arts center akita

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《White・Black・Chair》は軽やかさを目指したチェア。脚の形状は菱形のようなかたちとして、美しいたたずまいを追求した。「斜め後ろ45度から見た姿が美しいのがいいイス」と山岡

《Being Lady Stool 03》。「座面と脚をどう組み合わせていくか考えるのが大事」と山岡は語る

キラキラとした木目が特徴のトチを使った《Snow table》。すべて六角形になるようこだわった作品

木の風合いと見立てを楽しむ玩具

制作に3カ月を要したという《とんぼのいる帰り道》は、叩くと音がなる木琴。材料のブナとローズウッドそのものの色や木目を大切にした作品です。その他、《チョウの舞う園》《きせかえフィッシュ》など木の色や木目を生かし、風合いを大切にしながら楽しむ遊びの感覚が生きます。

《とんぼのいる帰り道》

セン、チーク、ブラックウォルナット、ローズウッドなどの色や木目を生かした《きせかえフィッシュ》

木そのものを活かす指物技法

最後に解説したのが、《記憶の小箱》をはじめとした箱について。専門とする指物技法とは、板材を組み合わせてつくる技法。本展で紹介するスツール、チェア、シェルフなどの家具、玩具、箱はすべて指物です。

「ここに並べた作品にはさまざまな木材を使っていて、いろいろな色がありますが、これらは一切着色していない、最初からの木の色。いろいろな表情を見せてくる木を、どう活かすかを私はいつも悩んでしまう。木の性質をいかに大切にできるかをこれからも考えていきたい」

作品の美しさを支えるのは、丁寧で緻密な作業の積み重ねと、木との出会いを大切にする姿勢。生み出された“木のかたち”が、会場で端正なたたずまいを見せてくれます。

Profile

山岡 惇 YAMAOKA Atsushi
秋田県秋田市生まれ。山形大学教育学部卒業。上越教育大学大学院修了。秋田公立美術工芸短期大学工芸美術学科助手、講師、准教授を経て、現在秋田公立美術大学ものづくりデザイン専攻准教授。 これまでの活動:第9回全国ウッドクラフト公募展 ウッドクラフト最優秀賞(1996年)/世界木のクラフト展 大阪府知事賞(1999年)/工芸都市高岡2002クラフトコンペティション奨励賞(2002年)/第3回全国「木のクラフトコンペ」特別賞(2004年)/第1回北の動物大賞展 奨励賞(2009年)/第1回スギ・ヒノキの創作玩具公募展 佳作(2014年)/第8回雪のデザイン賞 奨励賞(2015年)/2017津別ウッドクラフト展 審査員特別賞(2017年)/地域ブランド「新箱館家具」デザインコンペ(2018)佳作(2018年)

Information

山岡惇 木工展「木でつくる そのかたち」

会 期: 2019年10月26日(土)~11月17日(日)
(開館時間 9時~16時、会期中無休)
会 場: 秋田市立赤れんが郷土館 企画展示室
(秋田市大町3丁目3-21)
主 催: 秋田公立美術大学、秋田市赤れんが郷土館
協 力: NPO法人アーツセンターあきた
観覧料: 一般210円(160円)
※高校生以下は無料
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料
※民俗芸能伝承館との共通観覧料 一般260円(210円)
※()内は20名以上の団体料金
※赤れんが郷土館年間パスポート520円

チラシダウンロード(PDF)

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