arts center akita

秋田公立美大と秋田オーパがコラボレーション美大教員が監修し、館内を巨大水槽に見立てたアート作品を設置

秋田公立美術大学が秋田オーパとコラボ。ものづくりデザイン専攻准教授・安藤郁子監修によるアート作品を館内に設置し、7月20日(土)より一般公開!

秋田公立美術大学 × 秋田オーパ

秋田オーパからの提案によりスタートした本企画。館内に秋田公立美術大学の教員や学生の監修・制作によるアート作品を設置して、来場者にアートに親しむ機会を提供し、美大生をはじめとする地元で表現活動を行う人々に作品を発表する機会を創出することを目的としています。

第1弾となる今回は、館内の1階から4階までの吹き抜け空間を巨大な水槽に見立て、横手市在住の永沢敏晴による海洋生物をモチーフとした立体作品6点を展示。発砲シートで造作された真っ白な魚たちが、吹き抜け空間の中をゆっくりと泳ぎ回るように演出を試みています。企画監修は、本学ものづくりデザイン専攻准教授の安藤郁子が担当しました。

各フロアに設置された解説パネル

魚たちを商業空間に解き放つ

リアルでありながら、一方でとても繊細で美しい作品を、水槽に見立てた吹き抜け空間にゆったりと泳ぎ回るように演出するためにはどのように作品を設置するのが良いのか。試行錯誤を重ね、作業を担当する方と打合せを重ねました。

いよいよ設置作業当日。営業時間が終了した20時から作業スタートしました。
6人の作業員が微妙な角度や高さの調整を繰り返し、作業開始から約2時間30分後、一匹、また一匹と魚たちが空間に解き放たれました。その幻想的な姿は、立ち会ったスタッフが思わず「すごい!」と感嘆の声をあげるほど。

下から眺めると自分が水槽の中にいるようでもあり、またエスカレータを上がるとフロア毎に異なる魚を間近に目にすることができ、まるで海の中で魚たちと一緒に泳いでいるような不思議な浮遊感を覚えます。

一般公開は、7月20日(土)から。ぜひ、会場で実物をご覧ください。

魚たちが空間に解き放たれる

Information

秋田公立美術大学×秋田オーパ  永沢敏晴展ー回遊ー

会  場:秋田オーパ(秋田市千秋久保田町4-2)
営業時間:10時~20時
https://www.opa-club.com/akita

Writer この記事を書いた人

アーツセンターあきた 事務局長

三富章恵

静岡県生まれ。名古屋大学大学院国際開発研究科修了。2006年より、独立行政法人国際交流基金に勤務し、東京およびマニラ(フィリピン)において青少年交流や芸術文化交流、日本語教育の普及事業等に従事。
東日本大震災で被災経験をもつ青少年や児童養護施設に暮らす高校生のリーダーシップ研修や奨学事業を行う一般財団法人教育支援グローバル基金での勤務を経て、2018年4月より現職。

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