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「SPACE LABO 2020」作家準備レポート③ レジデンス賞受賞者 居村浩平、虻川彩花

11月1日(日)から秋田市中心市街地で開催する「SPACE LABO 2020」。 公開に向け、各作家が準備を進めています。 その制作過程や参加型イベントの募集情報をお知らせする準備レポート第3回は、2019年度のレジデンス受賞者居村浩平と虻川彩花が企画する期間中のワークショップなどの情報をお届けします。

11月1日(日)から秋田市中心市街地で開催する「SPACE LABO 2020」。2019年度のレジデンス受賞者居村浩平と虻川彩花が企画する期間中のワークショップなどの情報をお届けします。

居村浩平 「ひとまねのかたち」

会場:旧・秋田中通一郵便局(秋田市中通三丁目3-4)

日時:11月1日(日)〜28日(土)の金土日・祝
(金)13:00〜19:00
(土・日・祝)10:00〜17:00

旧・秋田中通一郵便局(秋田市中通三丁目3-4)で新作を公開するのは福島から参加している居村浩平。昨年度SPACE LABOにて行われたパフォーマンス《目が合った人の真似をする》を発展させ、今年は《ひとまねのかたち》と題する美術展覧会を開催。期間中、秋田に帰還(フィードバック)することをテーマにした関連プログラム「帰還する」を予定しています。

関連プログラム「帰還する」
1.パフォーマンス:「帰還する」
日時:11/3(火・祝) 10:00〜10:30

会場:旧・秋田中通一郵便局
※受付は当日会場にて先着順(定員3名)

2.ワークショップ:「ものづくりのかたち」
秋田の伝統工芸品を制作する職人の真似をするワークショップ。実際に職人がものづくりをしている映像を見ながら真似をして体を動かしてみましょう。
日時:11/3(火・祝) 10:30〜12:00
会場:旧・秋田中通一郵便局
※受付は当日会場にて先着順(定員3名)

3.オンラインパフォーマンス :「行為以前#11」
「行為以前」とは、開かれた状態で即興パフォーマンスを行う無名の集団。または企画、現象そのものを指します。SNS上で誰かが発案した時と場所で行い、今回は居村が企画し11回目。かつて狩猟文化のあった廃村にてパフォーマンスを行います。
日時:11/22(日)14:00〜17:00
会場:Facebook Liveでオンライン(https://www.facebook.com/events/690399461889022/
※旧・秋田市中通一郵便局でも映像をご覧いただけます

「行為以前のこれまで」
「行為以前のこれまで」の映像を配信します。
日時:11/21(土)、22(日)、23(月・祝) 10:00〜17:00
会場:オンライン(https://www.facebook.com/groups/109604146398390/about
※旧・秋田市中通一郵便局でも映像をご覧いただけます
※22(日)はオンラインパフォーマンス(14:00〜17:00)以外の時間ご覧いただけます

4.オンライントーク :「狩猟のかたち」
北海道や福島、秋田などの狩猟文化について詳しい方や、実際に文化を受け継がれた方をお招きしオンライントークを行います。狩人の呼称はその地域によって変わりますが、それぞれにどのような物語やふるまいがあるのでしょう。居村から旅のお土産話など。
日時:11/27(金) 19:30〜21:00
会場:zoomウェビナー視聴/無料
※お申込み:以下のURLより事前にお名前とメールアドレスを登録ください https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_X8MEJFfjRQSKuF4pbmOHtg

※28(土)、旧・秋田市中通一郵便局で録画をご覧いただけます

虻川彩花「蛻変 ぜいへん」

会場:中通三丁目内空き店舗 [旧・秋田中通一郵便局 隣](秋田市中通三丁目3-1)
日時:11月1日(日)〜28日(土)の金土日・祝
(金)13:00〜19:00
(土・日・祝)10:00〜17:00
中通三丁目内空き店舗 [旧・秋田中通一郵便局 隣]で新作を公開するのは秋田市生まれの虻川彩花。昨年度の展示「秋田から始まるファッション〜個人ブティックを訪ねて〜」をきっかけに、プロジェクトを発足し、今作の制作に挑む。今作のタイトル「蛻変」とは蝉の脱皮を表す。日本において蝉は7日間で死を迎える儚さや諸行無情の象徴として語られてきたと言えるだろう。だが、蛻変する様子は成長を繰り返して日々を生き抜くポジティブな面や、果敢に変化に挑んでゆく側面もあるのではないだろうか。今作では、変化してゆく人々の日々の想いや脱皮不全感等に着目した展示となっている。
会場内には人々の様々な想いが綴られた詩や文章を散りばめてゆき、言葉で満たしていく展示内作品「The pupal voice」を展開。コトバは次第に飽和してゆき、人々はそれらと向き合うことで更に来場者と繋ってゆく。

展示内作品「The pupal voice」
来場者が会場内に設置された紙に「願い」を書き、他の来場者とコミュニケーションをとる作品。自分の願いではなく、他者が書いた願いを木に結び、願いを紡いでゆく。

Information

SPACE LABO

2020年度 企画公開
2019年度 レジデンス賞 受賞者展

会期:2020/11/1(日)〜28(土)
各作家の詳しい公開情報はこちら
リーフレットPDF

主催:秋田市
協力:ABSラジオ、東日本旅客鉄道株式会社 秋田支社、株式会社OPA(2020年度 企画公開)
協力:東北物産株式会社 (2019年度 レジデンス賞 受賞者展)
企画:NPO法人アーツセンターあきた

Writer この記事を書いた人

佐藤春菜

北海道出身。ガイドブック『地球の歩き方』、訪日外国人旅行者向けフリーマガジン『GOOD LUCK TRIP』などを編集する都内出版社での勤務を経て、2017年より拠点を東北に移し、フリーランスに。編集・執筆・アテンドなどを行なう。青森、宮城、秋田を経て、現在岩手在住。webマガジン『コロカル』(マガジンハウス)、北東北エリアマガジン『rakra』(川口印刷工業)、『d design travel』(D&DEPARTMENT)などに北東北の情報を中心に寄稿中。2020年~2021年、NPO法人アーツセンターあきた・秋田市文化創造館で広報を担当。現在も秋田市文化創造館ウェブサイトで『秋田の人々』を連載している。総合旅行業務取扱管理者。
連載『秋田の人々』(秋田市文化創造館)https://akitacc.jp/news/article/category/people/

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