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【民具ラボ】8月は関連イベントが盛りだくさん

民具とアートとアーカイブについて研究者や表現者、ボランティアなどと研究に取組むネットワーク型のプロジェクト「民具とアートとアーカイブの研究所(民具ラボ)」は、8月にワークショップや展示など、さまざまなイベントを開催します。

アーツセンターあきた

民具とアートとアーカイブについて研究者や表現者、ボランティアなどと研究に取組むネットワーク型のプロジェクト「民具とアートとアーカイブの研究所(民具ラボ)」。4月の発足以来、研究企画の公募や油谷さんと話す会などに取組んでいます。8月には、3回目を数える分類整理活動や、油谷さんと話す会のスペシャル版、民具ラボの取り組みに関する展示など、複数の活動を秋田市中心市街地各所で展開します。

目標は1000点の分類整理

2024年7月、2025年1月につづく3回目となる分類整理活動。今回は、秋田市内某所に保管された秋田市在住の収集家・油谷満夫さんの未整理・未分類のコレクションを持ち出し、民具ラボのメンバーや市民ボランティアとともに分類整理を行います。

過去2回の分類整理活動では、合計1222点を整理することができました。これまでで最長となる19日間の活動で、いったい何点の整理ができるのか。進捗の様子は、公式インスタグラムなどでお知らせを予定しています。

また、分類整理活動の会場となる秋田市文化創造館2FのスタジオA1には、これまでの活動で整理された物を活用した事例を紹介する展示コーナーも併設。保管・鑑賞にとどまらず、触ったり、活用することを通じて、物の楽しみ方を探ります。

第1回分類整理活動で発掘したネガは、ボランティアの協力によって現像することができた

第3回分類整理活動

期間:2025年8月4日(月)~8月24日(日)10:00~18:00
   ※8月12日(火)・8月19日(火)は休館
会場:秋田市文化創造館2FスタジオA1(秋田市千秋明徳町3-16)
※作業の様子は一般公開しています。

油谷さんの30年を深掘りする「油谷さんと話す会」

毎月1回開催している、油谷満夫さんにこれまでに集めた物や収集活動について、ざっくばらんにお話を聞く「油谷さんと話す会」。分類整理活動の期間中は、スペシャル版として、油谷さんの人生年表を参加者の皆さんと一緒につくることに取組みます。

油谷さんはご自身の生まれてから60歳までの人生年表を自作されています。しかし、61歳からの記録は止まったまま。この機会に、61歳(1995年)から91歳(2025年)までの30年間に、油谷さんがどんな活動をしてきたのかを、お話を聞きながら明らかにします。油谷さんは、これまでに書き溜めた原稿や、ご自身の活動に関する切り抜きなどを持参される予定です。

油谷さんと話す会の様子

油谷さんと話す会

日時:2025年8月8日(金)18:30~20:00
会場:秋田市文化創造館2FスタジオA1(秋田市千秋明徳町3-16)
予約不要、参加無料

民具ラボの活動を振り返る

8月7日(月)から8月24日(日)には、明徳館ビル1階において、民具ラボの前身となるプロジェクト「1/1000油谷コレクション」から今日に至るまでのさまざまな活動の様子を展示形式で紹介します。

民具ラボのメンバーと油谷さんとの交流の歴史や、油谷さんの活動の魅力、今後の活動の展望などをまとめて展示する計画です。

民具ラボ展

会期:2025年8月7日(木)~8月24日(日)11:00~17:00
   ※8月10日(日)~8月17日(日)は休館
   ※最終日となる8月24日(日)は15:00まで
会場:旧福祉相談センター等(秋田市中通2丁目1-51 明徳館ビル1F)
入場無料

「あきた まちのえき 夏」 にもブース出展

秋田駅直結の秋田駅ビル「アルス」の地下1F(運営:秋田ステーションビル株式会社)に、小学校の夏休み期間に合わせてオープンした「あきた まちのえき 夏」。会期後半の8月9日(土)~8月24日(日)には、民具ラボの出張所を設けます。

出張所には、民具ラボの臨時研究員になって、民具を観察・調査する体験型のプログラムを用意しています。お子様の夏休みの宿題のテーマとして活用いただけるかもしれません!?

あきた まちのえき 夏

会期:2025年7月19日(土)~8月24日(日)10:00~18:00
   ※8月5日(火)を除く、毎週火曜休館
   ※民具ラボ出張所の開設は、8月9日(土)~8月24日(日)
会場:秋田駅ビル アルス地下1F(秋田市中通7-2-1)
入場無料

Information

民具とアートとアーカイブの研究所(民具ラボ)

民具とアートとアーカイブの研究所(民具ラボ)は、民具とアートのアーカイブについて、実験や観察、対話を通して調査・検討する研究者や表現者、ボランティアによるネットワーク型のプロジェクト。
2024年度から、秋田市在住の収集家・油谷満夫さんが集める50万点を超える民具などを対象に、研究者や表現者とボランティアが協力し、分類整理や価値の検証、記録を行うプロジェクト「1/1000油谷コレクション」に取り組んできました。2025年度は、同プロジェクトに関わる関係者を中心に「民具とアートとアーカイブの研究所(民具ラボ)」を立ち上げ、幅広く参加者・協力者を募り、保存・継承、活用に向けた実証的研究を進めています。

●主催:NPO法人アーツセンターあきた
●助成:公益財団法人 野村財団
●立上げメンバー:服部浩之(キュレーター/東京藝術大学 准教授、国際芸術センター青森 館長)、藤浩志(美術家/秋田公立美術大学 教授)、國政サトシ(現代美術家/名古屋芸術大学 講師)、高橋卓久真(研究者、アーティスト/秋田公立美術大学 助教)、NPO法人アーツセンターあきた(三富章恵、岩根裕子)

https://www.instagram.com/aburaya.aca/

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