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本展では真坂人形誕生から3年の歩みと展開をたどるために、作り始めた当初から注目し、人形を買い求めてきた26人の方々から真坂人形を借用しました。どんな人形を作ってきたかの記録はほとんどなく、実物もなく。夜な夜な生み出されては誰かのもとへと嫁ぐ人形の行方を追って作成した一覧は、この度、小さな図録となりました。

誕生から3年の歩みと展開をたどるミニ図録には、真坂人形177点を収録

卒業から2年、数多くの販売会は経験しているものの展覧会は初めてという真坂。人形作りの最初を見ていた天神様や福助、狛犬、鶴、松、そして茶柱など卒業制作でもある縁起物から、ウサギと亀、浦島太郎といった物語、干支、能代市の平山はかり店の店先にあったさまざまな“はかり”を題材とした人形など200点余りが並びます。

「これまでの展開を見せようと時系列でシンプルに並べることを目指しましたが、種類の多さから後半は少し乱して、自由に。規則的ではなく、向かい合わせにしたり、後ろ姿を見せたり」と、本展はその姿、形をじっくり見せることにこだわった見本市となりました。

面白いものが見たいから

アーツ&ルーツ専攻で指導した藤浩志教授は図録において、「真坂人形は現代美術とも、彫刻、工芸とも言わせない『なんだろうね』という新しい在り方」と語ります。真坂自身、自分はアートでもクラフトでもなく、「人形を作るのはただただ面白いものが見たいから」と言います。時には自分で作った人形と一緒に笑い、その表情を褒めておだてながら、ツッコミながら、にやけながら制作する真坂。面白いものへの一途さが真坂人形であり、それが作ることの原動力にもなっているようです。

真坂人形のファンでもある村山は、「今の時世と自分がどういう距離感でいるか。巻き込まれず、でも無関心でもなく、それを自分の制作活動のサイクルでどうキープできるか。今は消費されていく速さが激しいから、あらゆる物事が定着しづらいのでやみくもに露出することがいいことだとは思えない時もある。だから、ものを作る人にとっては今が正念場です」と語ります。

真坂人形は、どこへ行くのか。人の手に渡った人形を集め、ギャラリーにずらりと並べたその景色は真坂自身にどう映ったのでしょうか。

撮影:越後谷洋徳

真坂人形の歩みと展開をたどるミニ図録
真坂人形展プレスリリース

マサカ商店
https://masakasyouten.jimdofree.com/

 

撮影・編集:伊藤達也、黛結希乃

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