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市街地の新たな使いみち、地元の人たちと探ります
「かつての本屋が、高校生の居場所に変わる」(第4回)

2020.03.24

近年、都市で増え続ける中心市街地の空き店舗、空きスペース、空き家。能代市から依頼を受け、秋田公立美術大学の教員・助手らが取り組みを始めた空きスペースの再活用に関する実証研究。最終回となる第4回目のレポートをお届けします。

高校生がつくる、自分たちの居場所

中心市街地の空洞化は地方都市の大きな問題です。まだ使用可能な空き家や空き店舗を活かした取り組みができないか。能代の高校生たちとともに、秋田公立美術大学とKUMIKI PROJECTの湊さん、地元企業の関係者、行政が連携して、実証研究に取り組みました。

▼第1回 CLEAN UP KOBUNDOレポート
▼第2回 THINKING KOBUNDOレポート
▼第3回 MAKING KOBUNDOレポート

能代市畠町でかつて本屋を営んでいた「旧鴻文堂」。夏の清掃活動から始まり、1月の床張りを経て、2月9日には防寒のためのタイルカーペット貼りとテーブルの天板を磨き、蛍光灯を変えて、いよいよスペースの実験的オープンに向けて準備が整いました。

手分けしてタイルカーペットを貼りました

テーブルの天板を磨き、フィニッシングオイルを塗り込む作業も

翌2月10日から20日までの11日、毎日15時~20時の間、旧鴻文堂に明かりが灯り、フリースペースとしての試験運用が始まりました。高校の試験期間が重なったため、利用する高校生は限定的でしたが、数時間滞在して試験勉強をしたり、友達とおしゃべりをしたり、本棚に置かれた本を読んだりと思い思いに時間を過ごす姿が見られました。

時には、高校生以外のまちの人たちが外から様子を伺ったり、室内で寛いだり。お菓子や漫画の差入れが持ち込まれることも。

試験的にオープンしたスペースの様子

オープン2日目には、椅子に座って勉強できる形に利用者自ら変更

実証実験を経て、これまでをみんなで振り返る

2月21日には、これまでスペースづくりに関わった高校生を招いて、振り返りを行いました。今後のスペースの設備や運営方法の改良に向けて、さまざまな意見が出されました。

・ このプロジェクトに参加していない子は、なかなか入りにくい。
・ 通っている高校は遠く、家が近くにある子のみ利用していた。
・ 冬は自転車に乗るのが禁止。夏なら自転車を使って行けると思う。
・ グループで勉強するために、ホワイトボードがほしい。
・ だらんとできるクッションやソファがほしい。
・ 大きな鏡があれば、ダンスができるかも。
・ 時計がほしい。
・ トイレがほしい。

高校生から出された意見を踏まえて、今後に向けて、春から秋にかけて使えるスペースとしていった方が良いという方向性や、大きなテーブルではなく小さなテーブルを幾つか制作し、一人での利用やくっつけて大人数でも使用できるように改良していくことなどを関係者で確認しました。

高校生と関係者が集まって、これまでの取り組みを振り返る