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秋田のクリエイトスタジオで、新しい挑戦。 「SPACE LABO」プラン募集!

秋田市はこの度、文化創造交流館(仮称)開館を見据えたプレ事業の一つとして、秋田駅前にある3つの商業施設の空きスペースを“クリエイトスタジオ”と見立てて展開するプランを募集。展示やリサーチ、ワークショップ、試演会、ビデオ上映など様々な挑戦をお待ちしています!応募締め切りは9月9日(月)。

アーツセンターあきた

秋田のクリエイトスタジオで試したいプランを募集する「SPACE LABO」

秋田市は文化創造交流館(仮称)の開館を見据えたプレ事業の一つとして、秋田駅前に立地する3つの商業施設内にある空きスペースを“クリエイトスタジオ”と見立てて展開するプランを募集します!
名づけて、「SPACE LABO」。展示やリサーチ、ワークショップ、試演会、ビデオ上映など様々な挑戦を受け入れる3つのクリエイトスタジオを結ぶことで、秋田の今を見つめ、秋田のこれからを思考する場を創造します。失敗を恐れずにやってみること、試してみること、その試行錯誤や実験性は、完成された成果物と同様に豊かな時間を生み出すかもしれません。

書類選考を通過したラボ・フェロー8名(組)には制作補助費を支給し、プラン実施の場(クリエイトスタジオ)を提供します。また、本事業では多様な専門性を持ったコーディネーターがプランの実現をサポートします。応募締切は9月9日(月)。

暮らすことと創造することの関係を問い直すような、新たな価値を生み出すチャレンジングなプランの提案をお待ちしています!

文化創造交流館(仮称)についてはこちら
■秋田市委託 文化創造交流館(仮称)プレ事業についてはこちら(10月ウェブ公開予定)

舞台となるのは、秋田駅前に立地する商業施設内にある数カ所の空きスペース(秋田オーパ5階 特設会場)

ラボ・フェロー8名(組)を選出!

【応募について】
秋田のクリエイトスタジオで試してみたいプランを募集します。
チラシダウンロード(PDF)
応募要項ダウンロード(PDF)
■応募用紙ダウンロード(word版/PDF版

<募集内容>
○クリエイトスタジオで試してみたいプラン。
○ジャンル不問。
○開催期間中を通して、または一部期間に公開可能なプランであること(1日でも可)。
※審査対象となるものは12月15日までに公開すること。
※ご応募いただいたプランの内容は、開催期間中に会場内においてポスター展形式で公開します。

<応募資格>
○下記の条件を全て満たすこと。
・秋田で発表することに強い目的意識を持っていること。
・秋田市在住者。または、応募時点で満29歳以下かつ北日本(東北や北海道)にゆかりがあること。
※国籍は問いません。

<クリエイトスタジオ>
SPACE LABOクリエイトスタジオについて(PDF)
SPACE LABOクリエイトスタジオ写真(PDF)
・秋田駅ビル アルス
*2階催事場 *2階特設会場
(住所:秋田市中通7-2-1 営業時間:10:00~20:00)
・フォンテAKITA
*6階市民学習スペース外側 *6階情報発信コーナー *7階特設会場
(住所:秋田市中通2-8-1 営業時間:9:30~20:00、6・7階は10:00〜20:00)
・秋田オーパ
*5階特設会場 *8階特設会場
(秋田市千秋久保田町4-2 営業時間:10:00~20:00)

<スケジュール>
応募締切(必着):9月9日(月)23時59分(必着)
一次審査結果(ラボ・フェロー)発表:9月17日(火)※応募者にはメールで通知
プラン実施:11月3日(日)~12月22日(日)
最終審査結果(審査員特別賞、レジデンス賞)発表:12月15日(日)

<応募方法>
○下記の書類をメールまたは郵送にて「書類提出先」までお送りください。
・応募用紙(所定書式)
・企画書(様式自由 ※A4用紙3枚以内)
・ポートフォリオ(任意。様式自由 ※A4ファイル1冊以内。映像の場合は5分以内のものをDVDで提出、またはWEB上にアップロードし、URLを記載)
※応募用紙はダウンロードしてお使いください。
※提出書類は返却いたしません。
よくある質問はこちら

【審査について】
<一次審査>
○ご応募いただいたプランの中から書類審査で8名(組)をラボ・フェローとして選出します。
<最終審査>
○ラボ・フェロー8名(組)の中からプラン実施を経て以下を選出します。
[審査員特別賞]:1名(組)
ラボ・フェロー8名(組)のうち、1名(組)を選出。副賞8万円。
[レジデンス賞]:若干名(組)
ラボ・フェロー8名(組)のうち、若干名を選出。秋田市文化創造交流館(仮称)が開館する来年度、秋田市内での滞在制作・発表の機会を提供。

<審査基準>
○チャレンジ性 − 既存の価値観を疑い更新し続けるような実験性や挑戦的な要素がプランに含まれているか
○地域性 − 秋田市で展開することを意識したプランになっているか

<審査員>
藤 浩志(美術家)
唐澤 太輔(哲学、文化人類学研究者)
柚木 恵介(アーティスト)
RAD – Research for Architectural Domain -(建築リサーチプロジェクト)
※各クリエイトスタジオを提供する商業施設の担当者も審査に参加します。

Profile

藤 浩志

美術家、秋田公立美術大学教授。奄美大島出身の両親の影響で大島紬周辺で遊ぶ。京都市立芸術大学在学中演劇活動に没頭した後、地域をフィールドとした表現活動を志し、全国各地の現場でプロジェクト型の表現を模索。同大学院修了後パプアニューギニア国立芸術学校に勤務し原初的表現と社会学に出会い、バブル崩壊期の再開発業者・都市計画事務所勤務を経て土地と都市を学ぶ。「地域資源・適性技術・協力関係」を活用したデモンストレーション型の美術表現により「対話と地域実験」を実践。

Profile

唐澤 太輔

哲学、文化人類学研究者、秋田公立美術大学大学院准教授。1978年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。早稲田大学社会科学総合学術院に助手、助教として勤務した後、龍谷大学世界仏教文化研究センター博士研究員を経て現職。専門は哲学/文化人類学。特に、人類が築き上げてきた民俗・宗教・文化の根源的な「在り方」の探求を、知の巨人・南方熊楠(1867~1941年)の思想を通じて行っている。近年は、熊楠とアート的思考の比較考察、及び華厳思想の現代的可能性についても研究を進めている。

Profile

柚木 恵介

アーティスト、秋田公立美術大学准教授。1978年鹿児島生まれ。東京芸術大学デザイン科講師の傍ら、造形作家として活動を続けている。近々の活動は以下の通り。2016年/KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭出品(宮城県)。2014年/表現のチカラ 東京藝大セレクション展ディレクション(香川県高松市)。2014年/日本橋三越夏の芸術祭 ワークショップディレクション(東京)。2014年/小豆島アーティストインレジデンスディレクター(香川県小豆島)。2013年/瀬戸内国際芸術祭出品(香川県小豆島)。

Profile

RAD – Research for Architectural Domain –

建築リサーチプロジェクト。「建築の居場所(Architectural Domain)」に関するリサーチ活動を行うインディペンデントな組織として2008年に京都で設立。「建築的なアイデアは「建てること」だけを目指すべきではない」を合言葉に、ではそのとき建築家に、あるいは建築には何ができるのかをリサーチしている。建築の現代的なフィールド公共建築のためのリサーチ、市民協働のワークショップ、建築の展覧会キュレーション、レクチャーイベントの企画運営、行政への都市・建築利用提案等を行なう。

【支援内容】
○幅広い専門性を持ったコーディネーター4名がラボ・フェローをサポート。
○制作補助費(最大10万円)
○制作・宿泊場所提供(応相談)
○地域の人材とのマッチング
○リサーチ補助
○会場交渉・調整
○設営準備及び撤去の補助

<注意事項>
○応募者の個人情報は、応募者の同意なく第三者へ開示・提供いたしません。なお、応募者の氏名(団体名)・経歴・プラン実施の写真・映像等は本事業の記録冊子、広報等に使用、掲載する予定です。
○審査に関するお問い合わせには一切応じられません。ご了承ください。

<書類提出先/お問い合わせ>
NPO法人アーツセンターあきた
〒010-1632秋田市新屋大川町12-3 アトリエももさだ内
E-mail: info@artscenter-akita.jp
TEL: 018-888-8137
FAX: 018-888-8147
WEB: https://www.artscenter-akita.jp/

「SPACE LABO」のラボ・フェローには制作補助費を支給し、クリエイトスタジオを提供。専門性を持ったコーディネーターがサポートする(秋田駅ビル アルス 2階特設会場

コーディネーターによる「もしも自分が応募するなら…」

「SPACE LABO」では、選出されたラボ・フェロー8名(組)のプラン実施に向けて、専門性を持ったコーディネーターがサポートします。そこで、コーディネーター4名が「もしも、自分がSPACE LABOに応募するなら…」を考えてみました。4名のプロフィールと、それぞれが提案したいプラン例を紹介します!

「秋田のビルでデイキャンプ」

小さなテントを張ってキャンプします。
といっても商業施設の中ですから、焚き火もできないし、水遊びもできません。
宿泊もできません。ビルの中に身をおくデイキャンプ。
ふだんは長時間滞在しない場所で過ごしてみて、どんな気持ちになるのか、実験です。
日常のようで、日常でない体験を文章やスケッチ、写真を使って日記にしていきます。
(希望の会場:フォンテAKITA 7階特設会場)

コーディネーター
宇野澤 昌樹(NPO法人アーツセンターあきた)
1972年千葉県生まれ。東京造形大学卒業後、出版社で働きながらアーティストと関わり、展覧会のサポートや上映会の企画などを行ってきました。やがて、土地や地域、場所と結びついた表現に関心を持ち、明治大学大学院に入学。修士論文では「藤浩志などのアーティストが世界とどのように関係するか?」を書きました。その後も、芸術以前の創造行為、芸術の起源を想起するような表現に注目してきました。定まった形式をもたない「作品という型」にはまる前の、「原始のふるまい」に出会いたいと願っています。繊細なたくらみを育むプランをもつ人と対話し、背中を少し押すこと。目撃し、記録して、記憶すること。忘れないこと。そのような支援を心がけたいです。

「Ishoku Labo」

ファッションとアートの境界、あるいは、食とアートの境界をしなやかに横断するクリエイターを募る。そして「ファッションとは何か?」「食とは何か?」を問いかける活動から、アートが垣間見えるプロジェクトを共同企画する。期間中、クリエイターによる「プロセス公開型エキシビジョン」および「pop-up store」を開催。素材調達(生地や食材)を秋田県内に限定し、リサーチ段階から公開する。

コーディネーター
小熊 隆博(合同会社みちひらき)
1981年秋田県生まれ。京都造形芸術大学大学院修了。2008年よりベネッセアートサイト直島(香川)で美術施設の運営に携わったのち、同時代の、枠にとらわれない表現が豊かに自噴する、ゆらぎを生む環境づくりに向けて合同会社みちひらきを設立しました。2016年にギャラリー「ものかたり」(五城目町、秋田)を開設し、近年は秋田公立美術大学による地域連携型事業「旅する地域考」(2018-)、東北の子どもに向けた芸術教育支援活動「子ども芸術の村」(2016-)の企画運営に関わっています。プランを具現化する実務、実空間の構築までを並走します。

五城目町で主宰するギャラリー「ものかたり」で企画した「ちょこっとまなぐさ、何かはいったみたい」展(2016年)。五城目町で出会った人々の日常のことばの展覧会

「秋田駅前の風景」

秋田駅周辺(秋田オーパ、フォンテAKITA、秋田駅ビル アルス含む)の観察を毎日行い、定時にささやかな上演を行う。日々、断片的な戯曲や登場人物を展示し集積していく。日を追うごとに彼らや風景をつなぎ合わせ、フィクションとしての秋田駅周辺を創り出す。

コーディネーター
島 崇(NPO法人アーツセンターあきた)
私は1981年に秋田市で生まれました。京都造形芸術大学で舞台芸術を学び、卒業後はダンサー、役者、劇作、演出として活動してきました。関わった作品は「都市」に着想を得たものです。演劇集団、マレビトの会では福島を取材して戯曲を執筆したり、自身の作品では秋田での記憶やそこで暮らす人々を題材に作品を作ってきました。近年は作品のドラマトゥルクや演出、劇作をベースに活動しています。私が舞台芸術に関わってきた経験や都市を舞台に作品を作ってきた経験を基にサポートができたらと考えています。

「実家⇄秋田市⇄Владивосток」

ある日、「自分が住んでいる秋田市の自宅から自分の家族が住んでいる京都市の実家の距離」と、「秋田市の自宅からロシア連邦ウラジオストク市の距離」はどちらも781kmだということを発見した。どうして実家は近く感じて、ウラジオストクは遠く感じるのか。それぞれを繋いだり、隔てたりしているもの(例えば日本海とか日本語とか共通の思い出とかルーツとか)を考える中で、personal⇄commonの間の距離についても思考を巡らせ、鑑賞者に問いかける展覧会を企画する。この展覧会を実現するために、まずはそれぞれを繋いだり、隔てたりしているものをあげて、写真やイラスト、テキストに落とし込み、コンセプト整理のための素材マッピングをクリエイトスタジオにて展開する。

コーディネーター
藤本 悠里子(NPO法人アーツセンターあきた)
1994年京都市生まれ、畳屋育ち。京都造形芸術大学にてキュレーション、アートマネジメントを学び、卒業後、秋田公立美術大学大学院に進学しました。秋田に来てからは、秋田県外から様々な分野の専門家を招聘し、秋田で活動をする人との共同の現場を生むトークイベントやゲスト滞在企画などを行ってきました。また、秋田での活動と並行し、関西圏での現代美術展の企画や、日本各地を旅行しながらトークイベントの開催、文章の発表をしています。これからの時代を共に見つめていく若い世代の方たちや、秋田市で共に暮らしている方たちと、一緒に考えたり、手を動かしたりしながら誰も見たことのないチャレンジを秋田で試してみたいです。

アーティストによる新しい表現が生まれる現場をどのように創造できるか、キュレーターやコーディネーターはいかにアーティストの創作活動に関わることが可能なのかを問う試みとして藤本が企画した展覧会「『応答』~SUMMER STATEMENT 2018 報告とその後~」(2018年)

秋田市委託 文化創造交流館(仮称)プレ事業

2020年秋、旧秋田県立美術館は秋田市文化創造交流館(仮称)に生まれ変わり、未来に向けて新しい価値を生み出す「文化創造プロジェクト」の拠点として、出会い、つくり、はじめる場となります。オープンに先駆けて、新しい知識や視点に出会い学び合うためのイベントや、創造力の発揮をサポートするプロジェクトなどを、秋田市内のさまざまな場所で展開していきます。

主催:秋田市
企画:NPO法人アーツセンターあきた
協力:秋田ステーションビル株式会社、株式会社 秋田ショッピングセンター、株式会社OPA

SPACE LABOに関するよくある質問

応募について
Q.同じグループで複数案を提出することは可能でしょうか?
A.可能です。ただし、1枚の応募用紙につき1つのプランを記入してください。複数のプランを応募する場合はプランの数に応じて応募用紙をご用意ください。1枚の封筒に複数プランを同封することは可能です。

Q.ラボ・フェローに選出されなかった場合、同じプランで他事業に応募したいので非公開にすることは可能ですか?
A.応募いただいたプランは、全てポスター形式で会期中に公開します。このことに同意の上、ご応募をお願いします。

プラン実施について
Q.クリエイトスタジオで実施できるプランとは例えばどのようなものですか?
A.日頃行なっている活動の成果発表から、なんとなく思いついたアイデアを共有するためイベント、これからやってみたいと思っていることを実現するためのリサーチ資料をまとめた印刷物の発行、新しい挑戦を始めるためのテスト・実験、試行錯誤なども大歓迎です。コーディネーターがプラン実施まで全力でサポートします。

Q.1つのプランで複数の会場を使用することは可能でしょうか?
A. 1つのプランにつき1会場の使用としてください。

Q.提出後、提案内容に変更を加えることは可能でしょうか?
A. ラボ・フェローに選出された場合は、コーディネーターと協議の上、提案内容を変更していただくことは可能です。

Q.選出後、希望会期を変更することは可能ですか?
A. ラボ・フェローに選出された場合は、コーディネーターと協議の上、会期を含む提案内容を変更していただくことは可能です。

Q.選出後、希望会場を変更することは可能ですか?
A.ラボ・フェロー選出時に、プランを実施していただく会場を決定します。それ以降、会場(クリエイトスタジオ)を変更することはできません。

Q.入場料、参加費等の徴収、また商品等の販売は可能ですか?
A. 基本的に不可とします。

施設・設備について
Q.クリエイトスタジオ内はどこまで造作が可能ですか?
A.原状復帰ができない造作は行えません。復帰が可能であっても施設の規約により、禁止されている素材・大きさなどがあります。詳しくは会場情報をご覧ください。

Q.営業時間外の利用は可能ですか?
A.搬入・搬出は営業時間外に行っていただきますが、プランの実施・公開は営業時間内に行ってください。

Q.プラン実施までのリサーチや実施期間中の滞在場所提供・斡旋等はありますか?
A.秋田公立美術大学の施設の一部を利用できます。また大学が所有する空き家を宿として使用することが可能です。(採用後に要相談)

審査・賞について
Q.審査は公開されますか?
A.審査は非公開で行いますが、審査員の講評等はウェブ、報告冊子などで公開する場合があります。

Q.レジデンス賞の滞在制作・発表の時期や規模、予算等について教えてください。
A.レジデンス賞に選出後、具体的に協議をさせていただきます。

費用について
Q.プラン実施後に領収書等の提出は必要ですか?
A.プラン実施後に領収書等の提出を求める場合があります。詳細は、採用後にお知らせします。

Q.制作補助費の支給はいつになりますか?
A.10月中旬までに支給することを予定しています。

Q.搬入搬出に掛かる費用(輸送費や旅費を含む)は自費ですか?
A.搬入搬出に係る費用は自己負担をお願いします。

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