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秋田あくらビールのラベルが一新! 秋田公立美術大学の学生による新デザインが登場

秋田の地ビール「秋田あくらビール」と秋田公立美術大学のコラボレーションで、レギュラー商品5種のラベルが一新しました!「水」からイメージを膨らませ、秋田の天気をモチーフにした新デザインのラベルが、今後、店頭に並びます。

秋田あくらビールの新ラベルデザイン、登場!

秋田の地ビール「秋田あくらビール」と秋田公立美術大学とのコラボレーションによって、主力商品であるビール5種のラベルがリニューアルされました。

「あくら」の商品に対して、消費者がより親しみをもって手にとってもらえるデザインにしたいとの想いから、ラベルデザインを一新することを決めた株式会社あくら。秋田公立美術大学コミュニケーションデザイン専攻の学生16人は、あくらビールの製造過程の視察をしたり、製造者の思いを取材するなどしてデザイン案を提案しました。

新たなラベルに採用されたのは、畠山明海さん(コミュニケーションデザイン専攻4年)による正面に赤い傘を配したデザインです。社名である「a蔵(あくら)」は、「a蔵」の土地がかつて酒蔵だったことや酒を仕込む水があったことから、ラテン語で「水」を意味する「アクア」と「蔵」を掛け合わせて名付けられたもの。それをヒントに、「水=雨=傘」とイメージを膨らませてデザインを進めていきました。

これまで20年ほど愛されてきた現行デザインのラベル
秋田公立美術大学の学生による新デザインラベル。左から「なまはげIPA」「あきた吟醸ビール」「秋田美人のビール」「あきたこまちIPL」「古代米アンバー」の5銘柄

秋田の天気をモチーフに、
赤い傘が想像力をかき立てる新デザイン

「デザインを考え始めた当初は、『秋田県内に住んでいる男性が家庭で特別な日に飲むビール』とターゲット設定をしたのですが、リサーチしたりあくらビールの方のお話を聞いたりするうちにターゲット設定は徐々に広がり、幅広い世代に飲んでいただけるニュートラルなデザインにしようと思いました」と畠山さん。

日本海に面していて、季節の移ろいがはっきりとしている秋田の天気をモチーフにして、「目を引く赤い傘を中心に、雨だったり、雪だったり、秋田のいろいろな空模様を描きたい」とデザイン。雨や雪などが舞い散る落ち着いたトーンのイラストを施し、色合いは各銘柄の風味をイメージしました。
「傘を差している人が誰なのか、どんな人なのか。男性なのか女性なのか、いろいろ想像してほしくて」と畠山さんが話すように、赤い傘で顔を隠す姿は想像力をかき立てます。

飲みながら、語りながら、どんな物語が紡ぎ出されていくのか。
想像力を膨らませてビールを楽しんでいただける新ラベルの商品は、6月下旬から秋田県内外のスーパー、酒販店などで販売を予定しています。

秋田あくらビール新ラベル

◎ラベルを一新した銘柄:
なまはげIPA、あきた吟醸ビール、秋田美人のビール、あきたこまちIPL、古代米アンバー
※「川反ラガー」は2021年3月に終売し、「あきたこまちIPL」が新しいレギュラー商品となります。
◎発売日:2021年6月末頃
◎ラベルデザイン:
秋田公立美術大学コミュニケーションデザイン専攻4年 畠山明海

Writer この記事を書いた人

アーツセンターあきた

高橋ともみ

秋田県生まれ。博物館・新聞社・制作会社等に勤務後、フリーランス。取材・編集・執筆をしながら秋田でのんびり暮らす。2016年秋田県立美術館学芸員、2018年からアーツセンターあきたで秋田公立美術大学関連の展覧会企画、編集・広報を担当。ももさだ界隈で引き取った猫と暮らしています。

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