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NEOびじゅつじゅんびしつ
クリエイティブな冒険で挑む「サバイバル生活」

2022.05.17

【こどもアートLab2021レポート③】
「NEOびじゅつじゅんびしつ」では、昨年に続きたくさんの「夢」の応募のなかから2つのプロジェクトを採用。集まったメンバーたちは自分たちの力だけでどれだけ頑張って、失敗して、立ち上がって実行したのでしょうか? 今年も数々の挑戦と失敗があった「NEOび」のレポートその1です。

こどもアートLab「NEOびじゅつじゅんびしつ」で
ふたつの「夢」をかなえよう!

秋田公立美術大学が主催する「こどもアートLab」は、こどもたちの自由な発想を引き出す創造のプラットフォームとして2019年度から開催しています。「たくさんの新しい発見とあふれる発想に出会いたい」という思いから、教員や卒業生、秋田県内外で面白い活動をしている人をLabリーダーに迎え、2021年度も幅広い内容で活動しました。
▼こどもアートLab https://www.coartlab.com/
こどもアートLabアーカイブ

こどもアートLabのひとつ「NEOびじゅつじゅんびしつ」は、夢を叶えるために仲間と一緒に挑戦するプロジェクトです。Labリーダーはアーティストの柚木恵介。神奈川県鎌倉市と長野県上田市を舞台に、これまで子どもたち自らが多様な個性と関わりながらモノやコトをつくり出す活動を展開してきました。
この「NEOびじゅつじゅんびしつ」には大人が与える課題はありません。子どもたちが挑戦する夢が、必ず達成するわけでもありません。スタッフが積極的に手を差し伸べることもありません。あくまでも子どもたち自らが考え、アイデアや工夫で困難を乗り越えていく、そのクリエイティビティを引き出すことを目的としています。
2021年度の「NEOび」はたくさんの「夢」のなかから
プロジェクトA「しぜんのものを使ってサバイバル生活をしたい」
プロジェクトB「みんなでデザインしたお皿で料理を出すレストランの店員になりたい」
この2つに決定してプロジェクトメンバーを募集しました。それぞれのプロジェクトは、どんな展開になったのでしょうか?

初めて会ったメンバーで「サバイバル生活」の作戦会議!

子どもたちが夢の実現に向けて挑戦する「NEOびじゅつじゅんびしつ」の作戦会議は、初めて会う仲間との自己紹介から始まりました。Labリーダーの柚木さんと見守り師たちも意気込み十分!いよいよスタート!

プロジェクトA「しぜんのものを使ってサバイバル生活をしたい」の5人は、メンバーそれぞれがサバイバル体験を発表。タマが持ってきたサバイバル本に「ペットボトルで火がおこせる」と書いてあったので試してみることに。さっそく外へ飛び出しました。

みんなサバイバル本や危険生物図鑑などに夢中

ペットボトルでの火おこしはうまくいかず、白い紙を鉛筆で黒く塗って再度挑戦するも失敗

道具を使ってようやく点きました!

いろいろ試して、最後は道具を使って火おこし成功!幸先のいいスタートです。でも本や動画で知ったことでも、実際にはそう簡単にはいかないことが分かった5人。サバイバル生活の大変さをほんの少し体感できたかもしれません。

火を点けられることを確認した5人は、次は弓矢をつくるために枝探しに向かいました。ここ文化創造館の周辺には木々の枝がたくさん落ちていました。一通り弓矢をつくってから、また本に夢中になった後はお昼ご飯。そしてあっという間に午後の部スタートです。

午後は屋外にて石同士を打ち当てて石器をつくってみたり、駆け回ったり、かくれんぼをしたり…。でもホワイトボードにはしっかり「8/7 下見」の文字がありました。8月7日に予定しているプロジェクトAの作戦会議ではどこかへ下見に行くようです。交通費のことを知りたくて、文化創造館のスタッフに相談しにいきました。

ホワイトボードに「下見」も文字が。しっかりと計画を練りました

初対面ながら一緒に駆け回るメンバー。天気にも恵まれていいスタートを切りました!

作戦会議2日目は、バスに乗って下見へ!

作戦会議2日目は時刻表を確認してみんなでバスに乗って、サバイバル生活をしたい場所に向かうことにしています。「木内前」のバス停から乗ることにした5人ですが・・バスをスルー。時刻表を確認したもののまたスルー。さらにスルー。スタートして1時間、まだ「木内前」のバス停にいます・・。

バスを待つ5人。バスは来ているのですが乗る勇気が・・

ようやく乗車したバスで向かったのは、雄物川の河原! レモホンおすすめの場所に向かって進んでいきます。入念に虫除けをしてから藪のなかに突入! そこには素敵な景色が広がっていました。

まずはシェルターをつくる拠点を決めてから、探検に繰り出します。見つけた実はなんだろう?梅?イチジク?採って割ってにおいを嗅いでみると・・「トマトみたいな変なにおい」とのこと。割ったり、水に浸してふやかしたり、嗅いでみたり。分からないからいろいろなことをしてみます。「知の欲求が爆発していますね」と柚木さん。

お腹が空いていることも忘れていた5人。いろいろ探検したので、シェルターに使える材料がこの場所でほぼ拾えそうなことが分かったようです。よかった!

気持ちのいい風が吹く、いい場所を見つけました

なんの実かな?

無念の延期。そしてオンラインでの作戦会議

2日間の作戦会議を終え、8月28日・29日に実行を予定していた「NEOび」ですが、新型コロナウイルス感染拡大状況を鑑み、残念ながら延期することになりました。9月20日にはオンライン作戦会議を開催。夏休みの間に調べたり、実験したりと、実行日に向けてそれぞれが試行錯誤していたようです。

オンライン会議では実行日に持ってくるものについても話し合いました。魚の餌にするもみがら、仕掛け用に加工したペットボトル、ブルーシート、ナイフ、メタルマッチ、参考書・・・。シェルターをつくったり、魚を捕獲したりと、自分たちの「サバイバル生活」実現のためにしっかり準備して挑むことになりました。

メンバー5人と見守り師たちのオンライン作戦会議