arts center akita

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熊谷 海斗|参加型オブジェ制作展示「木製幾何学パズル」

  • 企画概要
    来場者がパーツを選び任意の場所にはめ込むことで、大きさを増していくオブジェ「木製幾何学パズル」を展示する。バランス良く組み合わせるのか、あえてアンバランスな形を選ぶのか。参加者の選択によって、偏りやいびつさを含み面白みのある造形へと変化していく。来場者が造形に手を加え、また別の来場者によって前者が予想していた造形を打ち壊して新しい造形になる。日々、かたちを変えていく参加型オブジェの展示を通して、他人とのつながりの中にあるからこそ今の自分の選択肢があるのだと来場者に意識させる。SNS が台頭し、目には見えないかたちでの人とのつながりが普及していく中で、物質的な物を通して人とのつながりを感じてもらいたい。
  • 会期・会場
    2019年12月7日(土)~15日(日)
    秋田駅ビル アルス2階特設会場

Profile

熊谷 海斗
秋田県秋田市出身。宮城県在住。人と人との繋がり方が変わりつつある近年、個人の人や物に関しての判断基準も変化しつつあり、物事を評価する機会が増え、「いいね」やgood/bad、星マークの数で他人の行動にまで評価することが当たり前になっている。そんな中で物事や出来上がった形態が参加者を定義するような展示はできないかと考え制作に取り組んでいる。

コーディネーター 藤本悠里子
訪れた人の選択行為の連続によって成長していく完成形が決められていないパズル。参加者が手を加えることで大きさを増し、選択によってかたちを変える。中心の位置は常に移動し、複数の線が交錯し、そして多方向に伸びていく。変化の過程にて偏りや歪さ、あるいは美しさを含む点は、植物の成長と似ているのかもしれない。植物の根のように不規則に、偶然的に、多様な流れへと広がっていく。個人の選択の積み重ねで出来上がったオブジェクトは、最終的に物質を通して行われた人同士のつながりを証明する。子どもも、大人も、社会人も、学生も、買い物に来た人も、通りすがりの人も、誰もが参加できる。商業施設の中に現れた特異な体験。

秋田駅ビル アルス2階のクリエイトスタジオ

秋田オーパ8階のスケルトン空間がラボ・フェローのプランでどう変容するか

植村 宏木|もの考える―秋田―

  • 企画概要
    秋田における風土や空気感、歴史や暮らしの中にある思考や感覚についてリサーチを行い、制作された作品を展示する。リサーチを通して秋田の土地における記憶や時間、空気、それらとともにある気配といった「目には見えないが知覚できるもの」について考察をする。本プランでの作品によって秋田という土地を感覚的に捉える場をつくりたいと考えている。
  • 会期・会場
    2019年12月7日(土)・8日(日)・14日(土)・15日(日)
    12:00~20:00(12月15日は17:00まで)

Profile

植村 宏木
北海道生まれ。秋田公立美術工芸短期大学卒業後、名古屋芸術大学大学院修了。 空間に漂う空気、気配、時間、あるいは人の魂や感受性といった不可視の”もの”を、硝子(ガラス)によって表わそうと試みている。硝子のほか、土地のリサーチと考察をもとに、石・木などの自然物、糸・縄など人の手による物、ドローイング等を組み合わせて作品を制作する。

コーディネーター 小熊 隆博
商業施設にはどんな記憶が積み重ねられるのだろう? 特にファッションビルにおいて、過去とはただ更新されるものかもしれないが、このフロアにあった映画館の記憶が、惜しむ人々によって今も空間に留められるように、どの空間にも誰かの顧みる記憶がある。 植村宏木はそのような、「目には見えないが知覚できるもの」を捉え、視覚的に表そうとする。自在に姿形を変え、向こう側を透き通す硝子だからこそ表せるものを探求し続けているのだ。 秋田で計4年間暮らし学んだ植村は、約10年ぶりに訪れる秋田の土地に着想を得たいという。展示空間の記憶も重要な要素になるはずなので、秋田オーパ8階に愛着を持つ人にはぜひ足を運んでいただきたい。

佐藤 拓実|秋田と北海道をつなぐ

  • 企画概要
    私は北海道に生まれ育ち、主に北海道の歴史を題材としながら作品制作を行っている。その活動において、特に東北の諸地域と北海道とは長い歴史のなかで深い関係をもってきたことをたびたび感じていた。今回は蝦夷地を旅し秋田で没した旅行家の菅江真澄や、秋田を含む大阪-北海道間の各地を繋いだ北前船、アイヌを描いた平福穂庵・百穂親子などをヒントに、北海道との関係という視点から秋田にてリサーチを行い、その成果を発表する。秋田にあるという自分の「佐藤家」のルーツ訪れることも目的の一つである。これらのリサーチを経て、これまであまり顧みられてこなかった秋田像、北海道像、日本像の輪郭の一部を描き出すことを目指す。
  • 会期・会場
    2019年12月14日(土)~12月22日(日)
    フォンテAKITA 6階情報発信コーナー

Profile

佐藤 拓実
北海道について知ることを通して見えてくるものについて調査や制作を行っており、北方交易、北前船、開拓移民などに関心を持っている。自分が見聞きしたものを主に絵画や散文の形で表現している。最近は「風景」への興味から風景画を描いたり、絵馬に興味をもち、見た絵馬の写真と簡単な来歴を「絵馬ブログ」にまとめている。

コーディネーター 藤本 悠里子
「ここ」と「あそこ」の間には距離がある。「秋田」と「北海道」もそうだし、「過去」と「現在」の間にも時間的な距離が発生している。「自分」と「家族」もそうだろう。ある事象同士をつなげようとした時には、事象同士の間にある距離にも目を向けなくてはいけない。物理的な遠さや近さ、使う言語の相違点、共有している時間(時代)によっても事象同士の距離は変わってくるかもしれない。佐藤拓実はこれまで自身が行ってきた北海道でのリサーチを踏まえた上で、秋田にてリサーチを行い、秋田と北海道との関わりを探る。それに加え、今回のリサーチには秋田にある佐藤自身のルーツを探るという目的も加わっている。秋田と北海道にルーツを持つ彼だからこそ描くことができる、秋田と北海道のつながりがあるはず。