会場:秋田公立美術大学サテライトセンター 情報発信コーナー
(秋田市中通二丁目8-1 フォンテAKITA 6F)

≪ラボ・フェロー プラン公開≫

■ 居村浩平「目が合った人の真似をする」
会期・会場:
パフォーマンス 11月3日(土)~11月9日(土)
会場:フォンテAKITA 6階情報発信コーナー、フォンテAKITA 6階市民学習スペース外側、秋田市内各所
記録資料展示 11月10日(日)~12月22日(日)
会場:フォンテAKITA 7階特設会場

■ 酒井和泉「無い物ねだりフェスティバル」
会場・会場:
11月3日(日)~11月27日(水) 秋田オーパ 5階特設会場
12月3日(火)~12月(月)秋田市にぎわい交流館「まち発見・発信ステーション」(予定)
※(2019年11月27日追記)会期・会場が一部変更となりましたので、ご了承ください。

■ 熊谷海斗「参加型オブジェ制作展示『木製幾何学パズル』」
会場:秋田駅ビル アルス 2階特設会場
会期:12月 7日(土)〜12月 15日(日)

■ 植村宏木「もの考-秋田―」
会場:秋田オーパ 8階特設会場
会期:12月7日(土)・8日(日)、12月14日(土)・15日(日)

■ 岡﨑未樹「『なくなった』ものを一緒に探しに行くプロジェクト」
会場:秋田オーパ 8階特設会場
会期:12月13日(金)〜12月15日(日)

■ 佐藤拓実「秋田と北海道をつなぐ」
会場:フォンテAKITA 6階情報発信コーナー
会期:12月14日(土)〜12月22日(日)

■ 虻川彩花「秋田から始まるファッション〜個人ブティックを訪ねて〜」
会場:フォンテAKITA 6階市民学習スペース外側
会期:12月14日(土)〜12月18日(水)

はじまる!みんなで乾杯の練習

2018年、秋田市文化創造交流館(仮称)の運営管理計画策定に向けてはじまったワークショップ「せばなるあきた」。4回のワークショップを経て、秋田市文化創造交流館(仮称)で実現してみたい「夢の企画」が参加したみなさんから提案されました。

あれから1年。2020年秋の秋田市文化創造交流館(仮称)の開館を見据え、オープニングで挑戦・実践してみたい取り組みについて、アイデアを持ちより、ブラッシュアップや実現に向けて話し合う場として、「みんなで乾杯の練習」をはじめます。

まずは、ピクニックで乾杯の練習。その後も、つながりの輪を少しずつ広げながら、第2回、第3回とまちのいろいろな場所を使って乾杯の練習を続けます。2020年秋の本番の乾杯に向けて、さあ練習をはじめましょう!

第1回は、サンドイッチの具材を持ち寄りピクニック形式で、秋田市文化創造交流館(仮称)のオープニングに向けた話し合いをします。参加ご希望の方は、サンドイッチの具材になるものをご持参いただくか、材料費100円(参加費とは別途)を当日お支払いください。

Information

第1回 ピクニックで乾杯の練習

日時:10月22日(火・祝)11:45~14:00
会場:千秋公園 二の丸広場(秋田市千秋公園1)
※雨天時 にぎわい交流館研修室3(秋田市中通一丁目4-1)
参加費:100円
申込不要

(2019.10.10プレスリリース)

Writer この記事を書いた人

アーツセンターあきた 事務局長

三富章恵

静岡県生まれ。名古屋大学大学院国際開発研究科修了。2006年より、独立行政法人国際交流基金に勤務し、東京およびマニラ(フィリピン)において青少年交流や芸術文化交流、日本語教育の普及事業等に従事。
東日本大震災で被災経験をもつ青少年や児童養護施設に暮らす高校生のリーダーシップ研修や奨学事業を行う一般財団法人教育支援グローバル基金での勤務を経て、2018年4月より現職。

一覧へ戻る