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【SPACE LABO 2020】
審査員講評を公開

2021.01.06

【#秋田市文化創造館プレ事業】
秋田のまちに生まれた「余白」で実現したい企画を公募し、採用された企画を11月1日〜28日の4週間にわたり公開した「SPACE LABO 2020」。審査員の講評や会場担当者のコメントを紹介し、企画をふりかえります。

(撮影 裕)

速報ですでにお知らせしましたが、11月28日に行った最終審査会において、「SPACE LABO 2020」のグランプリと審査員特別賞がそれぞれ1組ずつ選出されました。
最終審査会には審査員の金子由紀子さん、鈴木一郎太さん、橋本誠に加え、各会場(企業)の担当者、主催である秋田市の担当者、企画実現に伴走した担当コーディネーターが揃い、それぞれの視点から議論を重ね、受賞者を決定しました。

審査会で特に印象的だったのは、4会場の担当者のみなさまそれぞれが、企画や企画者と真摯に向き合い、その思いや様子を自身の言葉でお話くださったこと。本記事では審査員の講評に加え、会場担当者のコメントも紹介し「SPACE LABO 2020」をふりかえります。

受賞作品の概要

◆グランプリ
松田朕佳・雨宮澪
「865mm×1578mmの7連サイネージと15m×7.5mのトピコの壁を水に浮かべる」
会場:JR秋田駅 改札上サイネージ・駅ビル「トピコ」壁面プロジェクション

普段なにげなく見ているものの大きさを体感するために、同じサイズで別の素材・用途で置き換えてみると、元となったものの見方も変化するのではないか、という発想から、ビルの壁面やサイネージと同サイズの「筏」を実際につくり、水へ浮かべてみるという試み。地域の方と協力して海に浮かんだ筏は、アニメーションや、口ずさみたくなるような歌声、ピアノや海の音を乗せて、秋田駅前を歩く人々の前に毎日現れた。

             (撮影: 裕)
松田朕佳 現代美術家。2010年アリゾナ大学大学院Fine Arts修了。国内外のレジデンスを経て現在長野県在住。おもに立体造形を制作。
雨宮 澪 ファシリテーター、プロセス&コミュニケーションデザイナー。個人と組織の変容プロセスの伴走者。千葉県在住。

◆審査員特別賞
船山哲郎
「新しい茶の湯のためのスタディ」
会場:秋田オーパ 1F吹き抜け

新型コロナウィルスの感染拡大によって人とのかかわりに制約ができ「新しい生活様式」が示された今、改めて「茶の湯」の作法と空間性を探ることで見出された「新しい茶の湯」の実践。鏡を介して対面し、お手前を受けられる茶室を秋田プライウッドから提供を受けた秋田県産の木材で制作し、裏千家淡交会秋田青年部の協力を受けて一般の方も参加できる茶会を、秋田OPA1階の吹き抜け空間で「野点」として行った。

(協賛:秋田プライウッド株式会社 特別協力:茶道裏千家淡交会秋田青年部)

             (撮影 裕)
船山哲郎 秋田県能代市生まれ。美術家/研究者。建築の分野に軸足を置きながら、周辺環境に対して新たな体験を創出する屋外インスタレーションを主たる表現とし、東北・北海道の過疎地域を中心に作品を展開している。また、映像メディアの空間特性に着目し、自らの空間作品の映像制作を通して、空間を切り取る撮影手法を模索している。