人間の「無意識」と「固定観念」に挑む、
注目のパズル作家・浅香遊の展覧会
秋田公立美術大学の卒業生シリーズ第7弾として、10月9日(土)から、ビジュアルアーツ専攻を2019年に卒業してパズル作家として活躍する浅香遊を特集します。
浅香は在学中の2018年、アメリカ・サンディエゴでおこなわれた「世界パズルデザインコンペティション」にアクリルで制作したパズル「JIGSAW29」を出品して入賞。2019年にはカナダの人気YouTuberが公開した動画が“バズり”、再生回数は1,200万回を超えるほど注目を集めました。
浅香のパズルの原点は、描き続けてきたスケッチにあります。ひとつのモチーフに対してさまざまなアイデアを大喜利のように繰り出し、アクリルの裏紙やノートなどにスケッチを繰り返し描いていくスタイル。「人の『無意識』には、形に対して暗黙の了解やルールがある」と浅香。人間の「意識」と「無意識」に着目し、誰もが無意識のうちに決め込んでしまった固定観念を覆す仕掛けを逆転の発想で生み出すことで、驚きと意外性のあるパズルを設計します。




常識にとられない、新たな仕掛けとは?
意外な仕掛けによるその難解さだけでなく、ピースの美しさもまた、浅香が生み出すパズルの特徴でもあります。
「アイデアが出てきたら、それに合わせて作品形態を選んでいく。もともとある設定に対しては、設定自体を変えていく。そんな逆転の発想からつくり出していくのが自分の方法なのだと思います」と浅香。
本展では、2018年から3年の間に世に送り出してきたパズル「JIGSAW29」「JIGSAW19」「WAVE5」「WAVE7」「ICE9」「OLEO10」「BIRD11」「JIGSAW16」をアーカイブします。
セオリー通りでは決して完成できないパズルに挑む浅香の脳内の動き、常識にとらわれず新たな仕掛けを導き出す浅香の思考の一端を、パズルやスケッチ、映像等を通してご覧ください。



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卒業生シリーズVol.7「路に落ちてた設計図」
展覧会は終了しました
▼「路に落ちてた設計図」チラシダウンロード
▼アーカイブ記事はこちら
https://www.artscenter-akita.jp/archives/24004
■会期:2021年10月9日(土)〜10月31日(日) 会期中無休
■会場:秋田公立美術大学サテライトセンター(秋田市中通2-8-1 フォンテAKITA6F)
■時間:10:00〜18:50
■入場:無料
■大型パズル製作:折出裕也
■グラフィックデザイン:越後谷洋徳
■主催:秋田公立美術大学
■企画・制作:NPO法人アーツセンターあきた
■お問い合わせ:
秋田公立美術大学サテライトセンター(NPO法人アーツセンターあきた)
TEL.018-893-6128 E-mail info@artscenter-akita.jp
※混雑の状況により入場を制限させていただく場合があります。
※新型コロナウイルス感染症感染拡大状況によっては会期や内容を変更する場合があります。