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「ナリワイ」で技を身につけ、仲間をつくる新しい働き方、新しい生き方を考える

文化創造交流館(仮称)プレ事業「乾杯ノ練習」の一つ「未来の生活を考えるスクール」。今期最終回となる第4回目は、ナリワイ代表の伊藤洋志さんをお招きし、「ナリワイと生活―新しい生き方―」をテーマにトークイベントを開催します。

未来の生活を考えるスクール「ナリワイと生活―新しい生き方を考える―」

秋田市委託 文化創造交流館(仮称)プレ事業の一つ「未来の生活を考えるスクール」。今期最終回となる第4回目のスクールでは、ナリワイ代表の伊藤洋志さんをお招きしたトークイベントを開催します。トークの聞き手は、柳澤龍さん(一般社団法人ドチャベンジャーズ代表理事)。働くこと、生きることをあらためて考えます。

未来の生活のヒントを探る

就職した会社で一つの仕事をするという働き方が常識となっている現代。実は、こういう働き方が当たり前になったのはここ70年ぐらいのことです。こうした働き方が始まる前は、一人ひとりが複数の技を身につけ、自分に必要なものは自分で工夫してつくり、互いに協力し合っていました。

伊藤洋志さんはこうした働き方に着目し、年間30万円程度の仕事「ナリワイ 」を複数つくり、生計を組み立てています。伊藤さんの活動を見て、新しいチャレンジをする人も増えています。大きな稼ぎはないけれど、技が身につき、仲間が増え、いざというときも自分たちで工夫して助け合える、こんな試みに未来の生活のヒントがありそうです。

Profile

伊藤 洋志

ナリワイ代表。香川県出身。京都大学農学部修士課程修了。複数の生業を持つ自営業の実践と研究に取り組む。シェアアトリエや空き家の改修運営や「モンゴル武者修行」、「遊撃農家」などのナリワイや「全国床張り協会」といったギルド的団体の運営を行うほか、野良着メーカーSAGYOのディレクター、「働く人のための現代アートの買い方を学ぶ会」の共同主催を担当する。最近の関心事は海外と連携し生活文化を探求する活動。山岳民族のアカ族に技を習って竹で家を建てる研究をタイ北部と日本山間部で行なっている。 著作『ナリワイをつくる』(東京書籍)は 筑摩書房にて文庫化され韓国でも翻訳出版された。ほか『小商いのはじめかた』『フルサトをつくる』(ともに東京書籍)。

Profile

柳澤 龍

一般社団法人ドチャベンジャーズ代表理事。1986年生まれ。東京都練馬区出身。 東京大学大学院を卒業後、 株式会社ガイアックスに入社。その後、2014年に秋田県五城目町へ移住し、五城目町地域おこし協力隊として着任。村の概念をひっくり返すシェアビレッジプロジェクトの立ち上げや高齢社会をデザインするAkitaAgeLabの設立に参画。高校生と地域の未来を描くソーシャルラボ、秋田公立美術大学アートマネジメント育成プログラムの五城目プロジェクトのコーディネーターなどを担当する。2017年11月、五城目町内の土着企業・個人が集まり、一般社団法人ドチャベンジャーズを設立、代表理事に就任する。2018年4月、「五城目町地域活性化支援センター BABAME-BASE」(旧馬場目小学校)の指定管理を担う。

Information

ナリワイと生活―新しい生き方を考える―

■日時: 12月21日(日)14:00~16:00(開場 13:30、途中休憩あり)
■会場:ヤマキウ南倉庫(秋田市南通亀の町4-15)
■トーク:伊藤洋志(仕事づくりレーベル「ナリワイ」代表)
■聞き手:柳澤龍(一般社団法人ドチャベンジャーズ代表理事/会長)
■入場料:無料
■定員:50名

※託児有り
ご希望の方は申込時にお申し出ください(先着3名)。
対象:未就学児(満1歳以上)
受付期間:12月13日(金)まで

《申込方法》
参加ご希望の方は電話またはメールにて「アーツセンターあきた」まで下記の項目をお知らせください。定員に達した場合予約を締め切ることがあります。
①(代表者)氏名・ふりがな
②ご希望の回のタイトル(例:ナリワイと生活)
※メールで申し込まれる際は、件名にご希望回のタイトルをご記入ください。
③参加人数
④電話番号
⑤メールアドレス(お持ちの方)
申込先:NPO法人アーツセンターあきた
TEL 018-888-8137 MAIL info@artscenter-akita.jp

《未来の生活を考えるスクール》

秋田市文化創造交流館(仮称)が2020年度にオープンするのに先駆けて、秋田市内のさまざまな場所でプレ事業「乾杯ノ練習」(※)を展開していきます。「未来の生活を考えるスクール」もその一つ。既存の分野を超えて活動する人や新しい分野を創っている人たちをお招きし、トークや上映会などを実施します。地域の歴史や今日を知り、新しい知識や視点を得ることで、みんなで今よりちょっと先の生活(=未来の生活)について考えてみましょう。
※「乾杯ノ練習」とは、宴会の席で乾杯の準備が整う前に、練習とかこつけて先に始めてしまうこと。秋田市文化創造交流館(仮称)の開館は2020年度ですが、ちょっとだけ先に始めてしまいましょう。

Writer この記事を書いた人

アーツセンターあきた 事務局長

三富章恵

静岡県生まれ。名古屋大学大学院国際開発研究科修了。2006年より、独立行政法人国際交流基金に勤務し、東京およびマニラ(フィリピン)において青少年交流や芸術文化交流、日本語教育の普及事業等に従事。
東日本大震災で被災経験をもつ青少年や児童養護施設に暮らす高校生のリーダーシップ研修や奨学事業を行う一般財団法人教育支援グローバル基金での勤務を経て、2018年4月より現職。

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